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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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歌を忘れた鳥は屍になった。
 その代わりにと私は連れて来られた。
 ツタのように見える鉄格子の中、淡い色のドレスを着せられて閉じ込められた。
 私はそこで知っている限りの歌を唄う。
 退屈顔をした男性のために。
 物語にするなら私は鑑賞用の主人公だろう。
 歌を唄うためだけにいる。
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一人で火星まで旅行するのは、初めてだ。
 トランクに必要な物を詰めていく。
 火星に引っ越した友人に会いに行くのが目的だ。
 着替えだけでいいよと友人は言ったが、そういうわけにはいかない。
 地球産の手土産を持っていかなければ。
 買ってあったクッキーをトランクにいそいそと詰める。
紅の空に亡者となった幼なじみが映る。
 遥か遠くまで旅を続けるのだろう。
 鞄がパンパンに膨らんでいた。
 生者の私がついて行ってはいけないような場所に幼なじみは旅立っていく。
 それが辛くて「連れてって」と口にした。
 幼なじみは首を横に振る。
 私は無理矢理幼なじみの腕を握った。
長袖が必要な季節に入りかけていた。が屋内型の温水プールには関係なかった。
 昼のプールの水温は快適だった。
 星占いも一位だった。
 運が後押しをしてくれたように、水の中で自由に泳げた気がした。
 プールサイドで「自己新記録おめでとうございます」マネージャーに言われて抱き合った
ソファの上に並んで座っていた。
 レンタルしてきたDVDを見終わったところだった。
「幸福って、身近な場所にあるのよ」彼女は満面の笑みを浮かべながら、俺の両手のひらを両手で包む。
「ほら、温かいでしょ?」彼女は言った。
 自分とは違う体温にドキリっとした。
 確かに幸福だった。
花火職人の腕を競い合う花火大会にやってきた。
 電車を乗り継いでやってきたので、周囲は見知らぬ人ばかりだ。
 宇宙人が混ざっていても気がつかないだろう。
 地元で行われる花火大会とは規模が違う。
 アナウンスが流れ、一発目が宙高く上がる。
 落ちてくるにしたがって色が変わっていった
ステージの上に立つのは、初めてではない。
 むしろ幼い頃からステージの上に立っていた。
 演奏中、独りになるのは当然だった。
 練習は限界までしてきた。
 出来ることは全てやってきたのに心配で、震えが止まらない。
 このままでは上手く演奏ができない。
 最高の演奏を届けたいのに。
羊雲をくるくると枝で巻き取って、綿飴にして、幼なじみに差し出した。
 幼なじみは無言で先を歩いていく。
 いつもより早い歩調だ。
「魔女の箒スピード大会を見ていて遅れちゃったのは謝ったじゃん」そう言うと「これで遅刻するの、何度目?」と言う。
 許してはくれないようだった。
低級悪魔にとって魔王城は荘厳すぎて嫌な城だった。
 化石になってもおかしくはない齢の上級悪魔が、何かしらの理由をつけて晩餐会を毎夜開いているのだ。
 そんなところにひょこひょこと顔を出したら、良い肴のネタにされてしまう。
 低級悪魔は悪魔らしく下界で遊んでいる方が気楽だった
薄暗い鉱山への道を歩いている。
 自然と内股になってしまうので、意識して歩幅を広くする。
 ランプ片手に廃墟になった鉱山を歩く。
 そこかしこにクズ石と判断された結晶が落ちていた。
 一つを拾って、ランプで照らしてみる。
 結晶内のクラックが虹になる。
 虹を堪能してポケットに入れる。
休日の昼間、ロフトでゴロゴロしていたら携帯電話が鳴った。
 出てみるとまだ若い女性の声だった。
 サークルの後輩からの連絡だった。
 飲み会のお誘いだったから受けた。
 そこで後輩と顔を合わせした。
 出会いが声が先なのはちょっと奇妙だった。
 それから付き合いだして、今日指輪を買った
「手、触らせてもらってもいいですか?」勇気を持って言ってみた。
「別にいいけど。何で?」彼は言った。
「前から大きな手だと思って、触ってみたかったんです」私は俯きながら言った。
「どうぞ」両手が差しのべられた。
 恐る恐る、両手を指先でなぞる。
 肉刺ができていて堅い手だった。
温泉街に相方と共にやってきた。
 久しぶりの骨休めだ。
 和室の部屋でもカードキーだった。
「密室ミステリーが書けそうだね」相方は言った。
「今はどこでもカードキーなんだね」まじまじとカードキーを見る。
「密室が簡単にできちゃうね」
「ロマンが足りないね。もう少し何か欲しいね」
運動会の対抗リレーは目玉だった。
 学校の先生と保護者の、大人同士の対抗リレーだった。
 若手の先生が準備体操をし始めた。
 勝者には学校一美人の先生のキスがつくんだから、大人たちは大盛り上がり。
 子供である生徒は応援しかできないのが悔しい。
 大人たちより早く走ってみせるのに。
宇宙ステーションのエスカレーターに乗せられて、少年は狼狽した。
 地上から離れていくのは想定外だった。
 今日は友達を見送るためだけにやってきたはずなのに、一緒に行く羽目になるとは考えていなかった。
 透明樹脂のパイプから銀河が見えた。
 少年はスポットライトを浴びて輝いた。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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