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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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ワイシャツを引っ張り出してきた。
スーツを羽織り、ネクタイを締め、列車に飛び乗る。
自販機で買ったお茶のペットボトルを開けて、一口飲む。
ようやく一息つけた。
列車の車窓を流れていく風景は田園風景へと変わっていく。
時計を見る。
故郷の友だちの結婚式には間に合いそうだった。
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俯いたまま歩いていたら「ここだよ」という声が脳裏に響いた。
立ち止まると湧水が次々と湧き出している場所に遭遇した。
透明な水がこんこんと湧きだすさまは美しかった。
森の奥深くにこんな場所があるなんて知らなかった。
神秘的な風景をしばらく見つめる。
俯いていた理由は霧散した
朝、告白橋という渾名がついている橋に呼び出した。
長袖一枚ではさすがに寒かったが、彼女が来ることを待っている時間は短く感じた。
パーカー姿の彼女がやってきた。
「好きです! 付き合ってください!」一世一代の告白をした。
「ゴメンね。他に好きな人がいるんだ」と彼女は言った
気がついたら、真っ白な天井を見上げていた。
腕には点滴が繋がれていた。
視線をずらすと、椅子に座っていた彼女と目があった。
「インフルエンザからの肺炎だって」彼女は怒り顔で、手のひらを握り締める。
「脱水症状起こして、大変なところだったんだからね」と彼女は涙を零した。
秋が深まり、木枯らしが吹く。
冷たい指先を温めてくれるように、恋人が手を繋いでくれた。
クリスマスはどうしようか、と他愛のない話をしていた。
一緒にいるのが当たり前のような気がして、特別だと気がつかなかった。
寒い街の中、私は一人だった。
恋人は幻覚のように消えてしまった
「今日はおしとやかだね」
「女らしいじゃん」と顔見知りの人たちに声をかけられる。
今日に限って褒め言葉ばかりだ。
どうしてだろうと考えて、浴衣を着ているからだと気がついた。
浴衣が着崩れしないように女性らしい仕草になっていた。
日常とは違うことに納得した。
褒め言葉も嬉しい
黎明がやってきた。
用意しておいたサングラスをかける。
私には太陽の光は眩しすぎる。
サングラスなしに、直に太陽を見てみたいと思う。
けれども、それをやったら最悪、失明するだろう。
日本人にしては色素の薄い瞳を呪う。
太陽はどんどん登ってくるのを唇を噛みながら見つめる。
日曜日はライブだった。
熱狂渦巻く観衆の中に、自分がいたなんて信じられない。
初めての生演奏にドキドキした。
音圧に肌がビリビリとした。
CDで聴くのとは大違いだった。
参加してみなければ分からない。
初ライブで好きな曲を聴けたのも大きかった。
タルトを食べながら振り返る。
我儘なお嬢様は怪我をして、動けなくなってしまいました。
助けを呼ぶことが出来ず、誰一人、気づいてくれません。
絵本の中の一人ぼっちの主人公と同じです。
お嬢様は勇気を持って「助けてください!」と言いました。
若者がお嬢様の怪我に気がついて、その背に背負ってくれました。
もう管理されていないのだろう。
廃ビルにやすやすと侵入できた。
時計の数字は21時を点灯していた。
デジカメを片手に絶好のポジションを探す。
「待ってください」がれきの山を越えて、少女はやってきた。
今日の共犯者だ。
すでに撮った写真を少女に見せる。
共有するのも悪くはない。
二人にとって初めての夜だった。
どちらもぎこちなく、油の切れたブリキの玩具みたいにぎくしゃくと行為に及ぶ。
愛おしそうに頬を撫でてくれたので、優しく、両手に爪を立てる。
お返しとばかりに唇を重ねられた。
ふれるだけの優しい口づけだった。
心臓はそれだけで早鐘を鳴らす。
夜、カタンっと音がした。
またねこが出ていったんだろうな、と思いながら隣の部屋の窓を確認する。
閉めてあったはずの窓は猫の隙間分、開いていた。
密室はあっという間に解けてしまう。
閉めればねこは戻ってこれなくなるだろう。
少し寒いが開けたままにしておく。
それは飛び切りの貴石だった。
心の奥でころころと転がって生まれてくる貴石。
それを並べて誰のが一番優れているのか勝負することとなった。
子どもの思いつきそうな話だったが私は真剣だった。
生み出した貴石の中からきらりと輝く貴石を選別した。
誰にも負けたくない。
一番になりたい
カーテンを揺らす夜風が涼しげだった。
何とはなしに読んでいた文庫本をテーブルの上に置く。
窓辺に近づいて、空を見上げる。
快晴で満天の星空が広がっていた。
ノックもせずに入ってきた同居人が怪訝な顔をする。
「何しているの?」
「静かに」
空を刹那の軌跡が駆け抜けていった。
満員電車は好きじゃない。
痴漢に会う確率が高くなる。
今も、そう。
微かに尻を触れている。
「おい、何してんだよ!」男の声がして見れば、堂々と、痴漢の腕を握る男子生徒がいた。
「痴漢していただろ!」男子生徒は言った。
助かったと思った。
これで痴漢に会う確率は減っただろう。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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