忍者ブログ
ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

夜風に乗って歌声が届いた。
綺麗なソプラノは流行りの曲ではなく、フォークソングを歌っていた。
歌声に引き寄せられるように、階段を登っていく。
歩道橋の欄干にひじをつき少女は歌っていた。
曲が終わるまでその姿を見つめる。
歌い終わった少女と目が合う。
綺麗な歌声に拍手をした。
PR
昼の砂漠は息をするにも灼熱地獄だった。
この地に眠る宝玉がマスタードラゴンの目覚めに必要だった。
歩けども変わらない景色に、心が折れそうになる。
本当に宝玉が眠る神殿があるのだろうか。
地図を開く。
方向は間違っていない。
それが残り五秒の記憶だった。
目覚めたら神殿にいた。
今回のプロジェクトは難易度が高かった。
ハイリスクハイリターンだ。
それだけに責任も重い。
失敗したら、次はない。
それだけの物を任せられた。
会社にとって重要な人物として目されている証拠だった。
何としても、このプロジェクトを成功させたい。
やりがいのある仕事だ。
娘はろうそく片手に歪な座敷牢から抜けだす。
人と異なる色素を纏いて誕生したからといって、永遠に閉じ込められるいわれはない。
食事を運んでくる老婆と仲良くなって鍵の開け方を習った。
娘は知らなかった。
異形の姿というものが人に嫌われるのか。
娘が座敷牢に戻ったのも、また然り
新幹線の時間もあって、始発に近い電車に乗ることになっている彼をお見送りすることに。
早朝の歩道橋は誰もいなかった。
彼は無言で小箱を差し出してきた。
中を見ると、蜜柑色のトパーズの指輪が入っていた。
「薬指のサイズになっているから」と彼は言った。
私は早速はめて返事とした
日がどっぷりと暮れた。
天頂には半月があった。
星は煌めき、すっかり冬の星座になっていた。
別れの言葉を切り出すことが出来ず、遠回りして帰っている。
それでも家に近づいている。
ふいに温かな感触。
顔を上げ、彼女を見る。
目を逸らしつつ、指で指先をつつかれた。
その指を握った。
鯨雲がのんきに空を飛んでいた。
夏の雲が秋になっても見えるのは、幻覚でもなんでもない。
今年は紅葉も遅くなるだろう。
いや、真っ赤に染まったモミジを見ることは叶わないかもしれない。
それほど、暑い。
あの鯨雲が酷暑を飲みこんでくれれば良いのにと、埒もないことを考える。
ようやく紫の染色に合格した。
これで虹色すべてを制覇したことになる。
空に虹を架けることができるようになった。
天球染色師として一人前になったともいえる。
一歩先を行くアイツと資格だけとはいえ並んだ。
後はどんな空を描くかで勝負だ。
アイツよりも美しい空を彩ってみせる。
映像の中では小さな子どもがはしゃいでいた。
木陰では優しくそれを見守る母親らしき人の姿があった。
子どもは綺麗な紅葉の葉を拾うと、女性に手渡す。
女性は嬉しそうに受け取り、子どもを抱しめた。
私は立ちあがって映像を止める。
母親から愛されていたことは充分に分かった。
船を宇宙港に着陸させる。
惑星の空気成分を確かめてから、扉を開く。
明るい光と共に田園風景が広がって見えた。
惑星には豊かな土があった。
これが伝説の才能か、と感嘆する。
この惑星は生きる者がいない過酷な土地だったという。
移民船が最初に辿り着いたときには絶句したという。
桜並木を歩いていくと、露天風呂に着く。
露天風呂からは桜並木が見下ろせるらしい。
自然と足が軽くなる。
坂を上ってついた露天風呂はお客さんはゼロで貸切状態だった。
なるちゃんと一緒にガッツポーズをする。
露天風呂に入ると溜息を一つ。
なるちゃんはモデル体型なのだ。
羨ましい。
電飾に飾られた木々が寒さを強調する。
木枯らし吹く中、独り寂しく歩いている。
どこで選択肢を失敗したのだろうか。
さよならの挨拶をするだけの関係だったが、それも今日までだ。
こういう日は家に早く帰って、寝るに限る。
嫌に家まで遠く感じる。
街の明かりのせいだろうか。
「今日もいつもの時間、いつもの場所で」とクラスメイトに耳打ちされた。
私は黙って頷く。
夕方の神社は人気のない穴場だった。
私は罠だと気がつかなかった。
そもそも密会しているという意識すらなかったのだ。
クラスメイトに繰り返し会ううちに、気になる相手になってしまった。
幼なじみは誰とでも仲良くなる。
見た目も可愛いし、性格も良い。
そんな幼なじみに声をかけられたら、大半の男子が恋に落ちる。
今日も一人、幼なじみに告白をした奴がいる。
俺以外に笑顔を向けないで欲しい。
醜い嫉妬だとわかっているから、無理矢理、両手のひらをぎゅっと握る。
異常気象を乗り越えて、無事に春がやってきた。
相方のなるちゃんと花見の約束をした。レジャーシートを広げて、作ってきたお弁当を広げる。
満開に咲いた桜は美しかった。
まだお昼なだけあって酔客がいないのも良かった。
充分、桜を堪能した後、お弁当に舌鼓を打つ。
幸せな思い出だ。
PREV ← HOME → NEXT
プロフィール
HN:
iotu(そら)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
フリーエリア
忍者ブログ [PR]
 △ページの先頭へ
Templated by TABLE ENOCH