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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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クリスマスのイルミネーションは、天に輝く星が地上に降りてきたようだった。
大きなクリスマスツリーを見上げていると、待ち人がきた。
真っ白な息で「おまたせ」と言った。
「待っている間も楽しかったです」と私は言った。
彼は私の手を取る。
少し温かい体温が心地よかった。
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深夜まで開いている書店は貴重だった。
今日は試験の成績が返ってきた。その点数を見た親は、もちろん激怒した。
クリスマスどころではなくなってしまった。
ケーキの味が分からなくなった。
参考書を買いに行くと言い訳して、外に出た。
今から勉強して志望校に受かる確率は5割だ。
鳥の鳴き声で目が覚めた。
場所は寝室だった。
戦場にいたはずなのに本国に戻ってきているという事は、恐る恐る起き上がろうとして、静止する。
力強く、両手に指が絡められていたのだ。
絶対に離さないとでもいうように。
指の持ち主は寝台に頭をのせて眠っていた。
朝の光が照らしていた
天球染物師になった少年は、虹色の翅を持つ天龍からその鱗粉を分けてもらうという。
近所の森を歩くような軽装で旅立つ少年の背を少女は見送る。
天龍は穏やかな性質だと聞くが、それでも龍だ。
鋭い爪にひっかけられたら、ひとたまりもない。
霞んでいく背に祈るように指を組む。
緑が濃く、迷子になりそうだった。
地図とコンパスを睨みながら、慎重に道を進む。
道といっても獣道だ。
ちょっとでも外れれば、現在位置すら怪しくなってしまう。
森に埋もれた遺跡に辿り着けるのだろうか。
不安になってきて爪を噛む。
地図に間違いがなければそろそろ見えるはずだった
ゆとりを持って家を出た。
携帯電話を開き、マナーモードにボタン操作する。
いつでも連絡に気づけるように携帯電話を服のポケットにしまう。
街は12月の明かりが灯されていてロマンティックだった。
約束の時間まで、まだ10分もあった。
楽しみしすぎだろうと自分に突っ込みを入れる
異界から迷いこんだ少年は、とりあえず村長の家預かりになった。
彼のように迷い人は国全体から見ると珍しくはないが、小さな村である。
彼は好奇な視線にさらされた。
彼はその視線に寂しそうに笑うばかりだった。
迷い人が元の世界に戻れた例は一例もない。
見知らぬ異界でついえるのだ
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彼の人は戦場の焔が似合う。
敵陣を切り裂いていく姿は、舞のよう。
緑の双眸がきらきらと輝く。
戦場の中で誰よりも「生きている」と思う。
同じ戦場に立てて光栄に思う。
身近に控えることが出来て嬉しいと思う。
彼の人は呼吸をするように敵を屠る。
傷つくことを厭わず真っ直ぐに走る。
夜のバーはしっとりとして良い雰囲気だった。
オレンジカシスを飲む横顔を見ながら、ウィスキーを舐めるように飲んでいた。
どうしたら、彼女の心を縛りつけることができるのだろうか。
彼女はとても自由だ。
誰にも縛られることがないから魅力的だと解っている。
その自由さに憧れるのだ
真新しい制服に身を包む。
家を出ると、幼なじみが待っていた。
借り物のような制服姿だった。
ぴかぴかの一年生だから仕方がない。
桜並木の下、今まで通り堂々と、指先を握る。
春爛漫の中、また同じ学校に通えることが嬉しいと思った。
受験勉強を頑張った甲斐があったというものだ。
ささやかな行き違いで愚痴が口論まで発展してしまった。
仕事で疲れていたから半ば八つ当たりの口喧嘩になってしまった。
一晩明けてそれを酷く後悔した。
彼からメールが着た。
別れ話だったらどうしようと不安になりながら、メールを見る。
いつものおはようメールだった。
不思議だった
お気に入りのマグカップの取っ手が取れた。
長いこと使っていたから、寿命だろう。
新しいカップを箱から取り出す。
丁寧に洗ってからオレンジジュースを注ぐ。
リビングで新聞を広げる。
オレンジジュースを飲みながら、タレントの訃報を伝えるニュースを驚く。
まだ若いのに、と目を瞑る
ガイコツが門番する北の図書館には、奇妙な本がたくさん貯蔵されているらしい。
白紙の本を本棚に収めると自動書記される本もあるらしい。
増える物語たちは自由気ままらしい。
読んだ者を虜にする魅力にあふれているらしい。
その代わりその本たちは持ち出し禁止だ。
噂は広がり続ける。
名前を継いだばかりの新米天球染物師は大きな釜に真っ白な布地を入れた。
白い布はみるみる赤く染まっていく。
今日の夕暮れの余りだ。
紅葉した葉をたくさん入れて炊きだしたものだから、布も美しい赤になる。
これをプレゼントしたら、喜んでくれるだろうか。
その顔を見るのが楽しみだ
「おはよう」旅立つ私に幼なじみが微笑みかけてきた。
後ろ手に隠していたくすんだ腕輪を差し出す。
「手向けがこんなものでゴメンね。
もっと立派な物が用意できれば良かったんだけど」幼なじみは言った。
幼なじみがいつも身に着けていた腕輪だ。
思い出が詰まっている。
私は受け取った
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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