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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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夕食も終わって、片づけも済むとDVDを再生する。
ソファに並んで座ってみるのがここ最近の習慣になっている。
今日はコメディタッチな恋愛ものだ。
隣に座る彼女がくすくすと笑う。
TVの中の恋人たちが繰り広げる一連の騒動は可笑しかった。
この時間が永遠に続けばいいのにと思った
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「付き添いいらないよ」と彼女は弱々しく呟いた。
「俺がしたいんだよ」と力押しで病院まで車で乗せていく。
待合室で並んで座っていると、普段よりも熱い指先が指にしがみつく。
振り向くと目を逸らされた。
やっぱり心細かったのかと心の中で呟く。
手を繋いだまま名を呼ばれるのを待つ
気がつけば朝だった。
太陽は顔をだし、カーテンの隙間から部屋に差し込んでいた。
小鳥がさえずる声も聞こえてくる。
ゲームをやり始めたのが深夜だったから悪いのだ。
ついクリアしてしまった。
ノンストップでのめりこんだゲームは名作だった。
だが、今日は大切なテストがある日だった
近頃は魔法のステッキも機械製だ。
自分好みの枝を探すよりも、量産されている汎用性の高い機械の方が楽だという事だ。
魔法のステッキが枝の生徒は少数だ。
そのかわり枝を使用する生徒の方が成績は優秀だ。
枝が生徒一人一人に合わせて染まるからだろう。
是非とも枝探しをして欲しい。
紫色の布の上に水差しや果物が並べられていた。
配置を考えながら置かれたそれらは自己主張する。
それが悩みの種だった。
静かな脇役がない物かと、レモンを布の上に置く。
紫色の布の上でレモンは自己主張を始める。
どんなものなら主役の銀の水差しを輝かせられるのだろうか。
冬も本格的になって、寒いという言葉も手垢がついてきた。
毎日、顔を合わせては寒いねと言っていると飽きてくる。
他に言葉がないのか、と毎朝思うもののやはりおはようの次には寒いねがつく。
彼女はぎこちなく、手のひらを軽く握ってくる。
それに応えるようにぎゅっと握った。
年の瀬も迫った夜に幼なじみから呼び出された。
吐く息が凍るような寒さだった。
指定された場所に着くと、幼なじみの笑顔で迎えられた。
コートすら着てない幼なじみはどこか遠くの人に見えた。
まるで、そう宇宙人のように思えた。
「たまには天体観測も悪くないんじゃないかと思って」
まだ袖を通したことがないワンピースに、お気に入りの赤い靴。
リップじゃなくてグロスを唇にのせる。
鏡の中でイヤリングがきらりと光った。
カバンの中にはコンサートのチケット。
忙しい彼から贈られたプレゼントだ。
今日は久しぶりに二人きりで過ごせる日だ。
私の胸の鼓動は逸る。
読書とはその世界に飛びこむことだと思う。
常世という鎖に繋がれたまま、書き手の創りだした世界を泳ぎ回る。
底が見えない世界に飛びこむのには、いささかの勇気と準備運動が必要だ。
一度、文章を読み始めたら、よっぽどのことがなければ中断できない。
鎖を引っ張る何かが必要だ。
-
「寒いですね」息が白く凍る。
「ええ。本当に。雪でも降りそう」と答えが返ってくる。
それが何だか温かかった。
空を見上げると星々がきらきらと輝いていて、雪が降る余地などなさそうだった。
けれども「降ると良いですね」と言った。
「降ったら雪合戦しましょう」と笑った声まで白く
新しい枕を買ったものの眠れなかった。
俗に枕が変わると眠れないというヤツだろうか。
仕方なしに夜のコンビニまで明日のご飯を買いに行く。
お総菜パンを見ていたら懐かしいあだ名で呼びかけられた。
振り返ると中学生の時の友人が立っていた。
「こんなところで出会うなんて意外だね」
「やっぱり行っちゃ嫌だ」駅の構内で私は言った。
「大丈夫だよ」彼は言いながら、頭をぽんぽんと撫でてくれる。
「だって心配だよ」
「日帰りの出張だから、夜には会えるよ」彼は言う。
「約束だからね」と私は言う。
遠慮がちに、指を指先でなぞる。
そして小指を絡めた。
「約束だ」
静寂に包まれた神殿で舞を舞う。
音がなくても体が覚えている。ピンと指先まで伸ばして、背筋も伸ばす。
くるりと回ると、服の裾まで広がる。
同じ歳のあの子に負けないように、練習を繰り返す。
彼女は練習一つなく、完璧に舞えるのだ。
練習が必要な私とは違う。
練習だけが私の支えだ。
心から書き出された文字は結晶化する。
結晶化された文字は、キラキラと輝いて、溶けることはない。
庭に飾られた文字は通り過ぎる人々の目を楽しませる。
一人の少女が庭に入りこみ、結晶化した樹にさわった。
とがった文字が少女の指を傷つけた。
赤い血がぽつんと指先を飾る。
夜空の下、少女が鞠をついている。
鈴の入った鞠はしゃんしゃんと鳴る。
「あ」鞠をついていた少女は呟いた。
青年は少女を見に起き上がった。
「どうした?」と問えば、少女は困ったように池と青年の顔を交互に見やる。
鞠は池を泳いでいた。
バカな存在だ。と思いながら鞠を拾ってやる。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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