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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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つけっぱなしのテレビから英会話が流れていた。
眠い目をこすりながらリモコンを探す。
朝から英語なんて聞きたくない。
どうして受験に英語なんてあるんだろうと私は溜息をつく。
机の上に開きっぱなしだったテキストを閉じ、散らばった筆記用具をしまう。
英語のせいで朝からブルーだ。
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懐かしの故郷まで、あと数里というところだった。
幼なじみのあの子に、地図に挟んだ押し花の栞を渡そうと思っていた。
「そこまでだ」背後から声をかけられた。
振り返ると悪魔が立っていた。
「無事に帰ってもらうわけにはいかない。財宝を返してもらおう」悪魔は言った。
膝の上に日本刀が乗っている。
銘を神楽という。
普通の日本刀と違うのは、斬れば斬るほど切れ味が良くなるという点だろう。
巻き込まれるような形で、この間使ったが易々と抜刀して良いものではない。
俺は舌打ちをした。
中途半端な長さの髪をゴムでくくる。
立ち上がり神楽を抜刀した。
虚栄で造られたホールに立つ。
利用者のない建造物は朽ちるのが早い。
ホールもガタがきているのが分かる。
柏手を打つと反響する。
かつてこのホールで演奏されてきた曲を思い、唇を噛む。
満員のホールに、堂々たるオーケストラによる華麗な演奏。
そこから生まれた新進気鋭な若手たち。
傷つくのがもう嫌だと箱庭の中に閉じ篭った。
自分だけの小さな世界で傷をいやした。
もう二度と他人と関わり合わないと誓った。
それなのに春風のように箱庭の鎖が切られた。
優しい言葉と真摯な双眸が痛みを解ってくれた。
私だけの箱庭はガラガラと崩れた。
私は新しい恋に落ちた。
-
「好きだよ」と彼が言う。
毎日の挨拶のように、繰り返される。
熱のこもった囁きは嘘偽りがないように響く。
「好きだよ」その言葉はまるで鎖のように私を束縛する。
彼の優しい言葉から逃げ出したくなる。
けれども蜂蜜のように甘い言葉に体の芯までしびれてしまって逃げだせそうにない
深夜、床の上に寝転がりながらテレビを見ていた。
エアコンの温風を感じながら、程よくまったりとしていた。
すると飼い猫が寄り添ってきた。
ビロードのような毛並みを撫でてやると、ゴロゴロと喉を鳴らす。
テレビを見ながら緩慢に飼い猫を撫でる。
まろやかな幸せがそこにはあった。
無理矢理、両手のひらを折れんばかりに握られた。
「帰りたくない!」彼女は言った。
俺はそんな彼女を引きずって電車に乗った。
彼女がポロポロと涙を零す。
「帰ったら今日が終わっちゃう。そんなの嫌だよ」と彼女は言う。
「大丈夫だよ、明日も会えるんだからさ」俺は彼女の髪を撫でる
紅葉に染まった古都を友達と共に歩いた。
今年の紅葉は遅く、燃えるように赤く染まったモミジは少数だった。
染まりきる前に落葉した葉も多かった。ちょっと残念だったねと友達と会話した。
それでも古都のたたずまいは変わらず、それだけで会話に困らなかった。
そこで夢から覚めた。
いつもはくくられている髪が下されていた。
風になびく黒髪が手を伸ばせば届く距離にあった。
結びなおそうとしたのだろう。櫛を片手に必死に髪をまとめている姿が面白かった。
さわったら絹のような手ざわりがしそうだった。
誘惑に負けて風のように少女の髪にふれた。
思った通りだった
読んだ人が狂うという本を入手した。
タイトルは「深海」という。
装丁も凝っておらずタイトルが縦書きに書いてあるだけだ。
プロではなく、自費出版で出された本だったので手に入れるのは大変だった。
紅茶を共に私は深海を読んだ。
感情移入して読書をしたせいか私も時間間隔が狂った。
ピンポーンとインターフォンが鳴った。
こんな夜に誰だろうと、不思議に思いながら玄関の扉を開いた。
ヒンヤリとした空気と共に抱かれた。
私の皮膚は粟立つ。
幼なじみの悪戯を跳ね除ける。
「雪が降りそうだよ。白い雲が広がっている」得意げに幼なじみは言った。
「コート取ってくる」
今日は快晴で暖かかった。
公園デートに相応しい天気だった。
頑張ってお弁当を作ってきた甲斐もあるものだ。
ベンチに座ってお弁当を広げると彼は喜んでくれた。
優しく、腕を指先でなぞられた。
「この手が生み出したものなんだよね。名コックさん」と彼は穏やかに微笑んだ。
粉雪舞う中、私はあの人を見た。
幽霊でも幻覚でもなく、あの人は確かに立っていた。
門を名残惜しそうに見つめていた。
私は部屋着のまま飛び出していた。
冷たい粉雪が皮膚を叩きつける。
私はあの人を二度と失いたくないと、走った。
彼は立ち止まっていた。
私はその胸に飛び込んだ。
啄むようにキスをされた。
私は目をぱちくりさせた。
突然のことで頭の中は疑問符が回る。
先ほど触れていた唇は遠くにある。
まじまじと見た後、自分の唇をさわる。
キスされたんだ。
ファーストキスだった。
もっと感動があるものだと思っていた。
今は捉えどころのない不思議で満ちている
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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