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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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接触性テレパシストだと分かったのは、物心がつく前のことだった。
テレパシストと言っても何でも読めるわけじゃない。
それでも気持ち悪くて白手袋が手放せなかった。
良い思い出がない。
告白してくれた後輩に説明した。
久しぶりに手袋を外した。
後輩は恐る恐る、両手を両手で包む。
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夏祭りで街は賑わっていた。
カキ氷を食べていると足元に天鵞絨の感触がした。
足元を見れば飼いねこと思われるねこがいた。
幼い少女が泣いている光景がフラッシュバックした。
場所は祭り会場から離れていた。
「ご主人様が探してるぞ」とねこを抱き上げた。
ちっぽけな超能力に感謝する
温水プールにやってきた。
ここ最近の日課になりつつある。
水着を着て、準備運動そこそこにプールに沈む。
できるだけ深く深く。
プールの底にさわる。
息が続く限りもぐり続ける。
水面越しのライトが綺麗だった。
息が切れて上昇する。
肺いっぱい空気を吸う。
夢中になってそれを繰り返す
愛犬の散歩に出た。
冬至過ぎたとはいえ夜が来るのは早い。
どっぷりと暮れた外を歩く。
しばらく平坦な道を歩いていく。
電灯に照らされた級友を見かけた。
きらきら星が落ちてきたように輝く級友にドキリっとした。
「犬の散歩?」と級友が訊いた。
私は普段とは違う級友に赤面して頷いた
桜色の爪が飾り切りされたリンゴをつまむ。
僕はコーヒーを飲む。
窓の外ではゆがんだ枝が風で揺れていた。
こうして会えるのはあと何回残されているのだろうか。
多くない数を無意識に数えてしまう。
会っているのがバレたら、もう二度と会えなくなってしまう。
コーヒーに砂糖を追加した
流行りに乗せられて国内旅行をすることになった。
修学旅行以来の旅行だった。
凍えるような寒さの中、連れ立って新幹線に乗る。
どのルートで回るか旅行雑誌を片手に彼女が熱弁する。
駅のコインロッカーに荷物を預けると、有名な神社から回る。
朱塗りの鳥居、石庭、景色は変らなかった
寒くなってきたので湯船を張った。
お湯に浸かると隅々まで温かくなった。
十分堪能してから、お風呂から上がった。
お茶を片手に自室に戻る途中で、窓をノックされた。
障子を開け窓を開けると、沓脱石に幼なじみが立っていた。
さりげなく、指をぎゅっと握られた。
「良い匂いがするね」
吹雪を呼ぶ魔術の儀式中だった。
見知らぬ人がやってきて、魔法陣の一部を消した。
力が溜まっていた魔法陣は、急速に力を失った。
呪文を中断して乱入者を見る。同じ年頃の少女だった。
「明日は箒レースの決勝日なの。だからお願い」
雪景色を観たかったという僕の願いは胸にしまわれた
告白したらOKをもらった。
お付き合いが始まり、朝夕の登下校も一緒になった。
この前、初めて手を繋いで帰った。
ドキドキして何を話したか覚えていない。
明日は遊園地に初デートだ。
思い通りに恋は進んでいるのに、不安になる。
順調すぎるのが悪いのだろうか。
落とし穴がありそうだ
恋の始まりがぼんやりとした憧れから始まったのならその恋の終わりは少し苦いキャラメルのようなものだろうか。
秘めたまま終わった恋に、泣きそうになりながら、両手のひらに爪を立てる。
公園では仲の良さそうなカップルがベンチに座っていた。
二人とも顔見知りだったから私は笑った
異常に冷えこんだ日の夜、携帯電話が鳴った。
コートを羽織って、近所のスーパーの駐車場に向かった。
呼び出した幼なじみはストール一枚羽織っているだけだった。
宇宙人でももっと厚着をするだろう。
歯がガチガチと鳴って上手く話せない。
「思ったよりも速かったね」と息が凍った。
妹からのメールでスーツを着てくるように指示があった。
ネクタイを締めると若干キリっとしたような気がする。
上京してから何度目かのスーツ姿で、手土産を買って新幹線に乗った。
どんな用事が待っているのだろう。
悪い予感しか起きず、知りたくないと思う。
実家に行けば分かるだろう
電子書籍が一般的になっても、新聞を紙で読む習慣は抜けない。
もっと未来になって新聞紙がなくなったら、朝の優雅な時間が削られるだろう。
コーヒーと共に新聞を読むのは、頭のスイッチを切り替えるようなものだ。
時間泥棒だと若者は笑うだろうか。
盗むのはこちら側だというのに。
雲をステージにして、歌い手に虹色のドレスを纏わせる。
雪や雹のオーケストラが先例のない物語を紡ぎだす。
聞き手は雲の上を飛び交う飛行機だけ。
それすらもすれ違いで、乗客は幻を見たとしか思えないだろう。
朝日と共に始まったシンフォニーは黄昏時を持って終焉を迎える。
ちょっとした言葉で喧嘩になった。
積もり積もった物があったのだろう。
口喧嘩がヒートアップして、彼女がクッション投げてきた。
ポスンと柔らかな感触を顔面で感じた。
枕やらぬいぐるみやらを投げつけてくる。
仕方なく、自分の両手のひらに爪を立てる。
殴ってしまいそうだった。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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