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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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こんなところで邂逅するとは思ってもみなかった。
外見がどんなに変わろうと彼が彼だという事は変わらなかった。
それが眩しくて出来れば再会したくなかった。
上辺を取りつくろう。
笑顔を作り、二人の間にあった距離がなかったように振る舞う。
彼は想い出の中のように微笑んだ。
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君にだけ伝えたいことがあるんだ。
世界でただ一人の君だから、僕の気持ちを知っていて欲しいんだ。
いつか離れ離れになってしまうだろうから、今伝えたいんだ。
君の笑顔にどれだけ救われたか。
君が僕の名前を呼ぶ度、どれだけ幸福感に包まれたか。
君の存在が僕を生かしてくれたのか。
これで最後だと思ったら切なくなった。
もうすぐ発車する列車に彼は乗る。
私を置いて。
電話もするよ。メールもするよ。と約束してくれたけれど、二人の距離は開くのは避けられない。
私は優しく、彼の腕にしがみつく。
この温もりを忘れないように心に刻み込む。
発車するベルが鳴った。
部屋は静寂で包まれていた。
柱に掛けられた時計の秒針がやけに耳につく。
会話は途切れたままだ。
いつもに増して無口な彼が心配だった。
指を組んだまま彫像のようにソファに座っている。
無言に耐えかねて私は口を開いた。
「私じゃ、力になれない?」
すると彼は弱々しく首を横に振った
-
墨を流し込んだような夜。
月は姿を見せず、星ばかりが輝いている。
街灯も心細くアスファルトに光投げかけている。
コートのポケットから携帯電話を出して、君にコールする。
繋がらなくてもいい。
ただ君に僕が電話をかけたという事実さえ残れば満足だ。
6コール目に聞きなれた声が出た
気がつけば白い天井が見える場所にいた。
病院だと気がつく。
両手が自由にならないことを不審に思い、首を少し持ち上げた。
彼女の小さな頭が見えた。
それから力強く、両手を握り締める腕が見えた。
心配してくれたんだなと思うと申し訳ない気持ちになった。
薄手の布団にもぐりなおした
街路樹が紅葉していて美しかった。
ふれそうでふれない手が手持ち無沙汰だった。
手を繋ぐタイミングが分からない。
それでも並んで歩けるのが嬉しいから、顔に微笑みが浮かぶ。
彼の顔を見上げると、ついっと逸らされてしまった。
その代り力強く、指先を折れんばかりに握ってきた。
テストの答案が返ってきた。
クラスで一番じゃなかった。
今回も負けたのだ。
彼に勝つには百点満点を取るしかない。
万年一位はケアレスミスもしないのだから。
一番を取った彼は興味なさそうな顔で答案を受け取っていた。
家に帰ると悔しさで泣けてきた。
飼い猫が指先を舐めてくれた。
IH未対応のガスコンロで目玉焼きを上手に焼ける家政婦さん募集中。
今日も目玉焼きが綺麗に焼けなかった。
白身の部分は焦げ、黄身は破れてどろりと白身の部分に流れている。
美味しい目玉焼き食べたい。
インターホンが鳴った。
「家政婦、まだ募集中ですか?」勢いよく立ちあがった。
鏡に映る自分を見るのは苦手だ。そんなことをしなくても自分の姿を写す相手がいる。
私たちは一卵性双生児だ。
親さえいまだに取り違えるほど似ている。
鏡を見ていると姉を見ているのか、自分を見ているのか分からなくなって、不安になるから見ないようにしている
雷鳴轟く中、かつての友と邂逅した。
友は面変わりしていた。
屈託なく笑っていたのは、もう過去のことなのだろうか。
横殴りの雨に逆らいないがら友に近づく。
仲良しの約束の鈴を持って距離を詰める。
友は剣を構えた。
それでも信じられず間合いの中に入る。
剣が薙ぐ。
俺は鈴を落とした
ツンデレは二次元だけで良いと思う。
「チケットが余ったから、誘ってあげたの。光栄に思えなさい」と幼なじみが言った。
チケットを見るとホラー映画だった。
独りで観たくはないものだ。
幼なじみは無理矢理、腕を握る。
微かに震えている。
そんなに怖いなら観に行かなきゃいいのに
図書館の入り口で恋人を見かけた。
そんなはずなのにと思いながら、その背を追いかける。
恋人は図書館に入ると迷わずにミステリーコーナーに向かう。
恋人は真新しい本を引き抜くと、椅子に座る。
ちらついた光に目を瞬かせると恋人は消えていた。
いるはずのない幻覚なのだから当然だ。
天気予報の週間予報にかじりつく。
毎日確認してしまう。
花見デートを約束したから、それまで花が持ってほしい。
全く咲いていないのもダメだが、散り際も良くない。
デートの日に満開がベストだ。
花ひとつにハラハラドキドキだ。
晴天の下花見をしたいと、不安と期待の間で揺れる。
下駄箱の上履きの上に一通の手紙。
呼び出されて朝の屋上に上った。
同じ部活の後輩はカタカタ小刻みに震えていた。
その様子があまりに可愛らしかったので、様式美をすっ飛ばして抱きしめる。
氷のように冷たくなった後輩の肌が赤面した表情と正反対で面白かった。
「手紙、読んだよ」
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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