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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「不幸になるよ」少女は淡々と言った。
近づく者みな、傷つけてきた。
けれども青年はにこやかに笑った。
「君と不幸になるなら、本望だ」
少女は項垂れて、青年のシャツを掴んだ。
「本当にいいの?」離れがたく感じていたから、青年の言葉が嬉しかった。
青年は傷つくのも怖くないという
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ひとつのたい焼きを半分こにする。
焼きたてのたい焼きから湯気が漏れる。
「どうぞ」と餡子がたっぷり入った尻尾を渡された。
「ありがとう」お礼をしながら、たい焼きにかぶりつく。
甘い。
独りで食べるよりも、美味しく感じた。
たい焼きを独り占めした時よりも、ずっと美味しい。
少女の手のひらに名前を書く。
真意を問いかけるように、少女は青年を睨みつける。
名を明かすのは生涯の誓い。
一生、破ることの出来ない永遠の約束だ。
少女は手のひらを見つめる。
「貴方を一番に守る騎士になりたいのです」青年は言った。
うやうやしく頭を垂れる。
少女は溜息をついた
久しぶりに会った幼なじみは綺麗になっていた。
最寄りの駅まで迎えに来てくれた幼なじみは、にっこりと笑う。
「東京はどう?垢抜けたじゃん」幼なじみは言った。
「そうかなぁ」幼なじみと話していると、過去に戻った感じがして懐かしさが増した。
恐る恐る、手のひらを指先でつつく。
「普通が一番よ」煌びやかな世界に身を置いている友人が零した。
メイクだけでは隠し切れない疲労が漂っていた。
「憧れるけどなぁ」と私が言うと、友人の瞳に光が宿る。
「大変なことばかりよ。不自由なことばかり」友人はまた溜息をつく。
脚光を浴びるのも楽ではないらしい。
雨音が反響していた。
こちらには好都合だった。
雨音が足音を消してくれる。
ターゲットに静かに迫る。
気がつかれずに、不自然にならずに一定の距離を取りながら、その瞬間を待った。
人波が途切れた。
ターゲットの背中は丸見えだった。
その背中に刃物を突き刺す。
無事に復讐を遂げた。
カランコロン。
下駄の鳴る音を探す。
夏祭りの雑踏の中、少女を探す。
恥ずかしがらずに手を繋いでいればよかった。
リンゴ飴を頬張っていた少女はいない。
迷子案内がかかった。
少女の特徴そのままだった。
案内所に行くと少女は泣き顔で、指を触れ合わせる。
その手を離さないと思った。
二人が付き合った記念日に、雑貨屋に寄った。
一年間、色々あった。良く続いたものだと思う。
喧嘩も絶えなかったし、別れ話も一度や二度じゃない。
それでもこの恋を大切にしたかったから、本気でぶつかり合った。
彼がペアのマグカップを示す。
「お前の淹れてくれた紅茶を飲みたい」と
駅に電車が滑り込んできた。
ICカードをタッチして、ドアが閉まる前に乗り込む。
車内は空調が効いていて暑いぐらいだった。
つり革を握るタイミングでドアが閉まった。
彼女がそっと、空いた手の指先を軽く握る。
冷たい感触にドキリっとしながら、力強く握り返す。
彼女が転ばぬように
力が欲しいと思った。
大切な物を守るには、自分は弱い。
手のひらから滑り落ちていってしまう。
どれだけ傷ついても構わない。
それだけ大切な物だった。
命に代えてもという言葉が陳腐になるほど大切な物だった。
己の弱さが憎い。
もっと強くなりたい。
今日よりも強い自分でありたい。
月が冴え渡る夜のことだった。
幼子にねだられて月にまつわる童話の本をめくる。
自分も幼い頃はこうだったな、と振り返る。
童話は母から伝えられたものだった。
今、こうして幼子に伝える。
それはか細いながら強靭な糸になる。
伝承は脈々と繋がっていく。
それを再確認する夜になった。
初めて編んだマフラーをプレゼントした。
一段ごとに網目の本数が違うというみっともない物だったが、せっかく編んだんだしと言う軽い気持ちだった。
もっとお洒落な物にすれば良かったと思う。
手編みのマフラーだなんて流行らないし。
毎日首に巻かれているのを見るとそう思ってしまう
ボールペンがノートの上を走る。
板書のスピードが早くてついていくので精いっぱいだ。
文字を消される前に書き写す。
手が痛くなってきたけれども、あと少しで講義が終わる。
それまでの我慢だ。
白墨の自由な動きに合わせてノートをとるものだから清書が必要だろう。
仕事の後、一杯ひっかけてから帰宅した。
玄関で妻が出迎えてくれた。
満面の笑みを浮かべながら、指先を折れんばかり握る。
その痛みで思い出す。
今日は結婚記念日だということを。
今の今まですっかり忘れていた。
酔いも醒める。
「ゴメン」
「謝っても遅いんだから」妻の眦には涙が一粒
「お前はいつでも能天気だな。羨ましいよ」と友人が零した。
「君が気にしすぎなんだよ」と答えておいた。
明るい振りをし続けて十数年。
背負った猫の皮の枚数は数えきれない。
重みで押しつぶされそうになる。
それでも明るく振る舞うことをやめられなかった。
それに誰も気づかない。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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