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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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日頃の感謝の気持ちを込めて、チョコレートを買った。
本命チョコじゃなく義理チョコだと解るように、デパートの地下で買った。
甘い物はあまり好きじゃないと知っているから、小さなボックスのチョコレートを買った。
喜んでくれるかどうか不安だった。
彼の瞳が輝く。
杞憂だったようだ
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「はい。チョコ」幼なじみから手渡されたのはバレンタインチョコレート。
お歳暮かお中元のように渡されるから、感動もあったもんじゃない。
ホワイトデーには3倍返しが待っている。
自室で箱を開ける。
かすかに洋酒が香るチョコレートケーキが入っていた。
せめてもう二三年早く生まれてくれば良かった。と思うことはある。
そうしたらお隣の幼なじみと一緒の学校に通うことが出来たのに。
一足早く社会人になった幼なじみは眩しかった。
スーツ姿に身を包んだ幼なじみに釣り合うことができないと思った。
それなのに幼なじみは変わらず優しい
今日も誰とも会話をしなかった。
テレビを流して、昼ご飯を食べた。
その後も、テレビをつけっぱなしにしていた。
そしていつもの時間に、湯船に浸かる。
孤独だった。
それを選んだのは自分だというのに、身勝手にも不幸に酔う。
手をじっと見つめる。
もっと違う道があったかもしれない。
ずっと一緒にいたから、これから先もずっと一緒にいられると思っていた。
背が伸び、追い越された時、離れ離れになることを知った。
いつまでも一緒にいられない。
それを知った。
振り返れば一瞬。
懐かしい記憶が蘇る。
どの想い出にも一緒にいた。
出来るならどこまでも一緒にいたかった
正義なんてどこにもない。
壁にもたれかかる。
神剣・神楽の刃は同胞の血を吸って爛々と輝いていた。
弾む息を殺しながら、気配を探る。
ふいに結界が揺らぐ。
どうやら今日は引き分けのようだ。
中途半端に伸びた髪を結んでいたヘアゴムを外す。
物足りなさなそうな神剣・神楽を鞘に納める
小窓から西日が入る。
眩しい光を頼りに鍋でココアを練る。
牛乳を少しずつ入れて沸騰させないように気をつける。
母直伝のココアの作り方だった。
分量は必ず二人前。
心までも温かくなるようにというお約束だった。
マグカップに注いだタイミングで階段から足音がした。
二人は寄り添う。
少女は気まぐれだ。
いや、女という生き物自体が気まぐれなのかもしれない。
突然、そばに寄ってきたかと思うと、爪を立てられた。
読書は中断された。
「お話しましょ」と猫なで声で少女は言う。
「どんな話が聴きたい?」と問えば「貴方の胸の中にあるお話」とクスクスと笑う。
目覚まし時計が鳴る前に、目が覚めた。
二度寝するのか悩んだけれども、起き上がることを選択した。
ベッドから降り、窓を開ける。
朝特有の澄んだ空気が部屋の中を駆け巡る。
肌を刺すようなキリリとした風がより目覚めを促進する。
息を吸い込んで笑顔を作る。
しばらく風を堪能する。
坂道を登れば、少女の家がある。
心臓破りと言われる坂道を自転車で登る。
油切れした部品がギィコギィコと耳につく音を立てる。
それも毎日のことになればさほど気にならない。
重いペダルを踏みしめながら坂道を登っていく。
登りきれば少女が待っている。
笑顔で迎えてくれるだろう。
忘却とは優しい罰だ。
時に赦しともなる。
無垢な瞳が青年を見上げた。
少女は「新しい護衛の人?」と訊ねた。
手に手を取って神殿を抜けだしたことを覚えているのは青年だけなのだ。
少女はまた姫巫女として祀られる存在になってしまったのだ。
ふいに少女の瞳から涙が零れた。
青年は拭う
今日は結婚記念日だ。
花屋で花束を作ってもらう。
妻が好きなカスミソウを多めに入れてもらった花束は思いの外、大きく仕上がった。
周囲の視線を気にしながら電車に乗った。
玄関を開けると良い匂いがした。
「まあ、素敵」妻から目を逸らしつつ、花束越しにその両手のひらに触れる。
人の気配がして目を覚ました。
飛びこんできたのは不安げな少女の顔だった。
大丈夫だと強がりたかったけれども、声が出なかった。
かすれた呼吸音だけが発せられた。
「大根あめ、作ったんで持ってきますね」
少女は立ち上がり、パタパタと台所の方に向かっていってしまった。
目を瞑る。
風が会釈をして前髪をさらっていく。
乱れた前髪を直しながら、故郷に思い馳せる。
こんな柔らかな風が吹かない故郷は、遠くにあるように思えた。
電車で2時間ちょっとの距離しかないというのに、久しく帰っていない。
友達は元気でやっているだろうか。
老いた両親は健康だろうか。
空調が利きすぎた車内は暑かった。
手袋を鞄にしまい、マフラーを緩めたがそれでも暑かった。
車内に乗り込んでから無口な彼女の顔を覗き込む。
「大丈夫か?」
「うん、平気だよ」彼女の頬は赤く、目が潤んでいた。
いつものように堂々と、指先を握り締める。
思ったよりも熱かった。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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