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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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夜空を見上げ、星図を思い浮かべる。
春らしいまばらな星空は二人を祝福するかのように輝いていた。
細い指が星と星を繋いで、星座を口にする。
頷きながら、それを聞く。
並んで歩くだけでも心が満たされる。
幸福というものは、こんな身近にあるということを教えられた。
星が綺麗だ
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お付き合いを始めて3ヶ月。
手を繋いで歩くのも照れる彼。
初めての恋だから手探りに進んでいる。
遊園地にも行ったし、水族館にも行った。
送り迎えは完璧で、こまめにメールをくれる。
でも、まだ私たちはキスをしたことがない。
いくらのんびり屋さんだとしても遅すぎるような気がする
風で花弁が舞い散った。
視界を覆った花吹雪には美しさが宿っていた。
旋風が過ぎ去った後には薄紅の絨毯が残った。
少女は宝物を扱うように花弁を拾う。
少年は「手伝いましょうか?」と提案した。
少女は微笑み、首を横に振った。
手が伸びてきて少年の髪に触れる。
花弁がハラリと落ちた
重力のように逆らえなかった。
惹かれあう気持ちは、まるで恋のよう。
そんなはずはないと首を横に振ってみるけれども止まらない。
いつかぶつかり合って、粉々になるのかもしれない。
加速する想いになんて名前をつければいいのだろうか。
接近しすぎる思いの名前を
「次の休み、予定空いてる?」幼なじみに声をかけた。
「映画とか見に行かない?」映画のチケットをひらひらさせて見せる。
「ヴァレンタインに暇だと思う?」幼なじみは言った。
やっぱり好きなヤツがいるんだ。と再確認してしまった。
思いっきり心が傷つく。
開いた距離に絶望する。
差し出された手に鼓動が早くなる。
少年は遠慮がちに、手のひらを触れ合わせる。
柔らかな感触に、さらに胸が高鳴る。
自分とは違う体温を味わう。
心を決めて少年は少女の手に平を包み込むように、握る。
少女はニコリッと笑った。
少女の双眸に映る自分は間の抜けた顔をしていた。
-
僕の隣で君は「幸せになりたいの」と呟く。
僕は君と一緒にいるだけで充分すぎるぐらい幸せなのに、欲張りな君には物足りないようだ。
どうすれば君を幸せにしてあげることが出来るのだろうか。
足りない頭で考えてみるけれども今日も見つけることが出来なかった。
だから傍らに寄り添う
その人は遠くを見るような目で語る。
空っぽになったマグカップをもてあそびながら。
その姿はどこか寂しそうだと少女は思った。
「人生は選択の繰り返しだ。選んだことに悔いることはない」
まるで自分に言い聞かすようにその人は言った。
「ごめんなさい」少女は泣きたくなる気分で謝る
肌寒さに目が覚めた。
手探りでシーツに触れると仄かな温もり。
また寝顔は見られなかった。
ちょっと残念に思いながら目を開ける。
重たい瞼をこすりながら階段を下りる。
ベーコンの焼ける匂いがした。
朝食を整える音が聞こえてくる。
胃がきゅるりと鳴った。
見慣れた背中に抱きついた。
まるで確認するように少女は恐る恐る、青年の指を指先でつつく。
その様子に青年は破顔する。
「どうした?」と青年は少女の瞳を覗き込む。
「手を繋いでもいい?」少女は躊躇いがちに切り出した。
青年は壊れ物を包むように少女の手を握った。
少女の大きな瞳が見開かれ、それから微笑む
「好き。嫌い。好き。嫌い」少女は呟きながら、花びらをむしっていく。
「好き」花びらは無くなった。
茎だけになった花を見て、ようやく微笑んだ。
初めての恋だから占いに縋りつきたくなる。
どう思われているだろう。
ただの友達?気の合う話し相手?それとも恋人候補?悩みは尽きない
車内は静かだった。結婚式にでも出るかのように、二人揃って真っ白な服を纏っていた。右手には初めて見る名前の駅名が記された切符。左手には君の手があった。差し込む陽気に今日が天気の良い日でよかったと思った。
彼女の白い手を取る。
小さな手のひらに唇を押しつける。
すると真白な頬が赤くなった。
素直な反応だった。
唇を重ねあうようになったら、いったいどんな仕草を見せてくれるのだろうか。
それが楽しみになる。
だから、もう一度働き者の手のひらにくちづけを贈った。
振り払われなかった。
掃除をしていたら、アルバムが出てきた。
懐かしくなってそれを居間に持ってきた。
窓を掃除中だった彼女が寄ってきた。
ページをめくると小さな自分が写っていた。
あやふやな記憶を頼りに思い出話をする。
彼女は少し羨ましそうに相槌を打ってくれた。
当然ながら彼女の写真はまだない。
彼はいつも、しかめっ面をしている。
難しい顔をして毎日を過ごしている。
私とは対極にいる人物といってもいい。
そんなんで人生、楽しんだろうか。
疑問符が浮かぶ。
そんな彼にささやかな悪戯を思いついた。
すると、彼は笑みをこぼした。
もう一度、見てみたいと思えるような笑顔だった
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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