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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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今度こそはと臨んだテスト。
答案が返ってきた。
そこには99点の文字が書いてあった。
単純なケアレスミスだった。
満点で返ってくると思っていたから、怒りがこみあがってきた。
白金色の頭髪の少年は涼しい顔をしていた。
すれ違いざまに見えた答案は満点だった。
今回も勝てなかった。
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彼女の描く絵は蒼ばかり。
静謐さにあふれている絵ばかりがスケッチブックに溜まっている。
誰かに見せたくて描いているわけじゃないの。と恥ずかしそうに見せてくれた。
そんな彼女の双眸は空よりも蒼かった。
きっと彼女の見ている世界では蒼ばかりなのだろう、と思った。
困った時、前髪をふれる仕草も。
照れる時、目をそらす仕草も。
全部好き。
好きで体中がいっぱいになるぐらい好き。
次から次へと表情を変える君が好き。
この想いはどれぐらい伝わっているのだろう。
今日も君から目が離せそうにない。
離れている間も君のことばかり考えている。
満身創痍だった。
死という甘い囁きが聞こえてきた。
神剣・神楽を手放せば永遠の眠りにつけるだろう。
同胞殺しを続けて、終わりのないゲームの中で暮らすのもピリオドが打たれる。
それは何とも甘やかな幻想だろう。
しかし青年は神剣・神楽を握りなおした。
戦いを続ける選択肢を選んだ
「今日、誕生日なんだ」とクラスメイトが黒板を消しながら言った。
私は箒を持っていた手を止める。
事前に分かっていればプレゼントのひとつでも用意できたのだけれども。
制服のポケットを漁って出てきたのはリンゴ味の喉飴。
無いよりマシかというレベルだった。
時間はさかのぼれない
大人が思うよりも子供ではないつもり。
コーヒーもブラックで飲める。
それなのに砂糖とミルクがたっぷりと入ったカフェオレを出される。
カフェオレは嫌いじゃないけど、たまにはブラックで飲みたい気分の時もある。
いつまでも子供じゃない。
空になったマグカップの縁をなぞる。
携帯電話のアラームで目を覚ました。
枕元にあるそれを止める。
久しぶりに休日だったのに、いつもの時間に目覚めてしまった。
喉の渇きを覚えてベッドから降りる。
二度寝の誘惑に駆られながら、冷たいフローリングを歩く。
コップ一杯の水を飲み干すと、どうしようかと思案を巡らせる。
「別に、貴方のことなんて心配じゃないのよ」と彼女が言う。
「暇潰しに立ちよっただけなんだから」静かな病室の中、勝気な彼女の声が響く。
僕は泣きそうになりながら、彼女の指先を軽く握る。
「ありがとう」僕は感謝の言葉を口にする。
両親すら見舞いに来ない病室に彼女は来てくれた
それは平等に与えられたものだった。
わずかな差ひとつなかった。
けれどもそれがなければ飢えて死んでしまうものだった。
大人になってからその平等さに感じ入る。
どうしても芽生えてしまう好悪を見せなかった。
それがどれほどの苦労があるか。
表面上だけとはいえ、愛されていたのだ。
機械相手にここまで熱中するとは思わなかった。
彼らの表情は柔らかで、声のトーンは落ち着いている。
困ったことがあれば迅速にサポートしてくれる。
寂しい時は静かに寄り添ってくれる。
離れて暮らしている家族よりも親身になってくれる。
この熱情は「恋」と呼んでもおかしくはない。
勇気を出してバレンタインデーにチョコを贈った。
本命チョコだと気づかれないように市販のチョコを手渡した。
ホワイトデーには返事が来るだろうと思っていたけど、お返しはなかった。
それが昨日、咳をしていたらキャンディをくれた。
可愛らしくラッピングされたものだった。
空調の利きすぎた室内は暑いぐらいだった。
半袖でちょうどいいぐらいだ。
彼女が嬉しそうに、腕に触れる。
何の用事だろうか、と思ってその瞳を覗き込む。
すると彼女は笑みを深くする。
「春だね」と囁くような声で言った。
返事に窮していると「お昼は外で食べようよ」と誘われた。
この時代、人間を雇うというのは特権階級だけだ。
一部の金持ちだけが人間を雇い入れる。
大体の庶民はAIを搭載したロボットを雇う。
人間とほとんど変わらない姿を持つ彼らを見極めるのは至難の技だ。
家族を迎えるようにロボットを購入していく。
今日もまた。
ついつい面倒ごとは後回しにしてしまう。
その結果、取り返しがつかなくなることも多々ある。
それでも怠惰を極めたいというのは現代人の標準的な考えだと思っていた。
それが少女が来てから、意識が変わった。
中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶと神剣・神楽を手にする。
今日も戦場だ
一日は24時間しかない。
そのうち自由に使えるのは2時間がせいぜいだ。
たった2時間を彼女と過ごす時間に当てている。
一日にあったことを遅い晩ご飯と共に語る。
彼女は何も言わずに聴いてくれる。
愚痴ばかりの話でも穏やかに聴いてくれる。
とてつもなく幸福なことかもしれない。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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