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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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首にかけられたメダルの重さに、ここまで頑張ってきたことが無駄ではなかったと思い知る。
今は晴れ晴れとした気分でメダルに触れる。
誰よりも努力をした。
練習は決して楽なものではなかった。
途中で投げ出したい気分になったこともあった。
回り道をして手に入れた
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青年は中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
それはこれから始まる戦闘のためだと少女は知っていた。
儀式のような習慣だった。
どうして青年は髪を切らないのか疑問だった。
願掛けをしているのだろうか。
それとも理髪店に行くのが面倒なのだろうか。
直接訊くのがはばかれて謎のままだ
些細なことで口論になった。
それ以来、口を利かなくなった。
こうなったら我慢勝負だ。
先に折れたほうが負け。
そんな日々が続いて、このまま離れ離れになるのだろうかと思った。
それが嫌だったから、謝った。
すると彼は優しく、両手で私の両手を包む。
温もりが伝わってきて涙が零れた
空は鮮血のように赤く染まっていた。
それが怖くて、不安を掻き立てる。
まるで二人の未来を案じているようだった。
少女は泣き顔で、少年の指にしがみつく。
離れたくないといわんばかりにぎゅっと握る。
ぽろぽろと零れる涙に少年が困惑しているのが分かっていても涙が止まらない。
仕事が忙しいのは分かる。
「仕事と私、どっちが大切なの?」なんて馬鹿なことを訊きたくはない。
困らせると分かっているから、言葉選びは慎重になる。
本当はずっと一緒にいたい。
24時間365日、飽きるまで傍にいたい。
そんなことはできないけれど。
気持ちは最高潮になる。
-
君の願いは叶わない。
僕の願いも叶わない。
それは声をあげる前に、二重螺旋のように決まっていた。
こんなにも惹かれあうというのに。
僕たちはそれを言ってはいけないのだ。
ありふれた小説のように展開していく物語の扉を閉じる。
これ以上、ページをめくることはできない。
中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
神剣・神楽を持ち、玄関まで歩いていくと良い香りがした。
青年を待っていた少女から甘い匂いがしたのだった。
香水だと気づくのに時間がかかった。
少女にとっても特別な日なのだろう。
青年は玄関を開け遠くを見る。
昏い夜更けがやってきていた。
コンビニのコーヒーを飲みながら、ドーナツを頬張る。
本当はドーナツショップの椅子に腰掛けながら、まったりとしたい。
立ったままアイスコーヒーを口に含む。
酸味が口に広がる。
ドーナツの甘さを洗い流すようだった。
ふいに時計を見ると、昼休みが終わろうとしていたところだった。
独りでご飯を食べた。
いつもだったら向かい側に君がいるのに、今はいない。
居心地の悪さも手伝って、いつもより早く食べ終わった。
何をするのも一緒だったから、隣にいないというだけで不自然さを感じてしまう。
喧嘩なんてするんじゃなかった。
謝って許してもらおう。
携帯を開いた。
ドアを開けるとひんやりとした空気が頬をなでた。
汗ばんだ体にはちょうど良かった。
室内は薄暗かった。
ドアを静かに閉め、ソファに近づく。
部屋の主は眠っていた。
ちょっとやそっとでは起きないだろう。
仕方なく、指先を指先でつつく。
つまらない。
持ってきたアイスを開封してかじる
オーブンレンジの中には焼き菓子が回る。
バターの良い香りが部屋を充満する。
ガステーブルの上のケトルが鳴る。
火を止め、手早くティーポットに熱湯を注ぐ。
充分、茶葉が開いたのを確認して、マグカップに注ぐ。
彼が帰ってくるのに合わせて、お茶の準備をする。
鍵が開く音がした。
深夜零時きっかりに携帯電話が振動した。
寝るところだったから、ちょっと不機嫌になった。
Eメールに添付画像があった。
件名には「誕生日、おめでとう」の文字があった。
そこで初めて今日が誕生日だということを思い出した。
添付画像を開くと満月の写真。
最高に幸福な気分になった。
少女は何でも一番になるのが好きだった。
そのための努力は苦ではなかった。
だから手を抜くことはしなかった。
それがこの学校に入ってから、一番になれなくなった。
白金色の頭髪の少年がいたからだ。
成績優秀で整った顔立ち、先生受けも悪くはなかった。
少年に勝てたら快感だろう。
穏やかな日差しが室内に入り込んでいた。
長い冬が終わり、花たちがほころび始めていた。
カーテンを揺らす、風が心地よかった。
ふいに肩に重さを感じた。
首をめぐらすと彼女の健やかな寝顔が見えた。
陽気に誘われて眠ってしまったのだろう。
恐る恐る、指をぎゅっと握る。
幸福を感じた
優しいキスに涙が零れた。
心の中にあるスイッチが入ったように。
離れていった感触に鼓動が早くなる。
そんな私を彼は黙って抱きしめてくれた。
世界で一番安全な場所にいるはずなのに、心が揺れる。
落ち着いた心音に耳を傾けながら、ぎゅっと抱きついた。
離れ離れにならないように。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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