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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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コンクリートジャングルの道を歩く。
自然らしい自然が失われた街を少女は楽しげに進む。
この十年で街は様変わりした。
秘密基地に出来そうな空き地も球技を楽しめる公園も失われた。
代わりに高層マンションが立ち並びショッピングモールが出来た。
それでも少女が喜ぶならいいかと思う
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生まれて初めて髪を染める。
美容室で出された色見本が思ったよりもたくさんの色があって狼狽する。
ただ染めてみたいだけだったから、イメージがつかめなかった。
美容師さんも困っているのが分かって、恥ずかしかった。
黒以外なら、本当に何でも良かっからお勧めの色にしてもらった。
確かに愛し愛された日々が合ったはず。
そんな過去にすがりつく。
昨日の続きだと思っていた今日。
これからも変わらない日々が続くと思っていた。
けれども違った。
私にとっては突然の別れかもしれないけれども、その予兆はあったのだろう。
それを見て見ぬ振りした過ぎした日々が悪い。
私と姉は一卵性双生児だ。
だからかもしれないが、何でもお揃いだった。
洋服、筆記用具、ランドセル、カラトリー。
親が与えるものたちは、みな同じデザインだった。
それを不満に思ったことはなかった。
けれども最近になって姉はそれを嫌がるようになった。
お揃いから卒業したいようだ
ソファに並んで座っていた。
液晶画面には血まみれな殺人鬼が映っていた。
先程から小さな悲鳴が上がっている。
「もう止めていい?」クライマックス間近で彼女が言った。
こうなることは予測できた。
嫌々ながらも、彼女の両手のひらを軽く握る。
最後まで観賞したいので我慢してもらう。
風が冷たくなってきた。
そんな日が続くのに、街は楽しそうに色づいていた。
それもそのはず。
今日は年に一度のハロウィン。
仮装をした子供たちがお菓子を貰いに走り回る。
中には子供と呼べない年齢をした人たちも仮装を楽しんでいる。
ポケットに突っ込んだ飴玉を配り歩く。
これで最後なんて思いたくなかった。
だから無理矢理、腕を握り締める。
離れていこうとしていた人は顔をしかめた。
すがるようにその瞳を見る。
その人の目は静かに凪いでいた。
自分とは違うのだ。
とっくのとうにお別れの準備が出来ていた。
気がつかなかったのは自分の方だと瞳が言う。
少し早い冬の訪れに喉が弱い少女が心配になった。
手洗いうがいをしていても風邪が移る時は移る。
体弱い少女だから、風邪を引くと長引く。
その間にも体重が軽くなる。
ただでさえ細い体が細くなる。
風に吹かれて飛んでいく風船のように不安定だ。
暖かくなれと天気予報とにらめっこする
汗をびっしょりかいて目が覚めた。
時計で時間を確認する。
時刻はまだ黎明と呼ばれる時間だった。
起きるのには早すぎる時間だった。
けれども二度寝はできそうにない。
瞼を閉じれば先程見ていた悪夢の続きを見るような気がした。
怖くて眠れない。
とりあえず水を飲もうと台所に向かった
リップクリームを色つきのものに変えた。
唇が薄紅色に彩られる。
ただそれだけなのに気分が違った。
鏡の中、歪んだ唇が映る。
似合ってるとは到底、思えなかった。
リップクリームだけでもそんな感じなのだから、口紅は当分先だろう。
いつか口紅が似合う大人の女性になれるのだろうか。
放課後の教室で啄むようなキスをした。
小鳥が餌を啄むようなキスをくりかえす。
この先にあるものに期待しながら、夕日を浴びた。
キスの合間に「好きだよ」と彼は嬉しくなるようなことを言ってくれる。
私の鼓動は早くなり、顔が紅潮しているのに気がつく。
彼の瞳に無防備な自分が写る
生真面目な青年のデートコースはいつも同じ。
駅前の噴水で待ち合わせをして、話題の映画を見る。
ちょっと遅めのランチをしながら、映画の感想を言い合う。
それからウィンドウショッピングしながら、たまにプレゼントを買ってもらう。
いつものカフェに入り、月替わりのケーキを食べる
終わりは目に見える形で現れていた。
蝋燭の火が消えるように、最後がやってきた。
泣きそうになりながら、自分の手のひらを握り締める。
そうしていなければ、お別れが出来ないような気がした。
すがりついて、傷つけあうだけ傷つけあいそうだったから。
笑顔を作る。
最初で最後の嘘だ。
僕が小声で話しかけた理由を君は気づかない。
君はいつもどおりに「おはよう」と笑う。
その笑顔を見れただけで満足してしまう自分がいる。
僕は声を潜めて君が出てくる夢を見たことを話す。
君はちょっとだけ僕に近寄る。
聞き漏らさないように。
積極的になれない僕には好都合だった。
今までも二人で出かけたことはあった。
それは付き合う前で、今とは違った雰囲気だった。
恋人同士になって初めてのデートなのだ。
彼が恥ずかしそうに、指に触れる。
「迷子になるといけないから」と言った。
それは付き合う前と同じ台詞だった。
同じなのに違って聞こえた。
鼓動が早まる
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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