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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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初めて会った時から他人とは思えなかった。
まるで昔から知っているような気がした。
遠い過去に出会っているような感じがした。
そんなはずないのに、そんなことを思わせた。
巡り会いという言葉がしっくりくる。
そっと、指先を両手で包む。
ぬくもりが懐かしいと感じた。
語りつくせない
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目が覚めた。
傍らの温もりに安堵した。
心臓はうるさいぐらい早鐘を打っていた。
まだ起きるには早い時間だ。
健やかな寝息を立てる彼女に問いかける。
いつまで一緒にいてくれるのか。
目を静かに閉じる。
もう悪夢を見ないように祈るような気持ちで布団にもぐりこむ。
失われることが怖い
-
そこはどんなところですか? 
ここよりも居心地の良い場所ですか? 
そこに行きたいと言ったら、呆れますか? 
今、生きている世界はとても窮屈なんです。
ちっぽけな自分を抱えて生きていくのが、とても辛いのです。
だから、そこが素敵な場所なら行きたいと思ってしまうのです。
-
悲しいことがありました。
とても悲しくて、街のイルミネーションも目に入らないぐらいでした。
うつむきながら、家に帰ってきました。
誰もいない部屋でようやく息がつけました。
我慢していた涙がハラハラと頬を伝いました。
悲しいこと悲しいといえないのが辛かったのです。
毎日、新しい朝が生まれる。
不思議なことは一つもないけれども、君と過ごすと違って見える。
昨日の続きの朝でさえ、煌いて見える。
一瞬一瞬が愛しく思えるんだ。
この世界で僕は今日も君と生きていく。
繋いだ手を離さない。
これからもずっと温もりを携えていく。
少女は勝手に変化した。
蛹が蝶になるように、女性へと変わってしまった。
二人並んで撮った写真を切り裂く。
もう少女はどこにもいない。
置き去りにされた。
一緒に遊ぶことはないのだと思うと感傷的にもなる。
いつだってそうだ。
仲良くなった少女たちはこちらの思惑通りにはならない。
どんなに頑張っても白金色の頭髪の少年に敵わない。
手元に返却された答案用紙を見て少女は震える。
見本として張り出された答案用紙は完璧だった。
迷うことのない筆跡でつづられたそれに、少女は沈黙した。
次こそは自分の番だと心を奮い立たせる。
そうでもしなければやってられない。
口唇にルージュを乗せてみた。
鏡の中、ぎこちなく微笑む自分を見る。
全然、似合ってなかった。
青白い肌に、真っ赤なルージュが浮いて見えた。
ベタベタ感触がして、より苦手意識を冗長する。
まだルージュを塗るには早いようだ。
ティッシュで拭った。
ルージュは引き出しにしまった。
少女の言葉ひとつで心が揺れる。
先程まであった自信が揺らぐ。
他人にどう思われていても気にならないのに。
少女だけは違う。
振り回されているのに、意外と嫌じゃない。
この気持ちに名をつけるとしたら、恋心だろうか。
すんなりと受け入れられた。
それだけ少女の影響力は強かった。
カーテンを開け、窓ガラスを撫でる。
寒さで体が震えた。
思い切って窓を開ければ冷たい夜風が通り抜ける。
とろんとした眠気は吹き飛んだ。
吐く息も白い気温は肌を刺す。
空気は澄んでいて星々が綺麗だった。
いつまでも見飽きない光景だった。
どうして冬の空は綺麗なのだろうかと考える
かつて暮らした村は荒廃していた。
人の気配もなく朽ちていく家々が存在していた。
ふいに楽しかった子供時代がフラッシュバックした。
幼なじみと過ごした時間は貴重な思い出だった。
もう過去のことだと思うとやりきれない気持ちになる。
今は未来に向かって進むだけだ。
最後に振り返る
整いすぎた顔に笑みが浮かんだ。
それは一瞬にしか過ぎなかった。
瞬きしているうちに笑みは消えた。
それを見てしまったことを悔やんだ。
誰にも見せたくない笑顔だったのだ。
また微笑を見ることができたら、どんなに幸せなことだろう。
たった一瞬の笑顔に恋に落ちてしまったのだ。
「欲しい物は?」と訊かれて「何でも良いよ」と答えた。
彼の口癖のようなものだったから、まさか誕生日の贈り物だとは思わなかった。
まさか歳の数だけの赤い薔薇とドレスが贈られると考えもしなかった。
ギフトボックスに入った現実を睨みつける。
突拍子もない贈り物に困惑する。
夕暮れに染まる教室の中で、二人っきりだった。
放課後の学校は閑散としていて、感傷的になる。
帰り支度はすっかりできていた。
それでも別々の道を帰るのが寂しかった。
私は遠慮がちに、彼の両手をぎゅっと握る。
彼は無言で握り返してくれた。
それだけで心の奥の灯火が揺らめく。
カーテンコールが鳴り止まない。
下り切った緞帳を惜しむように拍手が続く。
緞帳前に彼が飛び出した。
黄色い歓声が上がる。
照明を浴びて、彼が観客に向かって一礼する。
盛大な拍手が贈られた。
自分だったらできないことだろう。
とても羨ましく思った。
これで全公演は華やかに終了した
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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