どんどん嫉妬深くなる。
僕以外を見ないで。
僕以外に笑顔を見せないで。
僕以外と話さないで。
君を雁字搦めにしてしまう。
そんな僕を許す君がいけない。
どこまでも自由な君が好きなのに、縛りつけてしまう。
何て醜い自分なんだろう。
みっともない僕を優しい君は受け入れてくれる。
合鍵を手渡された時はとても嬉しかった。
二人の距離が縮まったような気がした。
けれども現実は違った。
脱ぎ捨てられた服を洗濯機に放りこむ。
埃まみれのカーペットに掃除機をかける。
これではまるで家政婦だ。
今晩の献立を考えながら、ノルマをこなしていく。
甘い生活は遠そうだ。
背に翼があれば良いのに。
そうしたら悲しむ君の元へ飛んでいける。
けれども僕の背には翼がないからこうして文章を書いている。
君が涙の海で溺れ死なないように。
少しでも辛さが薄れますように。
僕の思いよ。
光の速さで飛んでいけ。
もう作り笑いを浮かべないように
「さよなら」なんて寂しいことを言わなくてもいいじゃない。
これが今生の別れのような顔をしなくてもいいじゃない。
僕が君が独り歩く道を照らす星になるよ。
溜息が白く凝る夜だって君を追いかけるよ。
そんなに足元ばかりを見て歩かないで。
君を暖めることができなくても傍にいるよ。
笑ってお別れしましょう。
次がなくても笑ってお別れしましょう。
これが最後になるとしても。
思い出す時、笑顔のあなたであるように。
笑顔の私であるように。
悲しいことは何ひとつないはずです。
真新しい未来が輝きながら待っているのです。
今までも何度もくりかえしてきたはずです。
初めて恋に落ちました。
世界は彼中心に回っています。
思いが強すぎて眠れぬ夜もありました。
声をかけられただけで、舞い上がるほど嬉しくなりました。
彼が他の女性と仲良くしていると胸が痛みました。
初めてばかりの経験が続きます。
いつの日か、想いを告げる日が来るのでしょうか。
今朝、郵便受けに舞いこんだ封書を喫茶店で開く。
懐かしい友達からの手紙だった。
最後に会ったのは、いつだっただろうか。
手書きの文字を追いながらそんなことを思う。
昔は頻繁に会っていたから、間遠くなると寂しい。
手紙は忙しい近況を綴るものだった。
返事を書くべくペンを握る。
夜空を見上げたら、星が流れた。
3回おまじないを唱える前に、星は消えた。
隣に君がいたのなら、笑いあえただろう。
遠く離れた君は、元気にやっているのだろうか。
辛いことや苦しいことはないだろうか。
笑顔を忘れないでいてくれるだろうか。
独りぼっちで彷徨っていないだろうか。
今日はなんでもない日。
記念日でもない日。
誕生日でもなければ、初めて会った日でもない。
それなのに、輝いて見えるのはどうしてだろう。
君が僕の隣で笑っているだけで、特別な日になるんだ。
どんなに深い夜も、君と出会う朝が来ると思うと乗り越えられる。
君はそのままでいてくれ。
永遠を信じていた。
明日は今日の続きで、君が隣にいると思いこんでいた。
いつまでも一緒にいられるような気がしていた。
そんな楽観的な未来予想は裏切られた。
想像よりも、あっけなく別れはやってきた。
君は微笑みながら、最後の言葉を紡いだ。
僕の心はそれを受け止めきれなかった。
君の願いを叶えてあげられる、僕でいたい。
どんな願い事も魔法使いのように叶えてあげたい。
お代は君の笑顔で充分だよ。
今日も悲しいことがあったね。
君は言いたいことを言えずに、言葉を飲みこんだ。
僕はそれを隣で見ていることしかできなかった。
だから僕は君の言葉を受け止めたい
美しい言葉とはどんなものでしょうか。
美しい婦人が詩人に尋ねた。
詩人は貴女の唇から紡ぎだされるものですよ、と答えた。
では、醜い言葉とはいったいどんなものでしょうか。
美しい婦人は問いを重ねた。
それは貴女の心から吐き出された言葉ですよ、と詩人は答えた。
美しい婦人は笑む
君が明日、いなくなるというなら、僕の世界は明日で終わる。
君は僕の存在意義そのものだ。
だから、君がいない世界なんて信じられない。
僕の世界は君だけために在る。
どうか、いなくなるなんて悲しいことを言わないでくれ。
君はいるだけで特別なんだ。
僕を生かし続けるのは君という光
部屋は真白な光で満たされていた。
窓から差し込む光が優しかった。
少女が上目遣いで、青年の指を折れんばかりに握る。
まるで怖いことでもあったかのように。
青年は微笑み、空いている手で少女の頭を撫でた。
少女の大きな瞳が揺れる。
繋いだ手から伝わるぬくもりは本物だった。