君の瞳はからからに乾いている。
辛すぎて泣き方を忘れてしまった。
そんな君のかわりに、泣いてあげる。
君の分の悲しみまで、僕は引き受けるよ。
それぐらいしか出来ないから。
今度、苦しいことがあったら、一緒に泣こう。
もう我慢をしなくてもいいんだよ。
悲しみを半分こにしよう。
「他に好きな人ができたんだ。別れてほしい」彼は言った。
もとより、私の方が好きになって付き合い始めた。
フリーだから付き合ってくれていたことは知っている。
他に好きな人がいなかったから。
もう一度好きになって、と星に願いをかける。
誰よりも彼のことが好きだから、別れが辛い
友達以上恋人未満という今を変えたくてキスをした。
彼女は大きく目を見開いてそれから俯いた。
越えてはいけない一線だったらしい。
「気持ちに応えられない。ゴメン」彼女は謝った。
謝るのは僕の方だ。
突然の行為に彼女を困らせた。
僕の気持ちは伝わってしまった。
もう元には戻れない
小指の先から繋がった赤い糸。
どこまで続くのか分からない。
少女は興味本位で辿ってみることにした。
お隣に住む幼馴染の少年には内緒で。
赤い糸はこんがらがっていた。
少女は大人になってようやく赤い糸の終りが見えてきた。
絡んだ糸は解けてしまった。
幼馴染の彼の小指に辿りついた
太陽と違って静かに闇夜を照らす月は慈悲深い。
今日も心無い言葉に傷つく。
とぼとぼと自分の影を見ながら、帰り道を歩いていた。
今日はどうにかやり過ごした。
明日もどうにか頑張れるだろうか。
心に溜まる疲れがいつの間にか涙に代わっていた。
子供のように泣きながら家に辿りついた
出会いは別れへの始め。
いつか離れ離れになる。
そんな瞬間がやってくる。
どんな出会いであれ、必ずついてまわる。
出会わなければ知らなかっただろう心の痛みに、今から心配している。
好きだからこそ余計に、心が揺れる。
今の幸福を永遠にしてしまいたい。
痛みは知らないままで。
「幸せはどこにあるのでしょう」たおやかな婦人は言った。
影のように寄り添った男は口に開いた。
「それは貴方の隣に」男の言葉に婦人は微笑を見せる。
「これが幸せというものですか?案外窮屈なものですね」婦人は穏やかに言った。
「退屈ですか?」男の問いに婦人は笑顔を答えにした
「愛してる」と僕は何度目かの愛の告白をした。
「嘘ばっかり」と君はいつものように話を流そうとした。
「君につける嘘は、あいにく持ち合わせていない」と僕は正直に言った。
君の瞳が揺れるのが答えだと分かった。
友達以上恋人未満という今の状況を崩したくない。
それが君の願いだ。
あの日に戻れたら、もう一度やり直すのに。
過去は変えられない。
それでも考えてしまう。
「ねぇ、一緒に帰れない?」と一言、告げられていたら未来は変わっていたかもしれない。
あの娘じゃなくて、私が彼女になっていたかもしれない。
恋愛は先着順じゃないけど思ってしまう。
空に雲が浮かんでいた。
青と白のコントラストを見ながら、独りだと実感した。
今日も必要最低限しか喋らなかった。
誰かと係わるのが面倒だと思いながらも、孤独感に苛まれる。
青空をスマホで撮影する。
SNSに投稿して馴れ合いを楽しむ。
それで、独りぼっちであることを我慢する。
箱庭の中で暮らしている。
飢えることもなく、手厚く保護されている。
制限つきとはいえ、外に出ることもできるし、自分の感情をしたためることができた。
幸せとはこういうことを指すのだろうか。
味のしない水を飲みこみながら、息が止まる日を夢見ている。
平穏に飽き飽きしながら。
よく晴れた日のことでした。
天国とはどこにあるのかわかりませんが辿りつけそうな気がしました。
真っ白な便箋に先立つことの言い訳を書き連ねました。
理由なんてないのですが、残していく人たちの心が少しでも軽くなると良いと思いました。
他人と比べるのは愚かな考えかもしれません
二度と会えないと思っていた。
生まれて初めて恋を教えてくれた人。
生まれて初めて恋の終りを教えてくれた人。
これ以上の想いを持つことはないだろうと思った人。
運命は再会を用意した。
もう一度、あの夏で出会った頃の新鮮な気持ちで向かい合いたい。
恋の続きが始まるのを待っている
いつでも待ち合わせの時間に遅れてくる君。
5分前から待っている自分が馬鹿みたいだと思ってしまう。
遅れてきたお詫びにカフェでケーキを奢ってもらうのも当たり前になってきた。
お詫びのケーキも美味しいけど、時間通りに来てくれる方がずっといい。
一秒でも長く一緒にいたいから。