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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「いい加減、起きてください」そんな少女の声で起こされた。
寝ぼけ眼で時計を見やると、18時を回っていた。
仮眠のつもりが思ったよりも、深い眠りになったようだ。
「晩ご飯、買いに行きましょう」少女は微笑む。
身支度をすまして外に出れば夜空が広がっていた。
「今日は何がいいですか?」
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君といられる時間は確かに幸せだった。
どんな瞬間でも君がいてくれた。
それが幸いだったと知らされるのは痛みを伴う。
君と過ごした時間は戻ってはこない。
あの幸せだった時間は記憶という忘却に向かい始めている。
もう二度と、君と一緒にいられないかと思うと、悲しみで胸がいっぱいになる。
今までは友達同士だった。
それなのにキスひとつで二人の関係は変化してしまった。
まるで白雪姫が王子様にキスされたように。
私の恋心が目覚めてしまった。
今までどこに隠してあったのだろう。
心の奥底で眠っていた灯火が体全体を伝わっていくような感覚。
やっぱりキスには魔法がこもっている
初めて目を奪われた。
泣き顔なんてみっともないと思っていた。
けれども、彼女の涙は美しいと思ってしまった。
それから、ずっと彼女のことを視線で追うようになってしまった。
こんな恋愛の仕方は初めてだから、どうしたらいいのか分からない。
彼女を見つめていられるだけで幸せだと鼓動が言う
誕生日に宅配便が届いた。
小さなボックスにメッセージがついていた。
今日が誕生日だったことを覚えていてくれたのは嬉しかった。
小さなボックスの中身はアナログの時計だった。
プレゼントは嬉しかったけれども、直接渡して欲しかった。
高価な時計よりも、一緒にご飯を食べられる方が良かった
-
死にたくなったら連絡して。
あなたの寂しさ。
あなたの苦しみ。
あなたの痛み。
必ず殺してあげるから。
残さずにすべて殺してあげる。
だから心配しないで。
私があなたを救ってみせる。
今日が苦しくても、明日笑っていられるように。
だから独りで抱えこまないで教えて。
私はあなたのためにいる。
透明で、さわるとひんやりと冷たい。
欠片にふれれば、皮膚を切り裂く。
痛みを伴う恋心。
それはまるで、硝子のような片想いだった。
硝子越しの太陽はあんなにも輝いているのに、硝子を通してみると冷ややかだ。
それは君によく似ている。
好きだという気持ちが強すぎて傷だらけになってしまう。
どんどん小さくなる背中を必死に見つめる。
涙がポロポロと零れる。
けれども、それを拭わず見つめ続けていた。
彼が振り返ることもないだろうから。
最後になるのは分かっていた。
別れの言葉をかけた時までは、笑顔でいられた。
そんな自分を褒めてやりたいぐらいだった。
今は別れを噛みしめる。
「散歩に行こう」と友達が言ったのは月光も美しい夜だった。
何かとふさぎがちな自分のために言ってくれたのだろうと思った。
友達は楽しい話題を振ってくる。
最初はぎこちない笑顔だったが、心から笑うことができるようになった。
二人でどれだけ歩いたのだろうか。
気がつけば黎明が迫っていた
その人は黒尽くめだった。
長い黒髪に漆黒の瞳。
大きなつばの三角帽子を被って、墨色のドレスを着ていた。
「死にたいのか?」その人は言った。
正直、分からなかった。
「いらないなら、その命をもらいうけよう」その人は笑う。
それから時が流れて僕は大人になり今もその人の隣にいる。
夜更けに友だちからLINEが飛んできた。
そろそろ眠ろうとしていたのでスルーしていた。
そうしたらスタンプの連打がやってきた。
通知が来て眠れない。
仕方がないのでスマホの液晶画面にふれる。
何でも置いてあるコンビニのように利用されているのだろう。
分かっていても関係を切る気が湧かない
街灯に照らされながら、君と二人で歩く。
君は前ばかりを見ている。
楽しげに未来を語る。
そんな僕は君の横顔ばかりを見ていた。
季節は巡り、やがて来る春に向かって全力疾走している。
僕は真昼の月のように、置いてきぼりになっている。
君の影と僕の影は重なるけれども、未来はそうではない。
空調が利きすぎて暑いくらいの店内だった。
最初に運ばれてきたグラスにも水滴が付着して、テーブルを濡らしていた。
「手を出してー」彼女が言った。
俺が手を差し出すと「両手」と催促された。
言われるがままにすると嬉しそうに、両手を触れ合わせる。
「大きいね」と彼女は笑った。
俺も微笑む
君はひどく悲しい声で、僕の名を呼ぶ。
そんな声で呼ばないで。
こっちまで悲しくなるじゃないか。
手を繋いで歩いていても、君の寂しさは紛れない。
それが痛ましくて、僕の心はナイフでえぐられている気分になる。
どうすれば、君の笑顔が見られるのだろうか。
どうすれば幸せになれるのだろう。
-
サヨナラを口にしたら、終わるような気がした。
だから、言葉も交わさずに帰り道を歩いた。
君の横顔をぽつりぽつりと照らす街灯。
二つの足音を聞きながら、盗み見する。
泣いていなかった。
でも、笑ってもいなかった。
二人に残された時間が短いのは、お互い知っていた。
だから祈るように歩く。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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