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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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無理矢理、君の指をぎゅっと握る。
君は困ったように微笑む。
旅立ちを迎えた君は優しく頭を撫でてくれた。
「行かないで」私は言った。
この手を離したら、お別れだと分かっているから。
「すぐに帰ってくるよ」君は言う。
こんな時まで優しい。
だからサヨナラが言えない。
本当は笑顔で見送りたい
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「行ってきます」の次は「ただいま」だと嬉しい。
君と過ごすうちに、自然に生まれてくるようになった言葉だ。
ずっと独りだったから、「ただいま」を言える人が羨ましかった。
僕はとても幸福にあふれている。
君が「お帰りなさい」と笑顔で迎えてくれる。
帰る場所ができたことが本当に嬉しんだ
夏は嫌いだ。
ボディラインがはっきりする服を着る機会が増える。
露出度の高い服を着る機会も増える。
体つきに自信がないから、それらを着こなす女性たちが羨ましくなる。
並んで歩く彼の視線も道行く女性たちに目が釘付けだ。
そっと、彼の腕に触れる。
付き合っているのは自分なのだと主張する
「僕のことどう思っているの?」少年は言った。
その瞳は真っ直ぐに少女に刺さる。
「二文字以内で答えを聞かせて」と少年は続ける。
ペットボトルのお茶を飲んでいた少女は、ようやく気がついた。
二文字以内で答えられる答えなんて一つしかない。
「好き」少女は生まれてきた恋心のまま口にした
穏やかな昼下がり。
青年は熟睡していた。
少女は足音を立てないように近づく。
起きる気配がないことを少女は、ほんの少しばかりがっかりした。
せっかくの休みの日だ。
たくさん話したいことがあった。
少女は満面の笑みを浮かべながら、手のひらを指先をつつく。
無防備に寝ていた青年は目覚める
長い間、ずっと謎だった。
どうしてキスでお姫様が目を覚ますのが。
初めて会った人と恋に落ちるのが。
それが今日、解決した。
キスには魔法がかかっている。
唇と唇が重なっただけで心拍数が跳ね上がった。
好きだったのが、もっと好きになった。
物語のお姫様たちもこんな気分だったのだろうか。
少女と過ごす時間があまりにも平穏すぎて、つい忘れてしまう。
生命がけの戦いの真っ最中だということを。
それを押しつけてきたのは少女だということを。
いつの間にか、身近な存在になっていた。
守るべき日常だと。
まるで昔からそうしてきたように。
神剣・神楽が律動する。
ヘアゴムで髪を結ぶ
パラソルの下、ビーチボールとお留守番。
彼は水着になった途端、海に向かっていった。
元気に海を飛びこむ様子がしっかりと見えた。
パラソルの作る影の中でためいきが零れた。
一遊びしてきた彼の視線はきわどい水着を着た女性に釘付けだった。
貧相な体つきには辛い現場だった。
深く息を吸った
「分かった」と冷たい声が口論を打ち切る。
少年は立ち去ろうとする。
少女は泣きそうになりながら、少年の腕をぎゅっと握る。
「行かないで。ごめんなさい」少女の瞳に涙が浮かぶ。
それを見て少年は溜息をついた。
「こっちも言い過ぎた。ごめん」少年は少女の手にふれた。
少女の頬を涙が伝った
今日、恋人と別れた。
理由は「君とは、幸せになれないから」というものだった。
僕はありったけの愛情で君を見ていたのに君は違ったようだ。
一緒にいても不幸せになるのなら辛いけれどもサヨナラだ。
誰よりも幸せになって欲しいから、僕は「元気で」と別れの言葉を紡いだ。
正解だっただろうか
空はぼんやりとした雲に覆われていた。
月も朧気な輪郭を地上に投げかける。
思わずためいきをついた。
今日も星空は見えないみたいだ。
流れる星に願いをかけたかったけれども無理のようだ。
淡い光の中、立ち尽くす。
今頃、君はまどろみの中にいるのだろうか。
見果てぬ夢を見ているのだろうか。
ずっと一緒だと思っていた。
けれども君は未来を見ていた。
夢を追いかけて旅立つ君を笑顔で見送った。
君の願いが叶うなら、どんなに素晴らしいだろう。
だから僕は涙をこらえて星空を見上げる。
君と一緒に見上げた空。
君と繋がっている空。
君の夢が叶いますように。
心が折れずにすみますように
結界が溶け落ちる。
眩しいぐらいの朝がやってきていた。
青年は神剣・神楽の柄を握る。痛みが少し和らぐ。
少女は大きな瞳に涙をためて待っていた。
「ありがとうございます。何もできなくて申し訳ないです」大粒の涙が頬を伝う。
「いや、一緒にいてくれるだけで充分だ」と青年は淡々と言った。
「どうしよう」幼馴染みがテストの答案を見て呟いた。
どうやら芳しくない点数だったようだ。
「これじゃあ、夏休み中勉強させられちゃう」幼馴染みはこの世の終わりのような声を出す。
「そっちはどうだった?」鞄にしまってあった答案用紙を見せる。
「ずるい」と零された。
ずるいのはどっちだ
君は話し上手だ。
僕はいつでも君の話に丸めこまれてしまう。
今日もそうだった。
「こんな暑い日にはアイスを食べるのは当然だよ」と君は笑う。
「コンビニに寄ろうよ」非の打ちどころのない流れだった。
帰り道にあるコンビニでアイスを買って、食べながら歩く。
暑さが和らいだような気がする。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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