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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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あなたは優しい人。
その心根のように、彼を見つめた。
言葉にすることもなく、ただ優しい感情を降り注ぐだけ。
あなたはそれを、恋といった。
僕の中では、激しい嫉妬が渦巻いていた。
あなたが彼に向ける優しさのカケラでも欲しいと思った。
そんなことありえないことは分かっていた。
優しい人。
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背が高くて痩せすぎな体型。
レースやフリルがあしらわれた可愛い服が好きだった。
買いたくてもちょうど良いサイズはない。
でも、どうしても着てみたかった。
だから、苦手な裁縫を頑張って自分サイズの可愛い服を作った。
似合わないくせにね。
鏡の中に映った自分は悲しいぐらい不格好だった。
普通って何?
好きな人がいて、勉強を頑張って、色付きリップを塗って、それから……。
親からもらったお小遣いで過ごして、門限前に帰ってきて。
その後、家族で食卓を囲んで、流行りのドラマを見て。
そのくりかえしを普通と呼ぶなら、とても窮屈な生き方だと思う。
でも、それ以外は知らない。
「そっちも美味しそう」と幼馴染みがへらへらと笑う。
自動販売機の側で喉を癒しているところだった。
「一口頂戴、なんて簡単に言わないで」と私は言った。
「ケチ」幼馴染みは唇を尖らせる。
「僕のも一口あげるから。交換しようよ」となおも食い下がる。
間接キスになることに気がついている?
君の視線が彼を追っていることは知っていたよ。
まるで向日葵のように見つめていた。
君が彼のことを好きなのは気がついていたよ。
それでも言わずにはいられなかった。
どうしても意識して欲しかった。
君は僕が人畜無害な人物だと思っているから。
君のことを好きな男の一人だと知って欲しかった
みんなで賑やかに夏祭りに行くのは楽しかった。
いつも一緒の仲良しグループだったから一緒に行動するのも悪くなかった。
でもね、ふたりっきりでいたかった。
浴衣を着て、髪形も変えて、めいっぱいおしゃれをした。
その姿を褒めて欲しかった。
打ち上げ花火を見ながら他愛のない話をしたかった
いつもの放課後。
一緒に歩きながら、季節が変わっていくのを感じる。
そんな風に二人の関係も少しずつ変わっていく。
ただの幼馴染みから『ただの』が『大切な』幼馴染みに変わる。
「ねえ、好きだって知ってた?」と幼馴染みが言った。
「そうだったらいいな、と思っていた」と素直に答えた。
「一生、傍にいてほしい」紛れもないプロポーズだった。
「うん」思わず照れてしまう。
目を逸らしつつ、指先を握り締める。
「エンゲージリング、はめられないんだけど」と言われる。
パッと手を離す。
いつもの癖で指先にを握ってしまっていた。
左手の薬指に指輪を通してくれた。
誕生石が煌めく
せっかくの休日。
溜まっていた家事を片付けて終わるのはもったいなかった。
珍しく休みが重なったのだから、どこかへ出かけたかった。
それなのに彼は横たわってスマホをいじってゲームに熱心だ。
悪戯心を起こして無防備な足の裏をくすぐる。
「かまってほしいなら素直に言え」と彼は顔を上げた
硝子の欠片が心に刺さったような痛みだった。
化粧をして喪服に袖を通す。
いまだに彼がいないということが信じられない。
棺桶の中、眠る彼を見ても実感が湧かなかった。
もう笑いかけてくれることはないのだ、と思うと辛い。
彼が煙になって日常から欠落したことに気がつく。
泣きたいのを耐える
騎士として立てた誓いを破る。
罪に手を染める。
政略的に嫁ぐはずの王女を抱きかかえ逃亡する。
故郷まで追手がかかるだろうから、国を出て蛮族たちが住む土地まで逃げる。
見知らぬ地で暮らすのは想像以上に大変だろう。
けれども王女が人質のように嫁ぐ姿を見ていられなかったのだから仕方ない
-
どれだけ一緒にいても埋められない距離。
最初から引かれている境界線。
どんなに想っても想いかえしてもらえない時間。
離れ離れになることを知っている始まり。
季節が移ろうようにやがてきた別れの瞬間。
どれも遠い記憶になってしまう。
そうなる前にできることはあったのだろうか。
-
いつの日か出会う人が笑顔でいられるように。
そんなことを想いながら小指の先を見つめる。
長い長い赤い糸が長々伸びている。
どこまで続いているのだろう。
好奇心で手繰りながら歩いていったけれども、出会えなかった。
糸が絡んで解くのに手間取っているうちに、糸の先が伸びていったからだ。
ほんの少し勇気を出してくれてもいいんじゃない?
さっきから、ぶつかり合う手を感じながら思った。
初めての恋人だから何もかもが新鮮だった。
学校じゃなくて休日にデートするのもドキドキする。
「人が多いね。はぐれちゃわないように」手を繋ぐ口実。
頬が赤いのも気のせいってことしてあげる
最初は好奇心からだった。
ゲームのつもりだった。
特別好きだったわけではない。
テストの点数をつけるように決めた。
笑顔で返事をもらった時は、すこしの罪悪感があった。
僕の隣で君が笑う度に心が傾いていった。
やがて君なしでは退屈な時間を覚えるようになった。
君がいない時間がもどかしい
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プロフィール
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iotu(そら)
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性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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