悲しいことがありました。
そう口に出してしまえば陳腐なことですね。
私の悲しみは私だけにしか分かりません。
それでも、私が悲しんでいることを受け止めてほしいのです。
ひどく傲慢なことを言っていることは理解しています。
ですが悲しいことがあまりに大きすぎて一人では抱えきれないのです
君から貰った幸せの数を数えてみた。
両方の指では足りないぐらいだった。
僕にとって君は幸せそのものだと気がついた。
そんなことは君は知らないだろう。
君の笑顔、君の明るい声、君と重ねる想い出。
僕は常に幸せを感じる。
砂糖菓子のように甘い幸せに浸かっていたい。
僕は欲張りになる。
今日の客は見るからに貧しい身なりの青年だった。
続けて通えるようなお金はなさそうだった。
「私は高いわよ?」女は言った。
青年は一夜限りの恋愛遊戯には向いていなさそうだった。
「一目惚れだったんだ」真剣な目をして青年は言った。
女は鼻で笑った。
ここでは本物の恋愛は禁止されている。
また一人になってしまった。
ようやく手に入れた幸せは、あっけなく去って行ってしまった。
孤独という鎖につながれている囚人のようだった。
一度、幸せを味わってしまったからだろうか。
二度と手に入らないと分かっているからだろうか。
堂々巡りの壁にぶち当たって、打ちのめされる。
辛い。
何度も繰り返し言われた。
人間の振りをして紛れこんでいる鬼がいるから、決して名前を教えてはいけないよ。
大人たちは耳にタコができるほど言った。
子供たちはみな愛称で呼ばれる。
言いつけを一度きり破った。
遠く離れなければいけない幼友達に名前を教えた。
元気だろうか、と思いを馳せる。
どこに行っても所謂めんどくさいひとたちがいる。
親切心からかもしれないが、大きなお世話だということに気がついていない。
そんなひとたちと話を合わせなければならないと思うと気が滅入る。
今日は特に酷かった。
貼りつけた笑顔にヒビが入りそうだった。
それでも表面を取り繕うことができた
少女に出会うまで、季節は移ろうだけのものだと思っていた。
なんとなく時間が経過していくだけで、注意を払ったことはなかった。
どうでもいいことの一つだった。
それが少女と出会ってからは季節の訪れを楽しむようになった。
少女が一つ一つ丁寧に教えてくれる。
そのおしゃべりが楽しい。
何気ない日常を送っていると忘れがちになる。
いや、正確には努めて考えないようにしている。
非日常というアンバランスな土台に築かれた砂上の城だということを。
神剣・神楽に選ばれた青年は、中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
今宵もとっておきのパーティーの招待状が送られてきた。
アスファルトから反射される熱と太陽の日差しを浴びながら通学路を歩いていた。
二人並んで歩けば、単調な日々が彩られる。
幼馴染みの少女は学校であった話を楽し気にする。
少年は聞き役に徹していた。
少女はそっと、少年の指先をぎゅっと握る。
二度と離れないように強く。
少年は握り返した。
岩が砕かれてできたコンクリートジャングルは、岩の悲鳴が聞こえてきそう。
そう少女は言った。
悲しいのだろうか。
疑問に思って少女の顔を覗きこんだら微笑んでいた。
少女が考えていることが分からなくなる。
そんなところが少女の魅力だった。
自分とは価値観が違う。
それにどれだけ救われたか
器用なのに言えない私と、不器用だから気付かない貴方。
だからいつまでも友達同士という一線を越えられないでいる。
本当に好きになったら、色々と考えすぎて言葉に詰まる。
どれだけ貴方のことが好きか、言わなくても伝わればいいのに。
でも貴方は別のことで一生懸命だから気付いてくれない。
神様、お願い。
私の世界が終る時、花でいっぱいにしてほしいんだ。
誰にも見送られずに去っていくのは辛いから。
たくさんの花に囲まれて世界とお別れできたら未練というものがなくなると思うんだ。
産まれた時、泣いた世界とも笑顔でサヨナラを言いたい。
独りではできないことでも、君とだから、できる。
君は僕に勇気を与えてくれる。
君がいるから、僕は胸を張って進んでいける。
僕にとって君は「特別」な存在なんだ。
独りで彷徨う夜も君という月が道を照らしてくれる。
どんな困難でも君と一緒なら乗り越えられるような気がしてくるから不思議だ
離れている時間が長いから、一緒にいる時ぐらい仲良くしたい。
それなのに、さっきからスマホばかりをいじっている。
これじゃあ、一緒にいる意味がない。
むしろ一人でいる時の方がいい。
自分の存在を無視されているような感じがする。
大袈裟なと思うかもしれないけれど、寂しさは増すばかりだ