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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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長い坂道を登れば学校だ。
今日は目覚まし時計を手が勝手に止めてしまったので、朝食抜きだ。
自転車で迷いなく進む。
通い慣れた道も、季節を感じさせるようになってきた。
自転車置き場に駐輪すると教室に向かう。
教室では女子生徒が本を読んでいた。
「おはよう」今日も一番に挨拶ができた。
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ずいぶん前から用意していたんだ。
それでも口に出せなかったのは、どうしてだろう。
どこにでも転がっている話。
やっぱり少し寂しい気分だな。
どうにも感傷的になる。
最後は笑顔を見せて欲しい。
我が儘だと知っている。
それでも願ってしまう。
「サヨナラ。愛しい人」
今生の別れだ。
目を瞑る。
青年は刹那の瞬間を切り取っておくて、写真を撮ることが多かった。
アルバムをめくっていた少女が手を止めた。
「もう写真は撮らないのですか?」
写真を撮った過去はぷっつりと途切れて白紙だった。
神剣・神楽をめぐる戦いの中に巻きこまれてからカメラを向けることを忘れた。
青年は立ちあがる
付き合って欲しいといったのは君からだった。
恋人もいないし、特に好きな人はいなかったからOKした。
一緒にいる間に好きになるかもしれない。
そんな淡い期待があった。
君はのんびり屋で、手すら繋ぐときに確認する。
この分だとキスまで遠そうだ。
そんな君のペースに巻きこまれ始めている。
虫たちが命がけの愛情表現しているのに、僕ときたら臆病者だ。
「好き」だなんて伝えられない。
僕は毎朝、ホームルームよりも早く教室に着く。
読書をする君と二人きりになる。
ぎこちなくなりながら、挨拶をする。
君は顔を上げて、優しい微笑みを浮かべて見せる。
それだけで僕の心臓は高鳴る。
-
祈りは光となって天まで届き、すべてを照らす。
最初は小さく頼りのない光かもしれないけれども。
いくつもの祈りが合わさって、空へと舞い上がっていくならば、世界は光で満ち溢れる。
暗闇は消え去り、願い通りに笑顔を見合わせることができるだろう。
だから最初の光になるために祈り続けて。
初めてのボーナスで指輪を買った。
彼女の誕生石をあしらったものだ。
新幹線で往復していた二人だから、気持ちをも離れていってしまうのではないかと不安になっていた。
初デートだった公園で指輪が入った小箱を手渡した。
緊張で言葉が出てこなかった。
彼女は笑顔になるのを見て心が満たされた
「好き」少女は無邪気に気持ちを伝える。
大きな瞳をキラキラさせて見上げてくる。
それにたいして青年は無視をした。
晴れの日が好き。
焼き菓子が好き。
お昼寝が好き。
同じ程度の「好き」だ。
うるさい、わかってるくせに少女は何度も告げる。
青年が応えることができないことを知っているはず。
夢の中でシルクハットが似合う老紳士が現れた。
老紳士は「落とし穴にご注意を」と言うと、姿を消した。
夢から覚めて、どういう意味だろうかと考えをめぐらす。
携帯電話のアラームにせかされて朝の支度をする。
意味深な夢が気がかりだった。
電車を1本遅らせたらクラスメイトと一緒になった。
久しぶりに友人とお茶をした。
メールや手紙のやりとりをしていても、話が尽きない。
仕事の愚痴や最近のコスメの話で盛り上がる。
二人ともおしゃべりだから、話題はころころと転がる。
気がつけば、ジュースの中の氷が溶けていた。
薄くなったジュースでのどを潤す。
そして、会話を再開する。
電話が鳴った。
この家では珍しいことだった。
親類とは疎遠だったし、友人とは携帯電話があった。
必然的に電話が鳴る回数は少ない。
青年は電話に出る。
神剣・神楽にかかわる用事だろうと気がついた。
案の定、艶めいた声が日時を指定してきた。
少女に伝えるべきか悩んだが、意を決して告げる。
無駄なところはひとつもない。
貴方の全てが愛おしいの。
私にどれだけ冷たく当たっても、私は貴方が好き。
それは貴方と出会ってから変わらない気持ち。
貴方と言葉を交わし、貴方と肌を重ねる。
それがどれほどまでに嬉しいか、貴方は知らないでしょう。
私は貴方への想いによって満たされる。
山奥には鬼が住んでいるという。
薬草摘みに出る前に何度も聞かされた話だった。
だから少女は奥に行かずに薬草を摘んでいた。
けれども村で病が蔓延して、薬草が足りなくなった。
少女は山奥へと進む。
現れたのは異形の姿の鬼。
鬼は優しく薬草を分けてくれた。
その事実に感謝しながら目が潤む。
夜風に誘われるように散歩に出た。
頬をくすぐる風はほどよい涼しさで、しんみりとした夜長にふさわしかった。
昼の暑さはどこへやら、月に支配された夜はショール一枚足してちょうど良かった。
星たちはさんざと輝き、天然のプラネタリウムだった。
虫の音も、もの悲しさの調味料になっていた。
-
幸せになりたかった。
思うだけで何の努力もしてこなかった。
飴玉が貰えると期待をしている子どもだった。
いつか、優しい誰かが幸せにしてくれるものだと考えていた。
他人よりも不幸だから、幸せになる権利があると信じていた。
そんな自分勝手だったから幸せになれなかった。
ようやく気づいた
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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