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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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廊下に貼り出されたテストの順位表に、白金の頭髪の少年は無表情で見上げていた。
今回も同じ名前が並んでいる。勝気な少女にはそれが気に入らなかった。
一位を取ったのだから晴れ晴れとした笑顔でも見せてくれたら、悔しさも薄れるというもの。
張り合いが全くないから、辛くなる。
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黄金色の日差しが差し込む。
本たちは手に取られるのを待つように静かに佇んでいた。
本のタイトルをなぞる。
静寂の中、自分の足音だけが響く。
天井まで届く本棚は知識の林のようだ。
緩慢な時の流れの中一冊の本を引き抜く。
しっとりとした手ざわりの装丁のそれは誂えたかのようだった
久しぶりに地元に帰ってきた。
ますます過疎化が進んで、シャッターを閉めている店も多かった。
子どもの頃、寄り道していた駄菓子屋も屋根が朽ちていた。
剥げたペンキが胸に来る。
もう想い出の中にしかないのだと思うと辛い。
スーツ姿で歩き回っていたら目立ったようだ。
視線を感じる
一日が24時間しかないのがいけない。
どうしても時間に追われる。
仕事が終わって携帯電話を確認すると、メールと着信履歴でいっぱいだった。
これを返していくのかと思うと、うんざりとする。
仕事以上に面倒なことだった。
だが返さないともっと面倒になることは分かっている。
他人からよくのんびりとした性格だと言われる。
私がのんびりしているんじゃなくて周りがせっかちなだけ。
私は私なりのペースで過ごしているだけ。
そんなに急いで、毎日つかれないのかなぁと思う。
あんまり急いでいると他人のさりげない優しさを見落としてしまう。
だからこれで良いの
太陽のように明るい少女だったから、いつでも幸福だと思いこんでいた。
真夏の太陽のように傍迷惑な明るさで、いつも傍にすり寄ってきた。
それに困惑しながら、徐々に受け入れていった。
変化していく自分に途惑いながら、月日を過ごした。
だからこそ、想いを遂げた日は記念日となった
「好きです!付き合ってください」見知らぬ男子生徒に呼び出されて言われた。
初対面の人物に好悪の感情は湧きづらい。
だが、別段彼氏が欲しいわけではない。
ここは丁重にお断りするのがいいだろう。
伝えると「じゃあ徐々に俺のことを知っていってください」なんて恥ずかしい人なんだろうか!
アイスを片手に彼方と此方の違いを考えていた。
生者と死者の違いはどこにあるのだろう。
例えばアイスを食べている自分がいるが、それは生きている証拠になるのだろうか。
人混みに紛れてしまえば自分という存在感は薄くなる。
そんなことを考えていたせいだろうか。
食べかけのアイスを落とす。
僕は君が好きで、君は僕が好き。
それは揺るがない。
それは世界でひとつだけの終末論だった。
天国の狭き門であろうとも、ふたりは手を繋いだままくぐることができる。
どちらかが裏切らなければ、二人そろって心休まる場所に行けるはずだ。
だからお願いだ。
死がふたりを別とうとも想い続けて。
目をあわせたその一瞬、心が恐怖でいっぱいになった。
柔和な笑顔の下に千本以上の短刀が並べられている。
口元は笑っているのに、目が笑っていない。
どうして気づいてしまったのだろうか。
知らなければ公平に配られる親切の中で泳いでいられたのに。
相手もこちらが気づいたことを知ったようだ
君と過ごす一瞬一瞬が大切なんだ。
カメラで撮影するように、この瞬間を切り取っておきたい。
心の中のアルバムは君で溢れている。
どんな表情の君だって、僕には宝物。
冬の夜空に輝く一等星のように、暗闇を導いてくれる。
幸福は身近にあると君は教えてくれる。
それがたまらなく幸せなんだ。
君の親切は大きなお世話だと、いい加減思い知れば良いのに。
そんなことを腹の底で思った。
口には出さない。
言ったら言ったで口論になるのが目に見えているから。
誰にでも親切にして良い子ちゃんぶるのはいいけれど、自分にまで親切にしてくれなくてもいい。
早く一人きりになって本が読みたい
貴方の心は傷だらけ。
深い溝が走っている。
それを知っている私だから、貴方の傷にふれないでいた。
本当で包帯をぐるぐる巻きにして、世界から隔離したかった。
貴方は傷ついては前を向く。
その姿は綺麗だったけれども、同時に痛々しい。
私はまるでお節介のよう。
大切にもさせてくれないの?
泡沫だった王朝の都は破棄されて廃墟と化していた。
災い恐れる大人たちは近寄りもしない。
いるのは逃げ損ねた鼠と興味津々が旺盛な子どもたちだけだった。
化け物の一人でも出ないか、と少年は松明片手に歩いていた。
いつもの場所に先客がいた。
先客に「勇敢なのね」と言われて少年は照れる。
この宇宙でただ一人の女性。
そう思った君とも惜別の時がやってきた。
共に歩んだ時間の数だけの想い出が胸を締めつける。
君が生きている証拠を刻む機械たちに囲まれて、君は小さく笑っていた。
涙しそうになって誤魔化すように君を抱きしめる。
このまま共に逝けるといいのにそんなことを思う。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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