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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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内気な少女が泣き顔で、少年の腕にしがみつく。
そうしていれば離れないで、すむかというように。
ずっと一緒に育ってきた少年は微笑んで、少女の手に自分の手を重ねる。
「行ってくるよ」少年は言った。
少女の指を一本ずつ離していく。
「行かないで」少女は涙ながら訴えるが最後の指が離れた。
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君が好きなものは好き。
君が嫌いなものは嫌い。
いつからか僕らしさを失った。
それでも君が僕のことを好きなら、それで良かった。
けれども君は僕を捨てようとする。
これ以上のない裏切り行為だった。
僕はこんなにも君が好きなのに、君は僕が嫌いだと言う。
だから僕は僕のことが嫌いになった。
街は聖誕祭一色だ。
店では定番のクリスマスソングが流れている。
ツリーが飾られ、キラキラとしたモールが賑やかだ。
贈り物を探しているのだろうか。
楽しそうにショッピングする人たちに囲まれる。
今年もクリスマスは一緒に過ごせないらしい。
だからか、このお祭り騒ぎも苦々しいものになる。
離れ離れになることは知っていた。
出会いは喪失への始まりだ。
俯いたまま二つの足音を聞く。
どうしてずっと一緒にいられないのだろう。
こんなにも好きなのに二人でいられるのは今日で最後だ。
無言で歩いていたら駅までついてしまった。
ぎこちなく、指に指を絡める。
ようやく繋いだ手は冷たい
時間はでたらめな時計の針のように巻き戻すことはできない。
まるで初夏のように駆け抜けていく。
同じように見えて違う道を進んでいる。
繰り返される「おはよう」と「お休み」の中で体に刻みこまれていく。
君は眠るように僕を置いていった。
「きっと幸せだったんでしょう」と友は言ってくれた
蝉時雨が頭の中で反響する。
汗でシャツが肌に貼りつく。
母から託された西瓜の重さによろめく。
ようやく目的地に辿りつく。
インターフォンを鳴らしたけれども誰も出てこない。
庭のほうから回ると縁側で幼馴染が爆睡していた。
西瓜を縁側に置く。
起きないかと嫌々ながらも、両手を指先でつつく
空が澄みきっていて太陽が落ちていく姿が美しかった。
今日も一日が終わろうとしている。
それをカメラに収めながら、溜息をつく。
一瞬、一瞬、変わる空だから飽きがこない。
どの一枚を現像しようか、データーを見ながら、帰路につく。
暗くなった道を小さな幸せを噛みしめながら歩く。
メールを送っても返事がなかった。
電話をしたけれど、留守番電話サービスに接続された。
仕事で忙しいんだ、と自分に言い聞かせる。
無視されているのだろうか。
本当はどっかで違う人たちに囲まれて楽しんでいるのだろうか。
臆病な自分はうんともすんとも言わない携帯電話を握り締める
今日のプレゼントは薔薇が一輪。
昨日はデンファレ。
一昨日はコスモスだった。
毎日、違った花を一輪ずつもらう。
愛されているのだろうか。
花瓶からはみ出しそうな花々を見ながら、黒い影が胸を過る。
いつまで続くのだろうか。
儀式めいた贈り物に途惑いながら思う。
明日の花を想像する
いつの間にか胸の柔らかい部分に住み着いた君。
どんなに追い出そうとしても君は居座り続けた。
僕は諦めて、溜息を零す。
見つめるだけで精一杯な僕は、楽しげに笑う君を心に焼きつける。
本当は仲良くなりたいんだけど、それは数学よりも難しい。
今日も向日葵の様に君を追いかける。
携帯電話の液晶画面を見つめる。
そこには彼からの最後のメールが映っている。
日付は一年以上前のものだ。
未だに消せずにいる。
遠距離恋愛だったから、たくさんメールを交した。
その一つ一つが宝物で、すべて保護している。
どんどん間遠くなっていくメールに恋の終わりを感じた。
気がつけば君と出会ってから一年、経っていた。君
と共にある時間はあっという間に過ぎていく。
君は新鮮な驚きをもたらしてくれる。
いつの間に用意したのだろうか。
同じ時を刻めるようにとペアの腕時計をプレゼントされた。
「これなら仕事の邪魔にならないでしょ?」と君は笑った。
学習机に向かう背に少女はすり寄る。
少年の手は止まらなかった。
教科書をめくりながら、ノートをまとめている。
せっかく一緒にいるのに、つまらない。
二人きりの部屋なんだから、もっとやるべきことがあるんじゃないかと少女は思った。
少年の背に耳をあてて規則正しい鼓動の音を聞く
彼にはたくさんの彼女がいる。
とっかえひっかえしているのも知っている。
浮気性の彼は熱が長続きしないのも知っている。
そんな彼を憎めないのは、彼女がモニターの外に出てこないから。
三次元の彼女は私だけだ。
三次元でもとっかえひっかえするかと思っていたけど、意外に純情だ。
ひとつ、君が生まれてきてくれたこと。
ふたつ、僕と出会ってくれたこと。
みっつ、僕のことを好きになってくれたこと。
よっつ、僕と一緒に過ごしてくれたこと。
いつつ、僕と永遠を誓ってくれたこと。
ほら、簡単に片手が埋まってしまった。
君と過ごす日々は新鮮で驚きに満ちている。
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プロフィール
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iotu(そら)
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性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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