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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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全然、大丈夫じゃないのに笑顔で「大丈夫」と言った。
本当は泣き出したいくらい辛いのに。
優しく抱きしめてほしかったのに、言えなかった。
簡単な嘘くらい見抜いてよ。
何年一緒にいるの。
言葉少なに帰り道。
「辛かったら辛いと言ってほしい」と表札の前で言われた。
不意打ち過ぎて涙が零れた
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残業が終わって、すし詰めの満員電車で帰ってきた夫は、風呂も食事もせずに撃沈した。
スーツも脱がずにソファで眠っている。
待っていたこちらとしては文句の一つもつけたくなる。
が、相手はすでに夢の中。
寝ている夫にキスをする。
王子様ではないから眠り姫のように起きてはくれないようだ。
写真整理をしていたらブルーな気分になった。
アルバムは生まれたての自分から始まっていた。
折々に撮られた写真はある日を境に途切れる。
間が開いて日々を刻むように風景写真に変わる。
アルバムに貼られる写真には少女が映りこんでいた。
「どうかしましたか?」声をかけられて青年は狼狽する
幼馴染はいつもでも明るい。
真昼の照明器具のように、無駄に輝いている。
一番近くにいるから、苦しいことも、悲しいこともあることは知っている。
それでも幼馴染は何でもないことのように笑顔でいる。
そのしなやかな強さの元を知りたい。
ずっと一緒にいるのに分からない。
それは好きの始まり
桜が咲くのが楽しみな季節なことだった。
きな臭い噂はあった。
それが的中するとは思わなかった。
家族と暮らしていた屋敷が炎に飲まれる。
侍従に手を引かれ落ち延びた。
どうせなら両親と一緒に朽ちたかった。
まだ引き返せる。
抵抗するけれども侍従の手は力強い。
自分ひとり生きてどうするのか
今日は家に傘を置いてきた。
最近の天気は不安定でコロコロと予報が変わる。
星占いを見るついでに天気予報を見た。
午後から下り坂だと天気予報士は言った。
予想通り、雨になったら良いのに。
そしたら、それを口実に傘に入れてもらえる。
一緒に帰る理由になる。
もどかしい距離にいる二人だから
惚れたほうが負け、とはよくいったもんだ。
我が儘な彼女に振り回されている。
猫のように気分屋な彼女にペースをかき乱さられている。
そんな状況も悪くない、と思ってしまう。
次はどんな出来事が待っているのだろうか。
どんなことも彼女が提案すると飛び切りの魔法がかかっているようだった。
誰もいないオフィスで独り言をつぶやく。
上司に押しつけられた仕事のせいで、今日も残業だ。
しかもサービスという名を冠する。
どうしてこの仕事を続けているのかわからない。
転職しても、待遇が変わるとは思わない。
それが最大の理由だろう。
それでも自分ばかり残業をしている現状は苦しい。
アラームをかけていたのに、寝坊した。
前日の睡眠時間が極端に短かったせいだろう。
疲れが出て眠ってしまったのだろう。
いつもよりも2時間遅く起きた朝は、白かった。
明るい日差しが部屋に入りこんで、すっきりとした目覚めだった。
休日でよかった。
仕事のある日だったら笑い話にならない。
学生時代から付き合っていた恋人と別れた。
喧嘩をしたわけじゃない。
他に好きな人ができたからじゃない。
「君とは、幸せになれないから別れよう」というのが理由だった。
クリスマス一週間前の出来事だ。
幸せになれない。
待っているだけでは、いけなかったのだと思い知らされた。
辛い理由だ。
いったい、いつからだろう。
忙しいという言葉を盾に、すれ違う日々が始まったのは。
君がどんどん離れていく。
それを仕方がないと言って放置した。
きっとそれが決定打だったんだろう。
選択が間違っていることを知った。
時間を巻き戻しても、やり直すことはできないだろう。
君とはサヨナラだ。
好きな人に大切な人ができた。
好きな人は大切な人を心から愛しているようだった。
私の想いは永遠に蓋をしなければいけなくなった。
好きな人の傍にいるためには、それしか方法がなかった。
不思議と涙は零れなかった。
それどころかキューピット役を引き受けた。
似合わないくせにね。
笑い話だ。
日が暮れるのが早くなった。
それでも駅までの道のりは街灯に照らされて明るかった。
話す度に息が白く凝る。
並んで歩く帰り道に不満が一つ。
力強く、指を指先でつつく。
自分とは違う体温に羨ましくなった。
言葉にしなくても通じたようだ。
壊れ物を扱うように、優しく手を繋がれた。
頬が緩む。
郵便受けを覗くと手紙が届いていた。
暖房のスイッチを入れて、手紙と向き合う。
遠方に引っ越した友人からの手紙だった。
緊張しながら開封する。
真っ白な便せんには日常的な細々としたことが書いてあった。
あえて辛いことを書かれていない手紙を読んで、思わず涙が滴り落ちた。
返信に悩む。
君はさりげなく、僕の指を指先でつつく。
二人の間にある隙間を冷たい風が駆け抜ける。
それ以上に冷たい指先を僕は握る。
繋いだ手から温もりが伝わればいい。
期末テストも終わって、浮かれ気味の僕にはちょうど良いのかもしれない。
これからは二人の記念日が増えていく。
イベントが楽しみだ。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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