iotuのlog
ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
■
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2024.11.21 Thu 19:56
■
最後の噓をつきました
iotuは、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をつきました。
それは切望のような嘘でした。
「幸せなんて、どこにもないんだ」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。
------
僕は、ぎゅっと自分の手を握り締めながら最後の噓をついた。それは切望のような嘘だった。
君の手をつかまないように拳を握る。「幸せなんて、どこにもないんだ」と僕は言った。
まるで同情を引くような響きだ。「そんなことないよ」君は言う。決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。
PR
2023.02.15 Wed 06:26
140文字の物語
CM(0)
■
『指輪よりも愛がいい』
「こんなもんでゴメンな」と俺は言った。18金のゴールドでなければ、プラチナでもない。
高校生のお小遣いで買えるようなシルバーリングだった。「指輪よりも愛がいい」と君は笑った。
「俺と結婚してくれる?多分苦労をかけると思うけど」勇気を奮って俺が言うと、君は頷いた。
2023.02.15 Wed 06:25
140文字の物語
CM(0)
■
『無事』と『修正』、登場人物が『瞑る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
無事にメイドロボットの修正ができた。配線が上手くいかずに一部歪になってしまったのは目を瞑る。
これからは、また美味しい料理が食べる。インスタントも悪くないけれど、味気ない。
ロボットが作ったものでも、だれが作ってくれたものの方が美味しく感じる。試しにハンバーグだ。
2023.02.15 Wed 06:24
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『花火』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「線香花火、最後までできる?」と君が尋ねてきた。
「んー、できたことがない気がする。いつも途中で、落としちゃう感じかな?」と僕は思い出を探りながら答えた。
「花火大会をしませんか?」と君は嬉しそうに言った。手には線香花火。
リベンジにはいいかもしれない。僕は頷いた。
2023.02.15 Wed 06:23
140文字の物語
CM(0)
■
「質問」
「マスター、質問があります」アンドロイドが言った。
造った科学者はずいぶん人間らしくなったものだと感心した。
キーボードを打つ手を止めて「何だい?」と尋ねた。
「どうして私を造ったのですか?」とアンドロイドは問う。
「それは、自分で考えるといい」と科学者は微笑んだ。
2023.02.15 Wed 06:22
140文字の物語
CM(0)
■
『クッキー』と『十字路』、登場人物が『遠くを見る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
また十字路だ。フォーチュンクッキーを一つかじる。中から紙が出てくる。
それに従って進んできたのだけれども、ゴールはどこにあるのだろう。僕は遠くを見る。
辻占いでもすればいいのだろうか。残されたフォーチュンクッキーの数を数える。
大量に持たされたそれは、まだたくさん。
2023.02.15 Wed 06:19
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『静寂』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
僕と君の間に落ちたのは沈黙ではなく、静寂だった。
どちらも声を出すのもためらうぐらい尊い時間だった。そのことに気がつけなかった僕は静寂を破った。
君はほんの少し寂しそうな顔をした。そして僕は再び動き出した時間に未練を覚えた。
静寂を破らなければ永遠を手に入れられた。
2023.02.15 Wed 06:18
140文字の物語
CM(0)
■
最後の噓をつきました
iotuは、感情を抑えながら最後の嘘をつきました。
それは傷をいやすための嘘でした。
「もう、迷わないよ」、と。
胸の痛みは消えやしないな。
------
僕は、感情を抑えながら最後の噓をついた。それは深くえぐられた傷をいやすための嘘だった。
傷口はじくじくと痛み、忘れられない。「もう、迷わないよ」と僕は強がりを言った。
君は「本当?」と無邪気に尋ねる。それが無神経だったから、傷は深くなる。胸の痛みは消えやしないな。
2023.02.15 Wed 06:15
140文字の物語
CM(0)
■
『「上目遣いで、両手をぎゅっと握る」キーワードは「旅行」』
家に帰ってきたら、テーブルの上には色とりどりのパンフレットが載っていた。
どれも旅行のパンフレットだった。妻は上目遣いで、僕の両手をぎゅっと握る。言いたいことは分かる。
けれども、話を聞くよりも、ご飯が食べたかった。そんなことを言ったら、妻の機嫌を損ねるだろう。
2023.02.15 Wed 06:15
140文字の物語
CM(0)
■
『ただいま』
『ただいま』という言葉は嫌いだった。それ以上に『お帰りなさい』という言葉が嫌いだった。
置いていかれた証拠のようがして、聞きたくないことなのような、口にしたくない言葉だった。
それでも『ただいま』という言葉を聞くと『お帰りなさい』と抱きついた。空白を埋めるように。
2023.02.15 Wed 06:14
140文字の物語
CM(0)
■
『ひとひら』と『映画』、登場人物が『肩に手を置く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
ひとひらの風のように映画は終わった。エンドロールを眺めながら、私は余韻に浸っていた。
隣の存在が私の肩に手を置く。「行くぞ」と短く言った。いつでもそうだ。
あなたは照明がつく前に立ち上がる。ようやく見終わった、と言わんばかりに。
一刻も早く、映画館を出ようとする。
2023.02.15 Wed 06:13
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『恋愛』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
恋愛の『れ』の文字も知らずに生きてきた。これまでは良かった。それで何の問題もなかった。
けれども友だちの輪が恋愛によって破綻した。誰もが恋バナをするようになった。
仕方がないから、恋愛というものにチャレンジしようと決意した。
苦くて甘くて切なくて万華鏡のようだろう。
2023.02.15 Wed 06:13
140文字の物語
CM(0)
■
『「軽々しく、腕に爪を立てる」キーワードは「海」』
「海が見たい」と少女は言った。それに青年は無視をして読書を続けた。
「海にを見に行こうよ」と少女は懇願をする。青年は本の頁をめくる。
少女は軽々しく、青年の腕に爪を立てる。青年はためいきをついてから、顔を上げた。
「そんなに海が見たいなら一人で行けばいい」と言った。
2023.02.15 Wed 06:11
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『のんびり』を入れて【気持ちいい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
のんびり屋の君の隣は気持ちいい。焦らずにいてもいいよ。そのままのあなたでいていいよ。
そう言われているようで、心地よかった。かたくなに殻をかぶって、がくじゃらに背伸びをして。
そんな自分が笑えてくる。君の隣は、自分が自分らしくいられる。魔法でもかかっているようだ。
2023.02.15 Wed 06:09
140文字の物語
CM(0)
■
最後の噓をつきました
iotuは、夢を見るような気持ちで最後の嘘をつきました。
それは歩き出すための嘘でした。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」、と。
本当の願いは、どうせ叶わないから。
------
僕は、夢を見るような気持ちで最後の嘘をついた、それは独りで歩き出すための嘘だった。
君とは別々の道を歩む。そんなことは分かり切っていたことだ。未来へと歩き出す君に言う。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」と笑顔で最後の嘘をつく。本当の願いは、どうせ叶わないから。
2023.02.15 Wed 06:08
140文字の物語
CM(0)
PREV
←
HOME
→
NEXT
リンク
管理画面
新しい記事を書く
カテゴリー
140文字の物語 ( 8570 )
140文字の言葉 ( 36 )
140文字の随想 ( 5 )
未選択 ( 48 )
引用RT ( 1323 )
プロフィール
HN:
iotu(そら)
HP:
ついったー
性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「
紅の空
」では、「並木空」というHNで活動中。
バーコード
RSS
RSS 0.91
RSS 1.0
RSS 2.0
ブログ内検索
アーカイブ
2023 年 02 月 ( 91 )
2023 年 01 月 ( 101 )
2022 年 12 月 ( 108 )
2022 年 11 月 ( 112 )
2022 年 10 月 ( 32 )
アクセス解析
カウンター
フリーエリア
忍者ブログ
[PR]
△ページの先頭へ
Templated by
TABLE ENOCH