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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「欲しいものがあるんだ」と幼なじみが言った。
普段から欲の少ない少年には珍しいことだった。
「何が欲しいの?」地元の大学に進学を決めた少女とは違い、少年は上京する。
餞別代りに欲しいものがあるなら、何でもあげたい気持ちだった。
少年は少女にキスをした。
「忘れて、なんて残酷だね」
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食後に青年が新聞を読んでいると、少女がお茶を淹れてくれた。
湯気が立つ湯呑を手に取ると思わず微笑みが浮かぶ。
誰かがいるということは、こんなにも素晴らしい。
奇妙な共同生活も悪くない。
青年は中途半端に伸びた髪をかきながら、そんなことを思った。
向かい側に座った少女も微笑む。
彼は晴れ男だ。
彼が参加するイベントで雨になることはない。
天気予報すら覆すほどの晴れ男だ。
その反対に、私は雨女だ。
前日まで曇り予報が出ていれば必ず雨が降る。
気のせいだと友達は慰めてくれるけれども的中率が高すぎる。
そんな私は彼に告白されてお付き合いを始めることになりました。
赤い糸が小指と小指の先に結ばれていると信じていた。
運命なんて陳腐な言葉が似合うと思っていた。
でも、それは昼間に見る夢のようだった。
複雑に絡み合っていた赤い糸。
興味本位で解いた。
残されたのは切れた糸。
絡んだ糸は解けてしまった。
赤い糸は絡んでいただけで、結ばれていなかった。
少女はずっと泣いていた。
体中の水分を全て使っても、そんなに泣くことはできないだろうと思うほど。
家に帰って、少女を無理やり布団に押しこめた。
秒針が音を刻む静かな部屋で、ようやく安心したのか、少女は眠りに落ちた。
神剣・神楽の所有者としてもっと強くならなくては、青年は思った。
ずっと君に言いたいことがあったんだ。
でもそれを言ってしまったら、二人の関係が終わると知っていたから言えなかったんだ。
わがままで最低な人間だと思ってくれていい。
君にはその権利がある。
離してあげられなくてごめんね。
君を長いこと独占してしまった。
君には君の人生があったのに。
いつも傷だらけの君。
見えない場所が包帯まみれだった。
心が優しい分、傷つきやすいのだろう。
そのことを隠して微笑んでいる。
努力をしている姿に、胸を打たれた。
そんな君に寄り添いたいと思った。
それを伝えると、君は「優しいね。大丈夫だよ」と儚げに笑った。
大切にもさせてくれないの?
忙しい。
その一言ですれ違ってしまった二人。
諦めることを知ってしまった今、恋心も冷めてしまった。
「もう一度、チャンスが欲しい」と彼は言う。
嘘がつけない真っ直ぐな人だから、偽りの言葉ではないだろう。
でも彼から放置されていた時間の謝罪がなかった。
繰り返されるのが目に見えていた
-
言葉はいつも想いに足りない。
どんなに華やかに整えても、どんなに綺麗に削っても。
想ったほど伝わらない。
それでも言葉にすることをやめられない。
諦めが悪いのだろうか。
どうしても伝えたいのは「好き」って気持ち。
もし、明日が来なくても、今日の自分が遺しておけることはこれぐらいだ。
友達に片思いをしている女の子を好きになってしまった。
その一途な姿に恋してしまった。
自分にできるのは恋のキューピットになることだった。
女の子が友達の彼女になれるように協力する。
それだけが愛の形だった。
報われないのはわかってたけど、いざ友達から彼女を紹介された時、胸が痛んだ
ここまで人間に愛される植物はあるだろうか。
出会いの象徴として、巣立ちの象徴として、別れの象徴として。
人生の節目節目を彩ってくる。
咲くまでハラハラさせて、1週間も持たずに散り始める。
まるで人の子のような花だった。
その花の名前は「桜」。
誰もが知っている植物であり、歌う花だ。
-
正義の名の下に振るわれた暴力。
いつだって一番の弱いものが受ける。
どれだけ大義を掲げられても、今日いちにちを暮らすだけの民草にとって遠い話だ。
家族が温かな食事を囲み、暖かい寝床で眠れる。
明日の心配をせずに一日が終わる。
それだけが幸せなのだ。
誰の名の下であっても構わないのだ。
あれは悪魔の囁きだったのに違いない。
甘い誘惑に乗ってしまい眠ってしまった。
ただでさえ苦手な教科のテスト前。
睡眠時間を削ってでも、問題集の見直しとノート整理をしたかった。
苦手教科だということもあって舟をこぎ始めた。
仮眠をとるつもりが、アラームが鳴る時間まで爆睡してしまった。
朝、目覚めると音がなかった。
夜更けには強風で雨戸が鳴っていたというのに。
不審に思いながら、窓を開けた。
そこには一面の銀世界が待っていた。
雪が音を吸収していたのだ。
滅多に見られない光景に胸が躍った。
子供の頃のように雪だるまを作りたい。
わずかな積雪だから冷蔵庫サイズだろう。
少女は台所にこもって、なにやら支度中だった。
自分の他に誰かがいる。
忘れていた感覚だった。
人の気配を感じられるのは嬉しい。
台所から小さな悲鳴が上がった。
居間から青年は台所に向かう。
青年が現れたことに少女がびっくりしたのか硬直した。
青年は少女の頬についた生クリームを舐める。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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