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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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今年もあなたがいなくなった季節が巡ってきた。
庭に植えられた木々も花をつけ始めた。
最期の年、一緒に見ることはできなかった。
白い天井と定期的に鳴る機械たちに囲まれて、あなたの生は閉じた。
「さようなら」をする覚悟をさせてくれなかった。
だからか、あなたの後ろ姿しか思い出せない。
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「お風呂沸いてしますから、先に入っていてくださいね」玄関で少女は言った。
青年は言われた通りに、脱衣所に向かう。
洗濯したてのタオルと着替え一式が揃っていた。
ありがたく湯船につからせてもらう。
奇妙な共同生活が始まってからの道のりを思い浮かべる。
ここまでやってくると離れがたい
インターフォンが鳴ったので、玄関の鍵を開ける。
少女は驚いて思考を停止した。
「今日は君の誕生日だろう?」青年は言った。
SNSでお祝いの言葉をたくさんもらったから、それで満足していた。
「君に似合う花を考えていたら、あれもこれもと思って」
両手いっぱいの花束を持った青年は微苦笑した
二人の間にある年齢差や身分差は煩わしい。
そんなもので恋の障害だとは思いたくはない。
どこまでも続く空のように境界性なんていらない。
恋している二人だけで世界は完結している。
外野がどうこういう問題ではない。
言われれば言われるほど恋の炎が燃え上がる。
二度と離れないように手を繋ぐ
PCゲームで知り合った。
優しい人で、ギルドでも中心人物だった。
レベル上げではないゲームの楽しみ方を教えてくれた。
ログインしている時はチャットをたくさんした。
仕事の用で近くに来ると聞いて案内をかって出た。
待ち合わせの場所にリアルでいた。
嬉しそうに、手のひらを触れ合わせる。
-
明日、君が来なくても大丈夫。
僕は独りでも行くよ。
離れがたくなってしまうから、君がいないほうが良いのかもしれない。
でも君は優しいから見送りに来てくれるだろう。
そして、二人して涙するのだろう。
サヨナラの言葉を飲みこみ最後には微笑みあうだろう。
君は小さくなっていく僕に手を振る
久しぶりに一緒の休日。
食事中なのに、彼はスマホをいじってばかりいる。
確かに彼は食べ終わって、暇なのかもしれないけれど。
まだ私は食事中だ。
それに二人きりなのにスマホに夢中なのはどうかと思う。
「LINE?相手は女の子?」棘がつく。
「まぁ、お前の方が可愛いのですが」彼は顔を上げる
いつの間に寝てしまったのだろう。
上体を起こすとぐらりと揺れた。
頭が痛く、胃が鉛のように重い。
テーブルの上は散乱していた。
干からびたおつまみとからの缶酎ハイ。
片付けなければと思って起き上がる。
窓からは眩しい日差しが届く。
眩暈と吐き気が加わる。
失恋したからといって呑みすぎた
君は「好き」って言われると、その人物のことを好きになってしまう。
そんな単純な思考回路の持ち主だ。
だから恋愛のトラブルは多かった。
「好き」をくれる人が一人の時は良いけれども、複数の場合は気にせず付き合う人数を増やす。
こんな君に恋した私が悪いんですが修羅場をくぐるのは辛い。
ずっと好きだった。
出会った瞬間、雷を打たれたかのように感じた。
よく話が合う異性からスタートした。
彼にはすでに付き合っていた彼女がいたから。
自分の入りこむチャンスをうかがった。
それは長い時間だった。
やがて彼は彼女の話をしなくなった。
柳が風になびくように彼がこちらを向いた。
僕の世界でひとつだけの終末論。
それは君に嫌われることだ。
君に会うまではモノクロームの世界で暮らしていた。
生きるということが人生のゴールまで続くことに飽きていた。
それが君に出会って、僕の世界は彩られた。
幸せという哀しみを知った。
君を失って元の世界に戻るなら、滅びてしまえ。
-
「恋」と書いて「来い」と解く。
「愛」と書いて「会いに行く」と解く。
君は恋しているの?
僕がいなくて「孤悲」をしているのなら、どんなに遠く離れても、どんな時間でも君に会いに行くよ。
君が孤独で悲しい時は呼んでよ。
会いに行くから。
それが僕の「愛」だから。
二人で「恋愛」をしようよ。
家事をこなす少女は楽しそうだった。
今まで適当にしていた生活に張りと潤いが生まれた。
生きていくためだけに食事をしていた。
清潔を保つためにシャワーを浴びていた。
アレルギーにならないために部屋を掃除していた。
義務的になっていた物事に意味が生まれた。
誰かがいるということは幸いだ
インスタントコーヒーを飲む。
酸味が強すぎて、あまり好みではない味だ。
紙コップに注がれたコーヒーはどこでも同じ味がする。
思わず溜息をついてしまった。
この道を選んだのは自分だ。
苦労するのも織り込み済みだったはずだ。
今は未来を信じて前に進むのみ。
空になった紙コップを握りつぶす。
「面白いところに連れて行ってやるよ」年上の幼馴染が言った。
友達と遊ぶ予定もなかったから、二つ返事で着いていったのは失敗だった。
遊園地のお化け屋敷の前に立っていた。
「こういうの嫌いって知ってるよね」
と怒り顔で抗議すると、幼馴染は指に指を絡める。
「出口まで繋いでいてやるよ」
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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