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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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清々しい朝がきた。
朝日がオレンジ色の空を連れてきた。
スマホで写真を撮ると、グループLINEに貼りつける。
そしてスタンプを押す。
気持ちよく目覚められた朝は、それだけでラッキーだ。
一日のスタートを心地よく始められたのだから。
制服に着替えると階段を下りる。
美味しそうな匂いがする。
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今日中に終わらせなければならない案件のためにパソコンに向かっていた。
先ほどから寒気がしているが帰るわけにはいかない。
いくら新入社員とはいえ、先輩たちの足を引っ張っている。
隣の打鍵音が止んだ。
先輩が立ちあがる。
しばらくすると温かいお茶をデスクに乗せられた。
「熱があるな」
「寒いね」と言った息が白く凝った。
返事は返ってこなかった。
そっと、手のひらを指先をつつく。
すると指先を握り締められた。
聞こえていないのかと思った。
ちゃんと聞こえていた。
それで返事がなかったのは不満だった。
横顔をちらりと覗く。
耳まで赤かった。
寒さのせいではないと思いたい。
ねぇ、寒さを言い訳にして、もう少しくっついていようよ。
君とぬくもりを分かち合いたいんだ。
君の柔らかな肌越しに伝わってくる体温は心地よいんだ。
女の子はその辺にたくさんいる。
声をかければ応じてくれるかもしれない。
でも僕は君がいいんだ。
だからさ、もう少し素直になってくれないか
神剣・神楽は使い手の生命を削るのだろうか。
それとも痛みに麻痺していくのだろうか。
どちらにしろありがたくない話だった。
誰にも話してはいけない。
墓場まで持っていく。
同胞たちが二つの勢力に分かれて戦うのも、終わりが見えない。
そんな中、離脱すればどうなるか分かりやすいぐらいだ。
太陽は全天の王者だ。
公平に降り注がれる日差しは眩しすぎる。
か細く生命を繋ぐ者にとっては毒になることもある。
移ろう季節の中でイレギュラーな日差しから、君をかばう。
自然が残されている公園で、君はやっと一息をつく。
白い肌には汗が流れていた。
自動販売機で麦茶を買うと、手渡した。
路地裏で見つけたその子はまだ小さく、やせていた。
早急に保護が必要だった。
怯えるその子を抱きしめて病院に駆けこんだ。
もう少し遅ければ死んでいた。ラッキーだねと医師に言われた。
しばらく入院が必要だとも言われた。
それから月日が経つ。
その猫は嬉しそうに、両手のひらに爪を立てる。
揺れているレースのカーテンを見て、窓を開けっぱなしで寝たことに気がつく。
差しこむ朝日は憎たらしいほど輝いていた。
頭痛がして、胸やけをしている状況では窓を閉めるという行動すら難儀だった。
昨夜、呑みすぎたのだろう。
久しぶりに呑んだから、適量が分からなかった。
清々しさがない。
君から手紙がきた。
薔薇が咲き誇っている便箋は、秋薔薇のシーズンにふさわしいものだった。
僕もレターセットを取り出して返信をしたためる。
君は元気にやっているようだ。
君がいなくて寂しいと書きかけて修正テープでごまかす。
近況を知らせる便りを書くと立ちあがる。
手紙を出す準備をする
君は僕を路地裏に引っ張りこんだ。
軽々しく、僕の腕に指を絡める。
大通りでは人目があってできないことだ。
「大好きよ」君はささやくように言った。
薄暗い路地裏にふさわしい陰のあるような言い方だった。
だから僕も「愛している」と君の耳元で呟いた。
どうしたって陽光のある所じゃできない
今日、一つ大切なものを失った。
失ってから気がついた。
これが大人になるということだろうか。
少しずつ失っていく。
それを諦めて縋りつくようなことはない。
失ったものは想い出になって、心の奥底でキラキラしている。
いつの日か笑い話になるのだろうか。
鈍い痛みを抱えながら今日も生きる。
手元に残された写真を見る。
今よりも幼い二人が笑っている。
離れ離れになるなんて想像をしたこともなかった。
仲良しの二人の写真だ。
どこか楽観視していたのだろう。
写真の中の二人はまだ子供といってもいい年齢だ。
苦悩からは遙か遠い。
心に翼があるのなら、君の元に今すぐ飛んでいくのに。
-
施される優しさは平等なものだった。
自分だけが特別だからではない。
誰にでも与えられるものだった。
それでも、僕は喜んだ。
何も与えてくれなかった人たちとは違う。
殴られる心配も、叱責を受ける心配も、ご飯を与えられない心配もなかった。
頑張った分、優しく頭を撫でてもらえた。
楽園だ。
君は知らないだろう。
僕は君の「大丈夫」が、大嫌い。
僕は君を支えられるぐらい大きくなったつもりだ。
いつまでも、何もできない子供ではない。
君が涙をこらえて「大丈夫」という度に胸が痛む。
そんなに僕は頼りないのだろうか。
君が傷ついた心をくるむ準備はできている。
だから泣かないで。
綿菓子のようにふわふわと泡が立つ。
ふれれば弾けてしまう。
儚い泡たちは増えていく。
泡の底にある水に沈んだ食器を手に取る。
スポンジから生まれてくる泡で、皿たちは綺麗になっていく。
冷たい水ですすげば、まっさらな皿に戻る。
それが楽しくて次々に洗っていったら、最後の一枚になった。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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