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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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彼は嘘に嘘を重ねた。
初めは軽い気持ちだったのだろう。
それが重なりすぎた嘘は重い。
二人の関係はガラガラと崩れた。
別れの時だというのに彼は微笑んでいた。
「いつから嘘だってわかってた?」と尋ねられた。
「初めから」と答えた。
傍にいられるのなら嘘でも良かったのだ。
でも終わりがきた
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長く伸ばした髪が気に食わなかったのだろうか。
ショートカットの女の子たちに、噛んだガムをつけられた。
女の子たちが口に入れた物が自分の髪をついている。
それが嫌だった。
ガムは伸びて髪から離れない。
切るしかないだろうか。
泣きながら帰ってきたら「油で落ちるよ」とお隣さんが言った。
秒針は人生を示す枝だ。
君は先ほどから竜頭をいじって、時計の針を戻している。
そうすれば時間が巻き戻ると言わんばかりに。
無駄なことをし続ける君を横目に見ながら、僕は本を読む。
過去という時間を見つめるのは君と大差ないのかもしれない。
微笑みを浮かべながら君は時計の針を巻き戻す。
本当はこんな路地裏じゃなくて、表通りで手をつないで歩きたい。
世間を気にしながら、こっそりとお付き合いするのは嬉しくなかった。
嫌々ながら、恋人の両手を指先でなぞる。
そう、恋人なのだ。
誰にも認められなくていい。
自分たちだけで認めあえているだけで充分。
いつそれに気づくのだろう
明日、君は生まれ育った土地から離れる。
それは僕らにとっての世界の終わりだ。
粛々とやってくる別れに覚悟ができない。
街へと旅立つ君を笑顔で見送りたいけれども無理そうだった。
僕と君の間にできた世界はちっぽけだったけれども温かかった。
それももうすぐ終わりがやってくる。
涙が零れた
黄昏時にしか開かれないバザールは活気があった。
水晶片を売っている店に唐突に立ち止まった。
「これは記憶さ。いっとう大切な想い出を閉じこめておく道具だよ」にこやかに老婆は言った。
ふいに君と別れた日を思い出し、心が痛む。
水晶片に閉じこめておけば追憶する度に幸せになれるだろうか。
部活が終わって昇降口に辿りついた。
今日は一緒に帰れると思うと、心が弾む。
背筋をピンと伸ばし、君は立っていた。
「ずっと、ここで待っていたんですか?」
「早く会いたくなっちゃって」
「もう冬なんですから暖かい図書室とかで待っていてくれても良かったのに」
そっと、両手を両手で包む。
深夜、部屋から抜け出して星空を君と眺める。
月はとっくのとうに沈んでいる。
天体観測日和だった。
レジャーシートを敷いて寝転がる。
一雨ごとに深まる秋の気配を空が教えてくれる。
願わくばこのまま、二人で朝日を迎えたい。
ずっと一緒にいられないことは分かっているから。
今だけは傍らに。
夕方、窓辺に座っていた君は遠い目をしていた。
僕という存在に気がついていないようだった。
声をかけるか迷う。
想い出に浸っているのなら、無言で立ち去った方がいいだろう。
時期に日が暮れる。
それまでの僅かな時間を邪魔してはいけないような気がして視線を床に落とす。
綺麗な夕焼けなのに
ガタンゴトンと電車はレールの上を走る。
それに合わせて吊革も揺れる。
そして僕の心も揺れる。
隣に座った君はうつらうつらと舟をこいでいた。
無造作に座席に置かれた白い手。
今なら気づかれずに、ふれることができるだろう。
でも、それは君に失礼だ。
僕はそっと、両手を握る。
ふれないために
学生時代から付き合っていた恋人と別れた。
あれほどの熱量で愛しあっていたのに。
別れるのはあっさりとしたものだった。
長すぎる春は終焉を迎えた。
愚痴を聞かせていた友達は「本当に泣きたいの?」と尋ねた。
目は乾いていた。
苦痛になるのはまだ先のことだろうか。
今は別れに怒りを感じる。
毎日の「おはよう」と「おやすみ」のメール。
君は面倒に思っていることを知っている。
それでも何度もお願いをした。
君がこの世界にいて、僕の恋人だと安心したいんだ。
僕のことを少しでも好きなら続けてほしい。
それは切なる願いだ。
5分もみたない時間で僕は幸せになる。
我が儘だと解ってる
読書中なのだがなかなか本を読み進められない。
原因は分かっている。
暇をもて余している幼なじみ存在だ。
今日あったことを話しかけてくる。
曖昧に相槌を打つのも限界だ。
僕は立ち上がりミカンを持ってきた。
幼なじみの前に置く。
「好きなだけ食べていいよ」僕は兵糧作戦で幼なじみを黙らせる
こういうことはスマートに。
自然に。
それでも勇気が必要だ。
それを悟られないように、つばを飲みこむ。
僕はさりげなく、自分の手のひらをぎゅっと握る。
よし、大丈夫だ。
星空に夢中になっている君の顎をつかむ。
君の唇に自分の唇を重ねる。
ガンガンと心臓は高鳴っている。
君は目を瞬かせる。
束縛は日ごとに厳しくなっていく。
それを君は律義に守る。
君が好きで好きでたまらないのだ。
僕以外の人物と喋っているのをも嫌だった。
そこまで禁止にすると君が離れていってしまう気がするから言わないけれども。
僕を許す君がいけない。
独占欲の塊のようになってしまう。
これは愛じゃない。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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