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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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僕たちは出会うべくして出会った。
何人目かの彼女とベッドインした翌日。
僕は君と出会った。
これまた何人目かの彼女の友人として。
君は怒り顔で、僕を殴らないように自分の指先を軽く握る。
「こんな最低な男は殴る価値もないと言い切った。
それを見ていた元彼女は涙をこぼしていた。
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ガトーショコラはしっとりとして濃厚な味だった。
「レシピを教えてちょうだい」自分でも作ってみたくていう。
「秘密のレシピだから教えてあげられないわ」ところころと笑う。
「教えてたら食べに来てくれないでしょ」調理器具を洗い終えた少女はテーブルに座る。
「美味しい?」
「美味しい」
王女は瞬く星のように美しかった。
その王女を手に入れるために、隣国の大国は戦を仕掛けてきた。
兵力の差は歴然。
負け戦だった。
隷属することになった。
戦の代償は当然のことながら、王女だった。
「私なら大丈夫よ」気丈にいう王女の姿が痛々しくて目を瞑る。
「だから、安心してちょうだい」
城下町だったからか、ベットタウンだからか。
神社仏閣が多い。
当然、その分お墓も多いわけだ。
幽霊とか気にしなくなるもんだが、幼馴染は違った。
怖がりのまま成長した。
今日も墓地を横切る際、そっと、腕にしがみつく。
意地っ張りな幼馴染は何も言わない。
そんな様子に僕は微苦笑してしまう
眩しいぐらいの日差しはどこか暖かみがあった。
覚めた夢の続きを見ているようだった。
「姫。このようなところで昼寝とは」メイド服を着た妙齢の女性が言った。
「姫? 私は女子高生だよ」きょとんとした。
「まだ夢を見てらっしゃるのですね。貴方様はこの国唯一の巫女姫ですわ」と言われた。
宮沢賢治は故郷の空を見上げ、ダイヤモンド会社が撒いた夜空だと書いた。
有名な銀河鉄道の一説だ。
同じ風景を見ても、僕にはそれ以上の表現は出てこなかった。
小説家志望の僕は打ちのめされる。
それだけ宮沢賢治の感性は優れていたのだ。
三次選考で落とされる僕とは大違いだった。
羨ましい。
「おはよう」僕は言った。
「本当に迎えに来てくれたんだ」君は言った。
「通り道だし、君と過ごす時間は長いほうがいい」声が上ずらないように気をつけて僕は言った。
「ありがとう」君は笑った。
僕は遠慮がちに、君の手のひらを握り締める。
君の少し冷たい手のひらにドキッと心臓が跳ねた。
今日、一日あったことを綴る。
最後に「お休み」と結ぶ。
メールは自動的に返ってくる。
もう使われていないメールアドレスだと無慈悲な文面付きだ。
届くことのないメールを綴り始めてから、どれぐらいたっただろうか。
機種変しても、メールを綴ることをやめられなかった。
一生、綴るのだろうか
教室にいたら女子の集団に廊下に呼び出された。
どうして女子というのは群れたがるのだろうか。
そんなことを考えてながら教室を出た。
真ん中の女の子が綺麗にラッピングした小箱を持っていた。
「ほら、早く言わなくていいの?」リーダー格らしい女子が言った。
「誕生日おめでとうございます」
帰り道は無言だった。
おしゃべりな幼馴染は何も言わなかった。
だから、僕も何も聞かなかった。
二人の足音だけが響く。
いつまでこうして一緒に帰れるのだろうか。
お互いに恋人ができて疎遠になるのだろうか。
そんな未来は実感が湧かない。
生まれた時から死ぬまで、ずっと一緒にいるのだろう。
夏だというのにこの部屋は寒いぐらいだった。
ぴったりと閉じたカーテンは日差しを遮断していた。
蝉の声を聞こえないほど静かな空間だった。
その中、君は白い顔をしてベッドに横たわっていた。
「お見舞いありがとう」君は顔に微かに笑みを浮かべる。
僕はできるだけ優しく、両手を握り締める。
この約束は普通の約束ではない。
最果ての約束だ。
最初で最後の人生最大の式典だった。
純白のドレスを歩いてくる君を待つ。
ベールで表情が見えないけれども緊張しているのが伝わる。
君は父の手を離れて僕の隣を並ぶ。
まるで映画の一場面のようだった。
これから永遠を誓い合う。
最後の約束だ。
学校からの帰り道。
雑貨屋に寄り道をする。
季節柄クリスマスを連想させるものが多かった。
君は一つ一つ手に取って確かめるように見つめる。
クリスマスカードの種類も豊富で決めかねているようだった。
僕は時間を潰すように店内を見て回る。
会計を済ませた君が来た。
外には街灯が灯っていた。
君の愛は深い。
惜しみなく注がれるのは、ずっと前から欲しかったものだ。
君は当たり前のように僕をしてくれる。
こんなちっぽけな存在なのに。
そのことに驚愕する。
僕は君にしてあげられることなんて少ないのに。
君は笑顔で「愛しているよ」と言うから僕は照れる。
俯いて「僕も」小さく言う。
生まれる前からのお付き合いのお隣さんは、朝からテンションが高い。
自分といえば低血圧で朝はぼんやりとしている。
「迎えに来たよー!」玄関先で幼馴染は言った。
のろのろとカバンを持って玄関先に向かう。
「おはよう」と挨拶をする。
幼馴染は堂々と、手のひらを触れ合わせる。
「冷たいね」
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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