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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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君と月見酒をしていた。
切れるほど寒さの中、月は煌々と輝いていた。
「サヨナラ」だけが人生だ。
有名な言葉が思い出された。
酒を酌み交わして、懐かしい過去を語りあう。
昔は良かった、と君は呟く。
僕は過去になっていく今を痛いぐらいに感じる。
やがてくる別離を思いながら、君の話を聞く。
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純白な雪が降っているTVを見ながら、君は喜ぶ。
滅多に雪の降らない地域で育った君だから、TVの中の雪でも嬉しいのだろう。
「今年は雪を見にいく?」僕は言った。
「いいの?」大きな瞳を大きくして君は尋ねる。
鈍感な君は日帰りできないことに気づかない。
二人の関係が変わるかもしれない。
別れと出会いの季節。
ソメイヨシノが門出を祝う。
抱えていたスイートピーが悲しいぐらい綺麗な春だった。
僕は泣きそうになりながら、君の手のひらを両手で包む。
僕よりひんやりした手を握るのはこれが最後だろうか。
僕と君は未来のために離れ離れになる。
長い春だったから別れが辛くて泣く。
「あんたは本当に危なっかしいな」と少年は言った。
とんがり帽を被った妙齢の女性は妖艶に笑みを刷く。
「だったら捕まえてごらん?」
「できるなら、とっくのとうにしているさ」悔しそうに少年は言う。
「あと十年、いや五年くれ。あんたに相応しい男になってやる」
「あらあら私でいいのかい」
いたずら心に火がついた。
繋いだ手を離したら、どんな顔を浮かべるだろう。
びっくりした顔?
悲しい顔?
寂しい顔?
私はするりと指を抜いた。
すぐに手をつかまれた。
予想外の反応に、彼を見上げた。
「迷子になるだろう」怒るでもなく、冷静に彼は言う。
どうやら大きな子供扱いされているようだ
あなたは遠慮がちに、私の指に指を絡める。
「これも俺のわがままだから」と視線を合わせずにあなたは言った。
私よりずっと背の高いあなたを見上げる。
「嬉しいから、私のわがままだよ」弾んだ声になってしまう。
不釣り合いな二人だと分かっている。
だから、時折見せてくれる好意が嬉しい。
「愛している愛している、愛していたかった」君は泣きそうな顔で笑った。
ずっとは無理だったと言う。
これが僕たちの愛をの終わりだと思うと胸からこみあげてくるものがあった。
浮気をしたのでもなく、他に好きな人ができたのでもなく、離れ離れになるわけでもなく。
自然に別れがやってきた。
ダブルベッドを独り占めにしながら、スマホの画面を見つめ続ける。
『今から帰る』と書かれた文字が最後で1時間は経過した。
やがて玄関が静かに開く音がした。
起き上がって寝室を出ようとしたところで出会った。
「眠れなかったの?」あなたが言う。
眠れなかったんじゃない。
眠らなかったのだ
突然やってきた少女は女神の化身だと言った。
平行宇宙からやってきたと言う。
ちょうどボタンを掛け違えたように、僕の世界と少女の世界が重なったためだという。
自由気ままな独り暮らしだったのに同居人が増えてしまった。
でも孤独は消えそうだと思いを馳せる。
退屈しないこと請け合いだった
「手をつないで歩こうか」僕は言った。
君は恥ずかしそうに、僕の指に爪を立てる。
綺麗に切られた爪は、僕の指に痕跡を残す。
それすら愛おしくて、これからやってくる別れの切なさに拍車をかける。
君は僕を置いて遠い場所に行ってしまう。
「手紙を書くよ」僕は不確かな約束をする。
君は笑う。
どんなものでも十年続ければ形になるという。
物語を綴り始めて、当に十年を過ぎたけれども満足いくものは、未だできない。
誰かの心に伝わるものが書けたとは思えない。
それでも私は物語を生み出し続ける。
いつか誰かの救いになることを祈って。
つたない物語をネットで届け続ける。
-
君が泣くから、今日も雨が降る。
人知れずに泣いたのかもしれないけれど、冷たい雨が僕の肩にふれる。
傘がいらないほどの小雨が降り続ける。
君の悲しみは絶えることはないようだ。
今すぐに会いに行くから、その時は青空が広がっていてほしい。
悲しみの渦に飲みこまれて脱出できないのは辛い。
意地悪だし、口も悪いし、私のことをからかうし。
そんなあなたのことを大嫌い、って言えないの。
大嫌いになれたら、どれぐらい楽になるだろう。
あなたがすることに一喜一憂することもない。
あなたへの想いは大嫌いの反対。
どうしてそんな気持ちを抱えこんでいるのか不思議だった。
わからない
寒さを忘れるほど綺麗な夜景だった。
食い入るように見ていると、あなたは微苦笑した。
あなたは歯切れ悪く、切り出した。
それは友達をやめてしまう言葉だった。
どうしてそんなこと言うのだろう。
せっかくの夜景も台無しだった。
男女の間には友情は成立しないのだろうか。
それを知らされた。
先ほどから雷鳴が連続して鳴っている。
君は小さくなって、耳をふさいでいた。
ひときわ大きな雷鳴の後、室内は真っ暗になった。
どうやらブレーカーが落ちたらしい。
この寒さだ。
エアコンが消えたままでは辛いだろう。
上着を羽織る。
慣れた我が家だ。
ブレーカーを上げる。
程なく電灯が瞬いた。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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