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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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久しぶりのデートだというのに彼の視線を独占できない。
彼は道行く女性に目を移りする。
すぐ傍に、めいっぱいお洒落をした女の子がいるというのに。
気合を入れてきたのに空振りだった。
力強く、彼の腕に指を絡める。
ようやく彼はこちらを見た。
「疲れた?」彼が心配そうに尋ねるから首を振る
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君が「ねぇ」と僕のコート裾を引く。
「どうしたの?」僕は尋ねる。
「寒いね」と君は微笑む。
「そうだね」と、歌であったようなやりとりをする。
「手を繋ぎたい」君は俯いた。
僕は手袋を外し、左手を差し出す。
君は目を瞬かせる。
そして、君もまた手袋を外す。
少し冷たい手が僕の手を握る。
外はコートがいるぐらい寒いのに、店内は汗ばむぐらい暑かった。
君はストールを外しながら、ウィンドウショッピングをする。
僕もコートを脱いで、腕にかけた。
雑貨屋さんで君は立ち止まる。
僕から目を逸らしつつ、腕を触れ合わせる。
君が迷っている時のサインだ。
いったい何が欲しいのだろう
愛する人と、僕と君とで誕生日を祝う。
君と出会わせてくれた大切な人だ。
そんな愛する人の誕生日なのだ。
愛する人が生まれてこなかったら、君に巡り合うことはなかっただろう。
君と一緒に計画を立てていた。
内緒で準備をしていたけれども、バレていたようだ。
愛する人は朝から笑顔だった。
『スミマセン』が口癖になっていた。
「スミマセンをありがとうに変えてみたら?」友達が言った。
「それだけでも人生違って見えるよ」とアドバイスしてくれた。
そういうものだろうか。
緊張したけれども『ありがとう』と言ってみた。
相手は笑顔になった。
ささやかなことだったけれど嬉しい。
慈悲のように木は緑の葉を茂らせていた。
この季節、常緑樹は貴重な彩りだった。
白い雲が広がって、冷たい雨が降るのだろうか。
どうせなら雪の方が良いと思う。
緑に映えるだろう。
それを見た君は喜ぶだろう。
寒い中、子供のようにはしゃぐ姿が想像できる。
そんな君を見て僕は微笑むだろう。
ゼリーやプリンを買って君の家を訪れる。
風邪を引いた君へのお見舞いだった。
「ゴメンね」と言った君の声はガラガラだった。
君はティッシュを一枚、引き出して鼻をかむ。
かわいそうという意識と可愛いという意識が湧いてくるから不思議だった。
君は「移したら悪いから」と帰りをうながす。
お菓子を英語でスイーツと呼ぶと高級感が溢れてくるのが不思議だった。
コンビニで巷で噂になっていたスイーツをゲットする。
売れ行きは順調のようで最後の一個だったらしい。
それを買って、君の家に向かう。
仕事で忙しい君へのご褒美だ。
二人の関係も進むといいな、という下心もあった。
背伸びをしたクリスマスディナーの帰り道。
いつものように少年は少女を家まで送っていく。
少女には話したいとことがたくさんあったようだ。
玄関の門まで来ても喋っている。
少年はさりげなく、少女の指を触れ合わせる。
手袋をしていない指先は冷えていた。
思わず、ぎゅっと握ってしまった。
君はニコニコ笑顔になる。
満面の笑顔を浮かべるから、僕は理由を訊いた。
「祝われる私よりも。祝ってくれる貴方が嬉しそうだから」君は弾む声で言った。
当たり前じゃないか。
今日は君が生まれてきた日だ。
僕と出会ってくれて、一緒にいてくれる。
そんな大切な日が嬉しくないはずがない。
気持ちがゆらゆらと揺れる。
君のことを好きだけど、それだけじゃない。
僕の柔らかい場所に滑りこんできて心を動かす。
人は独りでは生きていけない。
寂しさを突いてくるようだった。
どんどん君の存在が大きくなっていく。
これ以上、頼ってはいけないと思っているのに。
揺れる心がもたれかかる
君は最後に微笑んだ。
MMORPGの中の出会いは運次第だ。
それも野良パーティで組んだ相手とは、フレンドにならない限り二度目はない。
一期一会が楽しくて固定パーティ以外に飛びこむことがある。
珍しく当たりのパーティに当たった。
フレンドの申し込みをしたが「また次の世界で」君は言った。
昨日は夜更かしをしてしまった。
なかなか寝付けなくて本を手に取ったのが失敗だった。
最後まで読んでしまった。
「おはようございます」ダイニングで少女が言った。
テーブルの上には新聞があった。
寝ぼけ眼で開く。
美味しい匂いが鼻をくすぐる。
青年が新聞を読んでいる間に美しい朝食が揃った
白金色の頭髪の少年がのんびりと歩いてきた。
少女は少年を睨んだ。
少女に気がつき、微笑みを浮かべる。
あちらとしては友好な関係を築きあげたいのかもしれない。
けれども少女には譲れないもんがあった。
どうしても少年に打ち勝ちたい。
二人は言葉を交わすことなくすれ違った。
空気が凍る。
1月生まれの君の誕生石はガーネットだ。
ちょっと失礼な話だが学生でも手が届く宝石だった。
短期バイトをして宝石店に向かった。
白い肌に映えるような赤い石だった。
睨むようにショーケースを覗く。
花を模したデザインのネックレスを選んだ。
包んでもらう間、鼓動は高鳴りっぱなしだった。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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