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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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修学旅行の班行動が気が重かった。
男女混合の班を組まされた。
女子は比較的仲が良いメンバーだったがのが救いだった。
地図を見ながら古都を歩く。
ふいに一人の男子が軽々しく、腕を軽く握る。
ビックリして目を丸くしていると、背後から車が追い抜いて行った。
「大丈夫だった?」と訊かれた。
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「大丈夫だよ」と私は言った。
本当は一人で抱えているのが辛かった。
それでも貴方と分かち合いたいとは思わない。
苦しいのは、自分だけでいい。
貴方には知られたくなかった。
「そんなに頼りない?」貴方は言った。
吐いた嘘を見抜いてしまう、貴方が嫌い。
私のことは放っておいてほしかった。
昼下がり、あたたかい日差しが差しこんでいた。
絶好の昼寝日和だった。
青年は毛布をかけ、ソファでまどろんでいた。
すると、少女がやってきて毛布をはごうとする。
「いつまで寝てる気ですか?夜、眠れなくなってしまいますよ」少女が言った。
尤もなことだが昼寝したいという欲求の方が強い。
電車に揺れれていると、眠気が増す。
1/f揺らぎというものらしい。
欠伸をかみ殺し、隣を見ると君はスマホを見るので忙しそうだった。
僕と一緒にいるのに、タイムラインを追いかけるの方が楽しそうだった。
僕は力強く、君の指を指先でつつく。
君は顔を上げて、ようやく僕を見た。
作戦は成功だ
朝日が昇る前に、目覚まし時計は鳴る。
冬休みも終わろうとしていた。
今年は受験生だ。
規則正しい生活を送らなければいけないだろう。
目覚まし時計を止めて、パジャマから部屋着に着替える。
階段を下りていくといい匂いがした。
母が朝ご飯の支度をしていた。
主婦に休みはない。
ご苦労なことだ
冬至が過ぎ、年が改まったといっても、帰るころには星が瞬く時間だ。
二人は夜空を見上げながら黙々と歩く。
靴音だけが響く。
寒さに首をすくめる。
ふいに眩しい光が目を刺す。
とっさに君の手を引き、かばう。
制限速度を超えた車が通りすぎる。
「ありがとう」君は言う。
「驚かせただろうか?」
今日は買い出しじゃない。
歴っとしたデートだ。
待ち合わせ場所の5分前に到着したのは彼女を待たせたくなかったから。
緊張して早く着きすぎたためじゃない。
待ち合わせ場所で彼女が立っているのを見て、心が弾んだ。
「お待たせ」と言うと彼女は微笑んだ。
僕は力強く、彼女の手のひらを握る。
君は立派な人だから、僕と釣り合わない。
できることなら君を甘やかして駄目にしたい。
僕がいなければ何もできないぐらいに。
そんなことはできないと知っているけれど考えてしまう。
僕が駄目人間だから、同じレベルまで引きずり下ろしたい。
そんな願望も君の澄んだ瞳を見てしまえばおしまいだ
少女は夜空を見上げていた。
そこへ、ほろ酔い気分の青年がやってきた。
「何を見てるんだ?」青年は尋ねた。
口臭から酒の匂いがして、少女は眉をひそめた。
「星を見ていました」少女は答えた。
「楽しいのか?」青年は問う。
完全な絡み酒だ。
気分が害される。
星が綺麗だったから見てたのに。
青年が新聞を読んでいる間に、朝食はできたらしい。
珍しく洋食だった。
銀のスプーンを添えられたオムライスを食べる。
卵がきちんと半熟で、ケチャップライスとよく合っていた。
作ってくれたことに感謝しながら食べ進める。
青年の手が止まる。
そして痛がる。
原因は分かっている。
虫歯だ。
君と放課後一緒に帰るようになって、どれぐらいたつだろう。
それでもいまだに手を繋げていない。
並んで歩くの精一杯だった。
他愛のない話をしていたら駅までついてしまった。
名残惜しいが別れだ。
いつものように別れの挨拶をしようとした。
君は恥ずかしそうに、僕の指を軽く握る。
温かった。
僕は言葉が足りないらしい。
また君を怒らせてしまった。
どうすればいいのか分からず、視線を逸らした。
夢の君は、笑っていたのに。
どうして現実の君は、僕にだけ笑ってくれないのだろうか。
夢は所詮、都合の良い塊でしかないのだろう。
願望を集めて、再構築する。
僕以外に向けた笑顔を元に。
いつも少年と帰る時は遠回りをする。
後ろで影を踏まないように気をつけて歩く少女には不思議だった。
一緒にいる時間が長くなるのは、単純に嬉しいけれども。
それが少年の負担になっているのではないかと考えてしまう。
今日も遠回りをして滑り落ちていく夕陽を並んで見た。
美しい光景だった。
「まるでリンゴのようだ」青年は少女の頬を撫でる。
「食べたくなる」赤面した少女に青年は言葉を続ける。
事実だったから、少女はぐっと我慢する。
恋すら知らない少女は、揺れ動く気持ちに途惑う。
青年の挙動に振り回される。
きっと、今の自分は間抜け面をしているに違いない。
少女は俯いた。
青年は夜遅くまで作業をしていた。
カタンっと小さな音がした。
不審に思いドアを開けたが、誰もいなかった。
そっと置かれた握り飯と小さなメモ。
少女の字で『頑張ってください』と書かれていた。
部屋にお盆ごと持ち帰り、握り飯を口に運ぶ。
あたたかい塩握りは、少女のように優しい味がした。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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