忍者ブログ
ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

穏やかな昼下がり。
このまま昼寝をしたいと思った。
青年は毛布を取ってこようと立ち上がると、少女も立ち上がった。
上目遣いで、手のひらにしがみつく。
「一緒に寝たい?いいでしょ?」断れるなんて微塵も思っていないおねだりだった。
異性として意識されていないのだろうか。
悲しくなった。
PR
「愛している」少年は告げた。
少女は驚いて目を丸くする。
「一回、言ってみたかったんだ」照れながら少年は言った。
「じゃあ、嘘なの?」無邪気に少女は問うた。
驚くのは少年の番になった。
「迷惑じゃない?」少年は緊張しながら尋ねた。
「あなたがくれるもので、迷惑なものは一つもないわ」
「あなたは平気かもしれないけど」と君は切り出した。
「本当はとっても寂しいの」呟くように言う。
ここ最近のすれ違いに落ちこんだような声をしながらも『大丈夫』と言っていた君。
それは強がりだったことに知らせられた。
気がつくきっかけは、たくさんあったのに気がつけなかった。
手を繋ぐ
昼間と同じ道を通ったけれども、雰囲気が違った。
空は赤く染まって、沈む準備をしてるからだろうか。
一人分の足音を聞きながら思いを馳せる。
僕が一人のように、君も一人だろう。
夢を抱えて、その一歩を踏み出した。
置いていかれた僕は寂しいけれども、君は高揚しているだろうか。
僕は俯く。
幼い少女が無邪気に「好きよ」と言った。
幼い少年は目を逸らしつつ、自分の両手に手のひらに指を絡める。
それから時間が経過した。
少女はいつもの調子で「好きよ」と言った。
少年は少女を見つめて「僕も好きだよ」と答えた。
そして、両手をふれる。
子供時代とは違う。
それに少女は途惑った。
願わくばこのまま、ずっと手を繋いでいたい。
二度と離れ離れにならないように、固く握りしめられている。
二人で一つになりたい。
天にあっては比翼の鳥のように。
地にあっては連理の賢木のように。
恋を知ってしまったら、後戻りはできない。
君無しでは生きてはいけない。
胸の奥が燃え上がる。
幼馴染が高校生というのは世を忍ぶ姿だった。
新進気鋭のカメラマンだった。
個展を開けるほどの実力者だった。
普段のぼんやりとした姿を見ていると信じられないけれども。
いざカメラを持つと表情が変わった。
アイスを食べながら暗室から出てくるのを待つ。
同じものを見ているはずなのに違う。
「朝ですよ」雲雀のように明るい声が起床をうながす。
眠り足りないから「あと5分」と言ってしまう。
「そう言って5分で起き上がれたためしがないじゃなあいですか」少女はもっともなことを言う。
力強く、青年の手のひらを指先でなぞる。
何かの文字を書かれたようだ。
くすぐったくて目覚めた
近すぎると怖い、離れても嫌。
複雑な乙女心なのです。
初めての恋だから、歩調を合わせてくれると嬉しいのです。
何もかも初めてで、どうすればいいのか分からないのです。
名前を呼ばれる度、ドキッとします。
見つめられるだけで、心臓は早鐘を打ちます。
だから、優しく扱ってほしいのです。
小言に適当に返事をした。
心配してくれるのは悪くない気分だったが、こう毎日のように言われると食傷気味になる。
悪いのは自分だと分かっている。
それでも朝から嫌な気持ちになる。
「遅刻するから、もう出るね」と言って靴を履く。
「行ってらっしゃい」と母は言う。
それが最後の会話だった。
いつものようにパソコンに向かっていた。
すると懐かしい友からメールが来た。
嫌な予感をしながらメールを開封する。
どうしてだろうか。
マウスを握る手が震える。
中身は淡々としていたものだった。
恩師が亡くなったことを知らせる。
仕事の最中だったのに慟哭した。
今の自分を作ってくれた人だ
季節は移ろいゆく。
生命の限り鳴く蝉の声と流れ落ちる汗も懐かしいと思う日が来るのだろか。
一瞬、一瞬、見逃せない。
季節は巡りゆくとも同じ顔をしているわけではない。
今しかない瞬間だった。
それを少女と共に過ごせるのは嬉しいことだ。
少年はさりげなく、少女の指を握り締める。
緊張する
独り暮らしも決まって、住む家も決まった。
春になれば実家から出る。
その前に、独り暮らしでもやっていけるように、母から料理を習う。
細かいレシピを知りたかったのだが、母は「適当よ」と笑う。
いつも同じ味になるのだから、そんなことはない、と言うと母は苦笑する。
「あえて言えば愛情」
ボールペンを置き、ミカンを手に取る。
皮をよくもんでいると爽やかな香りが漂った。
皮をむき、一房口に入れる。
甘い味が口いっぱいに広がる。
どうやら当たりのミカンだったようだ。
あっという間に1個を食べつくしてしまった。
さらにもう一個食べたかったが仕事が待っている。
書類に向き合う
初恋じゃあるまいし、いい年をした大人だった。
晩稲の彼は手すら繋がない。
それがもどかしかった。
両思いなのは分かっているのだから、遠慮はいらない。
無理やり奪って、今すぐに。
情熱的な恋に落ちたいと考えてしまう。
こちらから言い出すのも恥ずかしくて、他愛のない会話で終わってしまう
PREV ← HOME → NEXT
プロフィール
HN:
iotu(そら)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
フリーエリア
忍者ブログ [PR]
 △ページの先頭へ
Templated by TABLE ENOCH