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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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屋上は風が強かった。
ここから飛び降りれれば楽になるのだろうか。
涙は枯れはてて、朝が来るのが怖かった。
居場所はどこにもなかった。
フェンスを乗り越えようとした瞬間、来客があった。
クラスメイトの男子だ。
手を差し出してきた。
恐る恐る、両手のひらに触れる。
温かかった。
生きている。
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物足りない日々を送っていた。
今が、幸せでないというわけではないのに。
満たされない。
何が悪いのだろうか。
胸の中にぽっかりと穴が開いたように、隙間風が通る。
『幸せ』と『幸福』の違いだろうか。
あなたがどれほど甘いささやきをくれても空虚だった。
どうすればいいのだろうか、と考える
ダイエット。
好きな物を好きなだけ食べていたい。
けれども体重計はきっちりとした数字を叩き出してくる。
これ以上、太ったら健康にも良くないだろう。
分かっていたけれども、美味しそうなケーキに視線を注いでしまう。
食べたい食べたいと心が言う。
それでもダイエット中だ。
泣く泣く諦めた。
お別れの言葉なんて聞きたくない。
前々から予感はしていた。
何より視線が雄弁だった。
いつの頃からだろう。
恋する相手じゃなくなったのは。
空気のように当たり前いる関係になってしまった。
おしまいは簡単にやってきた。
ゴミ袋に恋人の物を詰めて収集所に向かう。
雲の狭間から光がさしていた
「もう口なんて聞いてあげないんだから」少女は言った。
思い通りにいかなくて癇癪を起こすのは、いつものことだった。
少年はさりげなく、少女の両手を指先になぞる。
「何するの!」少女が怒鳴った。
「口を聞かないんじゃなかったのか?」少年はクスクス笑う。
少女は俯く。
「俺も悪かったよ」
君の輪郭が霞んで見えた。
一生懸命に手を伸ばしてみたけれども届かない。
それが寂しくて声をかける。
ありったけの大きな声で君の名前を呼んだ。
そこで目が覚めた。
どうやら夢を見ていたようだ。
それもそのはず。
君と僕の関係はただの同級生。
君は手が届かない高嶺の花。
分かっていたはずだ。
好きになったら最後だと分かっていた。
破滅が待っている。
だから、毎朝すれ違う時は会釈ですましていた。
言葉を交わしてみたいと思ったことは何度もあった。
いや、すれ違う度に思っていた。
今日も懐中時計を見て、自然を装ってすれ違う。
にこやかな表情をして会釈してくれたから、胸が痛む。
彼のことは好き、時々不安。
私なんて冴えない女が彼女でいいのか、不安になる。
その度に「私のこと、好き?」と試すようなことを訊いてしまう。
彼は「きみじゃなければ意味がないよ」と安心させてくれる。
でも、その安心は一過性だ。
すぐさま不安がやってくる。
好きになるというのは難しい。
映画館デートの前日はきちんと寝るべきだ。
シアターが暗くなると同時に眠りの世界に誘われた。
エンドロールまでぐっすりと眠ってしまった。
おかげで寝不足は解消されたが、内容の方はさっぱり覚えていない。
彼女も不満そうな顔をする。
デートしたといえるのだろうか。
珈琲を飲みながら思う。
葬儀の色は白と決まっていた。
だから、みな一様に白い衣をまとっていた。
また英雄をひとり、黄泉の国に送り出す。
大げさなぐらいに、みなは悲しむ。
この国がまだ小国だった頃から活躍してくれた英雄だからだ。
苦労をかけて、平穏な世界になろうとしている所を見ることがない。
それが悲しい。
どんなものにも別れというのはやってくる。
それが、ちょうど今だっただけだ。
分かっていたはずだ。
永遠というものは石に閉じこめられたようなものだと。
どうしても覚えて欲しかった。
跡を残していきたかった。
嫌々ながらも、両手のひらに爪を立てる。
痛みと共に思い出してもらえるように。
どれだけ思ったことだろう。
君を甘やかして駄目にしたい。
僕がいないと何もできないぐらいに。
それなのに現実は遠い。
君は僕がいなくても生きていける。
君がいないと駄目な方は僕だ。
君がいないと何ひとつできやしない。
甘やかされた記憶はないのだけれども。
今日も頼ってもらえなくて寂しい
スイッチをOFFにすれば部屋は真っ暗になる。
眠れないので天井を見つめる。
正確には天井のある方を見つめる。
暗い部屋では何がどこにあるかは記憶力勝負だった。
それが怖くて、心臓がドキドキする。
眠るどころの騒ぎではなかった。
やっぱり眠気が来なくてベッドから降りてスイッチをONにする。
暖房のきいた部屋でアイスを食べながら修正箇所を確認していた。
修正する箇所は思ったよりも多かった。
やりがいがあるといえば、やりがいがある。
それよりも溜息が零れる。
「そんな格好だと風邪引くぞ」兄がパーカーを持ってきた。
無下に断るのも悪い気がしたので、パーカーを羽織る。
付き合って一年目の記念日に君はペアリングを贈ってくれた。
控えめなデザインで丁寧なつくりの物だった。
上品なそれは安物にはない輝きがあった。
君がくれるものなら安物でも心の特等席だけど。
無理をして用意をしてくれたのなら悪いような気がした。
それでも大切にされている証拠のようだ。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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