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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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地面に落ちていた小石を蹴りながら、通学路を歩いていた。
一緒に帰ろうと思っていた友だちはバイトがあるそうだ。
ホームルームが終わると同時に駆けていった。
独り童心に帰って石けりをしているのだが意外と楽しい。
真っ直ぐに蹴るのが難しくて道路の隅に転がってしまう。
嬉しい発見だった。
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「聞いてよ、お姉ちゃん」と妹がやってきた。
「今日、好きな人と目があっちゃったの」嬉しそうに妹が言う。
なんて幸福な人生なのだろうか。
驚愕した。
視線が合うだけの恋は卒業した。
「どうしよう」と途惑いながらも幸せそうな妹の恋に内心は嘲る。
好きな人は違う好きな人がいるかもしれない
スマホを見ながら駅までの通学路を歩いていた。
ざわめきと共に車の走行音。
見知らぬ男子がそっと、腕を軽く握る。
驚いて硬直してしまう。
そのままで腕を引っ張られ、横断歩道を歩ききる。
車がよろよろと揺れてすぐ側で停止した。
危機一髪を助けてくれた男子の目を見られない。
「ありがとう」
あなたは花から花に渡る胡蝶のよう。
どれほど焦がれても、あなたの真は手に入らない。
私のように百花にうずもれるような野の花には。
好きだという気持ちであなたを見つめることしかできない。
視線に気がついたのかあなたは笑う。
「だったら捕まえてごらん?羽をもぎ取ればいいさ」残酷だった
適当にあしらわないで。
あなたの全てを知りたいの。
どんなことで泣くのか。
どんなことで笑うのか。
隣で見ていたいの。
だから、いつまでも傍に置いてちょうだい。
煙たがらずに受け入れて欲しいの。
私はあなたのことが好きだから、あなたも同じ気持ちになってくれたら嬉しいし、違ったら悲しい
外見がいいと得だ、なんて嘘だ。
こうして校舎裏に呼び出されたのは何回目だろうか。
連続しているから数えるのをやめた。
どんな可愛い子が告白してきても答えは一緒。
好きな人がいるから、それ以外の告白は無意味だ。
「また、振ったんだって?」放課後に声をかけられた。
嬉しくて頬を染める。
「手を繋いで歩きたい」と少女が言った。
少年はどう断ろかと思案する。
少女の手を握ってしまったら、離したくなくなる。
それが分かっているから困った。
少女は上目遣いで、腕を指先でつつく。
「ダメ?」甘えるような声で少女は言った。
ますます少年は動揺する。
少女の期待に応えたくなる。
少女はパズルにハマっていた。
それを少年は眺めていた。
一過性の趣味か、それとも数ある中の趣味になるのか。
それはまだ分からなかった。
ただ一緒にいるのに、こちらを見つめてくれないのが面白くなかった。
ようやく少女はひとつのピースをはめこんだ。
パズルは完成した。
少女は笑顔を見せた
爽やかな朝だった。
明け方には、まだ遠いだろうか。
制服に着替え、階段を下りていく。
「酒くさ」と思わず言ってしまった。
ダイニングテーブルに並べられた缶に目を丸くする。
姉が満面の笑みを浮かべながら、腕を握る。
「私を置いていく気?」その言葉に何度目かの失恋をしたことに気がつく。
体育の後の古典の授業は眠気を誘う。
机を巡回しながら朗読する先生の声は上質な子守唄のようだった。
うつらうつらと眠りがやってきて瞼が重くなる。
隣の席の女子が恥ずかしそうに、両手のひらを指先でつつく。
「次、当たるよ」と女子は教えてくれた。
危機一髪。
目をこすりながら教科書を見る
別れの季節がやってきた。
新しい出会いが待っている。
そう分かっていても、この時期は感傷的になる。
学校にくれば、毎日のように顔を合わせることができた。
けれども、卒業したらそういうわけにはいかない。
もう会うのも困難になるのかと思うと胸が苦しくなった。
一生別れたくない人だからか
自分なんかがさわったら壊れてしまうのではないか。
そんな不安があった白い指先だった。
手を繋ぐのも怖くて躊躇していた。
「手を繋いで帰ろう」と君は言った。
だから僕は勇気を奮ってそっと、指を軽く握る。
君は嬉しそうに笑った。
まだ過去にするのには、身近な記憶だった。
何度も思い出す。
質屋に脇差しが持ちこまれた。
眼鏡越しにそれを見る。
鞘から引き出すと見事な文様が彫られていた。
「こちらを手放しても良いのですか?」質屋の主人は尋ねた。
「もうこれぐらいしかない」持ち主は言った。
「さようですか」質屋の主人はそろばんを弾いた。
額を見せると持ち主は打ちのめされる
青年は困っていた。
少女は怒り顔で、青年の指先をぎゅっと握る。
言葉は発しない。
戦いが終わってから、少女は口をきかない。
どうしたものだろうか、寝ぐせのついた髪をかき混ぜる。
「私は怒ってるんです」ようやく少女は口を開いた。
「真剣・神楽は万能ではないんですよ」それが理由なのか。
がっつりと守りを固めた要塞のようなハートだった。
独りでも生きていくと誓っていた。
もう誰も信じない。
裏切られるのは御免だった。
それなのに、ここにきてハートが揺れ動く。
本当にそんな寂しい人生でいいのか、と。
誰かとあたたかな家庭を築いて、時には愚痴を言って、時には笑いあう。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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