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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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煙草が恋しかった。
健康のために禁煙を決めたものの口さみしい。
お菓子を口に運ぶ回数が増えた。
体重は右肩上がりだ。
これでは本末転倒だ。
煙草の代わりに、袋菓子を食べているところを君に見られた。
「食べるか?」俺は取りつくろうように尋ねた。
「ダイエット中なんだ」君は微かに笑った。
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電車は座る座席がないほどには混雑していた。
乗っている人たちは、どこへ行くのだろうか。
ほんの数駅乗るだけだから、僕は吊革につかまった。
空いている手を君に差し出した。
吊革をつかむには少し小柄な君は照れる。
恥ずかしそうに、僕の指に握る。
ほんのり温かい体温に僕はどきりとした。
ほんの少しの、嫉妬は愛を深めるという。
では大きすぎる嫉妬は何になるのだろう。
彼が女の子と談笑しているだけで、苦しい気持ちになる。
もっと私を見て、もっと私に笑いかけて。
そんなつまらないことを思ってしまう。
そういう場面が重なっていくと、つい彼に辛く当たってしまう。
嫉妬に狂う。
家に帰ると夕ご飯の支度が済んでいた。
添えられた置手紙には『温めて食べてください』と書いてあった。
忙しい両親と最後に夕食を食べたのはいつだったろうか。
それでも夕ご飯を用意してくれたことに感謝しなければならない。
煮物を一つ食べて「冷たい」と独り言を言った。
心の中が冷めそうだ
「I love youを訳しなさい」唐突に君は言った。
「私はあなたを愛しています」と僕は答えた。
「月が綺麗ですね」と君は言った。
それで僕は苦笑した。
「夏目漱石か」有名な問答だった。
真偽のほどは分からないが、夏目漱石はそう言ったらしい。
「あなたの隣は心地よい」と僕は自分なりに言う。
君は輝く一等星。
全天の中でも、ひときわ明るい。
いつか輝きを失ってしまうのだろうか。
すでに寿命を終えて、地球に届いているのだろうか。
星の尺度は、ちっぽけな人間には計り知れない。
そんな風に君の考えることは、よく分からない。
それでも隣にいてくれることに感謝しなければいけない。
腐れ縁というのはあるんだろうな。
生まれる前からお隣さんとは今年も同じクラス。
修学旅行まで同じ班になってしまった。
くじで決めたのに、偶然過ぎる。
「違う班が良かったな」と呟けば、手が差し出された。
「迷子になるだろ」と幼馴染は言う。
嫌々ながらも、手のひらを折れんばかりに握る。
「愛している」女性は言った。
男性の心は浮き立った。
「そう言って欲しいんでしょ?」冷たい目で女性は言った。
やはり想いは一方通行のようだった。
想うほど想い返してくれない。
これ以上ないぐらいに愛しているのに。
「一生、あなたのことを愛することはないわ」女性はキッパリと宣言した。
やっぱり木陰はちょうど良い気温だった。
木陰で休むことにした少年は、持ってきた本を読む。
すぐさま本の世界の住人になった。
少女がやってきたことも気づかずに本に没頭とする。
当然、少女にとって面白くない展開だった。
少女は少年から本を取り上げた。
そこで初めて少女が来たことを知る。
付き合って三年。
そろそろ結婚を意識する年齢だった。
彼女の誕生日にはダイヤモンドの指輪を用意した。
何度もプロポーズの言葉を練習した。
とうとう決戦の日が来た。
夜景を見ながら指輪の入った箱を見せた。
すると彼女は拒絶する。
自分みたいのが幸せになって言い訳がない。
そんなこと言う。
枝から一葉、散り地面に落ちた。
染まった葉は、アスファルトを彩る。
足の踏み場もないぐらいだ。
できるだけ踏まないように気をつけて、歩く。
足跡のついた葉は、より色を濃くする。
それが切なくなる。
泣きそうになりながら、恋人の指に触れる。
恋人は力強く握り返してくれた。
それに安堵する
「予報通りに、雨になったら良いのに」少女は呟いた。
残念ながら、空は青をたたえていた。
天気が急変しない限り、雨は降らないだろう。
珍しく、天気予報が予報を外した。
「どうして?」少年は問うた。
「新しい傘を買ったの」目をキラキラと輝かせながら少女は言った。
使い道が欲しいらしい。
少年は器用にコインを扱う。
それを食い入るように少女は見つめた。
一瞬たりとも見逃さまい、と見る。
「これからコインが消えます」少年が宣言して、コインに紙コップを被せる。
そして紙コップを叩くと、コインは消えた。
少年は少女に紙コップを手渡す。
まさに種も仕掛けもありません、と。
冷酷と近隣で喧伝された帝王に小国の王女は嫁いできた。
噂ができるのも無理がないと王女は思った。
嫁いでから、帝王が笑ったところを見たことがなかった。
どんないたずらをしても顔色ひとつ変えない。
「次から次へとよく思いつくな」とある日、帝王が言った。
王女が恋文を渡すと頬を染める。
せっかく見知らぬ土地にきたというのに。
一緒に遊びににきた幼馴染はそっと、両手のひらにしがみつく。
旅行を楽しもうという気がさらさらないように見える。
それどころか怖くなって引き留めているようだった。
引きずるようにして歩き出す。
しぶしぶと幼馴染も歩き出す。
手を繋いだままだけど
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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