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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「ずっと一緒だよ」君は嬉しそうに微笑んだ。
眩しくて。僕は思わず目を逸らす。
繋いだ手のぬくもりに縋りつきたくなる。
「そうだね。ずっと一緒だ」僕は言った。
君が好きで、嘘をついた。
ずっと一緒にいられるわけがないのに、と僕は影を蹴り飛ばした。
「嬉しいな」君は幸せそうに言った。
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やっと手にした平穏だった。
しばらくは微睡むような平穏の中にいられるはずだった。
けれども、不安の種が心の奥底から生えてくる。
仮初だからだろうか。
永遠に続くことがないと知っているからだろうか。
不安の芽は日に日に大きくなっていく。
幸せになってはいけないと言われているようだ。
幸せというものは、ひまわりのようなものだ。
熱心に太陽を追いかけても、見返りはない。
太陽をひと夏見つめ続け、晩夏にはうなだれて俯くだろう。
それでも人は幸せを追いかけてしまう。
夏が終わる前に、ひまわりは幸せになれた。
背の高い花は、想いを遂げることができたのだ。
永遠を手にした
少女の視点が一点に注がれていた。
仲睦まじそうな恋人同士がいた。
「どうした?」青年が少女に声をかける。
少女はハッとして首を横に振る。
「何でもありません」嘘が吐くのが下手すぎる。
わがまま一つ言わない少女だ。
叶えてやりたくなる。
青年はそっと、少女の指を握る。
「さあ、帰ろう」
『愛している』他ならぬ君に伝えることのできない一言だ。
言ったら最後、僕たちの関係は砂の城のように崩れるだろう。
タイトロープを渡るように慎重に足を運んできた。
僕と君はただの友達。
そこには『恋』も『愛』もない。
ありきたりな『情』があるだけだ。
継続したいのなら言ってはいけない
夢の中まで君が出てきた。
会いたかったのだろうか。
君に投げつけた言葉を謝りたかったのだろうか。
夢の中の君はふれることができた。
僕は君にふれた手のひらをまじまじと見つめる。
まだ余韻が残っていた。
目覚まし時計の音が現実に戻す。
もう朝だ。
君に会ったら謝ろう。
目覚まし時計を止めた
昨夜、私よりも先に眠った罰として目玉焼きをターンオーバーにする。
いつもの黄身が半熟の目玉焼きじゃない。
黄身までしっかりと火を通す。
何食わない顔をして食卓に並べた。
「今日も美味しそうだな」と言うなりあなたは食べ始めた。
あなたが気づかないことにがっかりした。
期待外れだった。
猫すら遠慮する路地裏に二人は飛びこんだ。
追手の足音は近い。
「早く」君が急かす。
僕は嫌々ながらも、君の両手に触れる。
「契約はなされた。出でよ光の剣」君が小さな声で呟く。
二人の繋いだ手から、光り輝く剣が生みだされる。
僕は手を離した。
路地裏には相応しくない剣を君は握り締める。
「寝癖がついていますよ」と少女が笑ったのは数時間前。
手段を選ばなくなった同胞が少女を切りつけたのは数分前。
闇に落ちた同胞と邂逅した。
青年は神剣・神楽を引き抜いた。
絶対に許せない。
戦う能力のない少女を傷つけた罰は生命で贖ってもらう。
青年は初めて怒りでもって、戦いに臨んだ。
隣を歩く少女がカタカタと震えていた。
この季節にしては薄着の格好。
寒いのだろうか。
青年は羽織っていた上着を少女の肩にかける。
大きな瞳をさらに大きくして、こちらを見上げる。
「迷惑だったか?」青年の言葉に「ありがとうございます」と少女は礼を言う。
少女は優しく、腕を触れ合わせる
花束を抱えて青年は帰ってきた。
玄関先で出迎えた少女は目を丸くした。
「どうしたんですか?」少女は問う。
「いつも家事をしてもらっているから礼をしようと思ったんだ」困ったように青年は言った。
「置いてもらっているから当然ですよ」少女は微笑む。
「君に似合う花が分からなかったんだ」
朝食を食べ終えて、少女はシンクに立つ。
洗い物の音を聞きながら、青年は新聞を広げる。
小さな事件が一面記事を彩っていた。
どうやら、世界はまだ平和のようだ。
青年は安心する。
ふいに音が止まった。
青年は顔を上げる。
少女が肩を震わせていた。
驚いて青年は立ち上がる。
少女は涙を流す。
「どうしてデートの度に邪魔するのよ!」君は目を三角にして怒る。
「俺以外の男と仲良くするのが気に食わないんだよ」僕は言い返した。
「だからといって、邪魔する権利はないじゃない!ただの幼馴染でしょう?」君は言った。
「つまりはまぁ、好きってことでして」僕は言い訳がましく言った。
ふわりと風が吹き抜けていった。
甘い香りに鼻をくすぐられる。
「いい匂いだね」と僕が言う。
「気がついた?シャンプーを変えてみたんだ」君は笑った。
「前のも良かったけど、今のもいいね」僕は甘い香りの正体が分かってスッキリした。
「ありがとう」君は笑みを深くする。
気づけて良かった。
昼休みの後の古典の授業は眠たくなる。
例にももれず居眠りをしていた。
先生が立ち止まり「君、現代語訳をしてみなさい」と起こされた。
まだ眠っていたかったがバレてしまって仕方がない。
「黒板に書きなさい」と言われたら起きるしかない。
幸い予習をしている範囲だったので、答えを書けた。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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