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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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幼馴染は手を繋ぎたがる。
初めて訪れる場所だからではない。
迷子になる不安になるからではない。
そんな可愛らしい理由なら、簡単に手を繋いだろう。
本当の理由を知っているけれど、意地があって自分からは手を繋げない。
「お願い!」幼馴染は言った。
だから仕方なく、手のひらに爪を立てる。
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青年は花束を抱えて、待ち合わせ場所にやってきた。
少女は大きな目を丸くして「どうしたのですか?」と尋ねる。
「君に花でも贈ろうと思ったんだ」青年は微苦笑した。
「君に似合う花が思いつかなくて。どの花も綺麗に咲いていたから。これだけあれば一輪ぐらい相応しい花があるだろう」と言う
背伸びをしている少女がときどき歳相応な姿を見せる。
退屈しのぎに、撮りためていた番組を消化している最中だった。
定期的に青年の肩に掠るぬくもりがあった。
視線だけで見やると、少女がこっくりこっくりと舟をこいでいた。
疲れが出たのだろうか。
素顔をさらけ出すのは珍しいことだった。
あまりの天気のよさに、心が弾む。
口唇にもうっすらと笑みが浮かぶ。
そんな青年の顔を、少女はじっと見つめる。
「どうかしたか?」青年は問うた。
すると、少女はゆでだこのように顔を真っ赤にして、首を横に振る。
「何でもないです!洗濯しちゃいますね!」青年から逃げるように去っていった
タイトルだけでレンタルを決めたDVDは、いまいちだ。
ソファの上に二人並んで観賞しているが欠伸をかみ殺していた。
ホラーものなのに全然怖さが伝わってこない。
むしろギャグにすら見える。
そんな青年の隣の少女は震えていた。
青年がソファの上に手を置くと少女は遠慮がちに、指をぎゅっと握る
帰り道、大喧嘩をした。
どちらも口を閉ざし、一切しゃべらなかった。
足音すら不揃いで、どうして一緒に帰っているのか分からなかった。
寄り道もせずに、無駄口をたたかない帰り道は意外に短い。
別れ道でどちらともなく立ち止まった。
このまま終わるのが嫌だったので、ぎこちなく、指先を握る
暗い夜道を独りで歩いていた。
まばらにある街灯のおかげか不思議と恐怖はなかった。
昼間と比べれるとぼんやりとした灯りに見守られながら、帰宅した。
玄関を開けると電気をつける。
帰ってきた実感が湧き、玄関先で崩れ落ちる。
今日も仕事は大変だった。
贅沢は言ってられないと分かっている。
ふと思いついたフレーズがあった。
このままでは忘れてしまうだろう。
手帳とボールペンを取り出した。
コンクリートでできたブロック塀に手帳を押しつけて、フレーズを書きつける。
書いたら、満足してしまった。
このフレーズも世に出ないかと思うと、悲しむ気持ちが湧いてきた。
首を振る。
公園は様々な人たちであふれていた。
いつもは来ない場所だけに、青年は新鮮に感じた。
ベンチに座ると少女は持っていた包みを開く。
公園でお弁当を食べるのは、いつぶりだっただろうか。
青年は少女に礼を言う。
恥ずかしそうに、青年の腕を指先でなぞる。
「この腕に守ってもらっていますから」
「大丈夫だよ、子猫ちゃん。一生かけて、口説き落としてあげるから」と男は笑った。
「誰が、子猫ですか!」女は言い返した。
「おやおや、可愛いね。そんなに精いっぱい爪を伸ばしても痛くもないよ」男はグラスを手にする。
琥珀色の液体を呑む。
「からかわないでください」女は男を睨みつける
地図を読む。座標は間違っていない。
この深海に宝物が埋まっている。
地図を信用すれば。
ここまで船で着て空振りだったら虚しい。
「船長。いつでも行けますぜ」手下が言う。
海は凪いでいるし、魚影もない。
今がチャンスだろう。
「よし、宝を持ってこい!」地図をしまい、手下たちに声をかける
人生幾度目かの春が巡ってきた。
両親と共に過ごした春。
友人と共に過ごした春。
そして、少女と共に過ごす春。
どの情景にも笑顔があった。
桜を見上げ他愛のない話をしてきた。
それはこれからも同じだろう。
少女は満面の笑みを浮かべながら、指を両手で包む。
「この手に守られているんですね」
魔法の授業を使う用の枝を探していた。
自分用の短杖を持つことによって、ようやく半人前に認められる。
手を伸ばした枝は煙のように、手のひらから消え失せる。
授業が始まるまでもう少しだ。
あちこちの枝にふれては消えられる。
貧弱な枝が目に入った。
枝は消えなかった。
遂げることができた。
その機械は人の心を知ってしまった。
それ故に、機械を壊しまわった。
自分のように人の心を持ってしまわぬように。
自分と似て非なる存在に思いを重ねる。
人の心を知ってしまった機械は、鎖に繋がれた。
死ぬことすら許されずに、その心が本物かどうか調べられた。
機械は早く終わりにしたかった
一度しかない熱い夏だった。
三年の先輩にとって、引退試合になるはずだった。
春の大会は無理でも、と願いをかけていた。
それなのに政府の決定は先輩たちの期待を裏切るものだった。
部員を集め、監督だった先生が発表した。
無理矢理、両手を握り締める。
そうしていなければ泣きそうだから。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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