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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「本当に大丈夫?」何度目かの確認だろうか。
お買い物もできない小さな子どもじゃあるまいし。
「大通りを通っていくから大丈夫だよ。五分とかからないコンビニだよ」笑って答える。
「お母さんが買いに行こうか?」母が言う。
「これ以上、晩ご飯が遅くなるのは勘弁。行ってきます」と家を出る。
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いつまでもそうしていたかった。
岸辺に沈む夕日を見ながら、何もしゃべらずに一緒にいたかった。
沈黙は決して悪いものではない。
二人別々のことを考えているだろう。
そんな夕方。
君は無理矢理、僕の指先を軽く握る。
「帰るよ」ぶっきらぼうに君は言った。
手を引かれて黄金の時間は終わった。
強がりな君は泣くことはできない。
君の立場がそれを許さない。
涙を隠して君が笑うなら、僕が泣くよ。
君の分まで泣いて、君の悲しみを表現するよ。
それを告げると君は泣きそうな顔をして、笑った。
「好きにするといいよ」君は微苦笑を浮かべて言った。
僕は君の代わりに盛大に泣く権利を得た。
夜更かしをして、寝坊をした。
ダッシュで支度する。
「どうして起こしてくれなかったの?」朝食を終えてお茶をしている母に言った。
「何度も起こしたわよ」母は言った。
朝食を食べている時間はない。
お弁当箱を持って家を出る。
いつも乗る電車に間に合った。
朝食用のおにぎりを口に入れる。
占い師は目を瞑る。
大きな水晶球を撫でるように、指が数度動く。
ゆっくりと目を開け、口を開いた。
「あなたの前世での罪が償い終わっていないのです」占い師は淡々と言った。
「命を奪われるようなことはないでしょう。ですが、徳を積まなければくりかえされるでしょう」
占い師は告げる。
「たまにはお祭りに行きたい」お嬢様が言った。
年の近い護衛はためいきをついた。
予想は的中、お嬢様のわがままを付き合う役目を任された。
会場についたお嬢様は目をキラキラさせる。
はぐれる危険性が高かった。
護衛が遠慮がちに、手を繋ごうとすると、お嬢様は指先を折れんばかりに握る。
ポロポロと零れる涙。
興味が湧いて君の頬をなめる。
僕のために流してくれた君の涙の味は美味しかった。
まるで海のように、とめどなく溢れていた。
君は泣き虫だから、人一倍涙を零す。
それも僕なんかのために。
その博愛精神に飽きてきたところだ。
僕は君にキスをした。
君の涙は止まったようだ。
世界は黄色の花で埋まっていた。
そこを少年は息を弾ませる。
隠れ鬼じゃないけれども、姿を消した少女を探すために。
夏に咲く花はピンと背を伸ばして、探し物には厄介だった。
身の丈よりも高い迷路を潜り抜けて、少年は少女を見つけた。
少女は涙を零していた。
少年は言葉を詰まらせた。
寝台の上で震える少女に優しく声をかける。
「大丈夫だよ。何も怖くない」青年は微笑む。
二人で初めて過ごす晩だ。
「さあ、手を貸して」青年の言葉に少女は恐る恐る、手のひらを触れ合わせる。
それをそっと青年は握り返す。
「優しくするから、僕に身を任せて」緊張した面持ちで少女は頷いた。
「目を閉じて」青年が言った。
言われたとおりに目を伏せる。
青年は力強く、指に触れる。
金属特有の冷たい感触がして、目を開けそうになる。
首を横に向けて、ぎゅっと目を閉じる。
その様子に青年は失笑する。
「もういいよ」という声で目を開ける。
「付き合って一年の記念日」
指輪が輝く。
少女にとって、あまり好きな言葉ではなかった。
置いていかれた証のようで、素直に言うことができなかった。
でも、今は違う。
大好きな人を出迎える言葉だ。
笑顔で「おかえりなさい」と少女は言った。
青年は「ただいま」と微笑んだ。
少女は嬉しい気分になった。
「まだ仕事?」私は不機嫌になる。
ここ最近、まともに会話をしたことがない。
私が起きる頃には仕事に出かける。
残業で終わらなかった分の仕事を持ち帰ってする。
デートなんて夢の夢だ。
「服を脱げ」彼は言った。
「え?」私は驚く。
「可愛がってやるよ」彼は私の頬を撫でると、キスをした。
松が植えられていた。
かつて虚栄で建てられた城跡だ。
冬でも枯れない松は、その名残だ。
城が建てられた経緯を教える掲示板を読む。
どうやら交易に便利だった土地柄、奪い合いが起きたそうだ。
そこで領地を得た時の権力者は難攻不落の城を建てたそうだ。
大きな戦で、その城は焼け払われた。
君は誰よりも強くあろうとする。
時には子どものように泣いてもいいんだよ。
君は満面の笑みを浮かべながら、自分の手のひらを軽く握る。
弱虫な自分を隠すように。
誰にも言わないから僕だけには話してほしいな。
いつまで我慢比べをしているつもりなんだい。
君は意地っぱりだな。
僕は苦笑する。
雨上がりの路面には、あちこち水たまりができていた。
水面を覗きこめば薄らぼんやりと自分が映る。
「綺麗だね」声をかけられて少女は驚く。
白金色の頭髪の少年が薄く笑っていた。
水たまりに対していったのか、少女に対していったのか、分からない。
さらりと言えてしまう少年が悔しい。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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