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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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外はまるで炎で焼かれるような光で満ちていた。
その中君は出かけなければいけないという。
「もう少し涼しくなってから出かけたら」と僕は提案した。
「急ぎの仕事だから行かなきゃ。行ってきます」君は微笑むと、僕の頬にキスをした。
僕は歯噛みする。
君じゃなければ意味がない。
悔しかった。
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君は目を逸らしつつ、僕と指を触れ合わせる。
君は照れくさそうに小さく「ごめん」と呟く。
それでケンカはおしまい。
僕は君と視線を合わせて「僕も悪かった」と言った。
これで仲直り。
君の瞳は水のように揺れていた。
気落ちしているのだろうか。
僕は君の指を握り返した。
大きな瞳は感情豊かだ。
これは夢だと思った。
ウサギの耳をした紳士がシルクハットを取り、恭しく礼をしてきた。
紳士はズレたモノクルを戻して微笑む。
「どうか、落とし穴にはご注意を」穏やかな口調で言った。
どこまでいっても不思議な光景だった。
そこで目が覚めた。
そして、注意も空しく見事に落とし穴に落ちた。
平凡でいい。
みんなと同じでいい。
特別な美しさも、力強さもいらない。
その代わり穏やかな日常が欲しかった。
16歳の誕生日に本家から招待を貰った。
嫌な予感しかしなかった。
代々、神様を祀って、家を守ってもらってきた。
でも、それは本家の役割だった。
分家筋が呼ばれたというのは異常だ。
幼馴染から恋人に変わった初めての朝。
少女は自然に手を差し伸べてきた。
「手を繋いでいこう」太陽のように明るい笑顔で少女は言った。
少年はぎこちなく、指先を握り締める。
少年の心臓は緊張でドキドキが止まらない。
幼馴染の時にさわった時と同じなのに。
これからは、これが自然になるのだ。
ベッドに押し倒された。
いつか来る恋愛の順番だった。
ただ少しばかり性急だっただけだ。
恋人を信頼して、見つめる。
「僕を許す君がいけない」彼は言った。
私は腕を伸ばして彼の首に手を回す。
緊張しているのか体温が高く、脈拍も早かった。
「後悔しても遅いよ」彼は最終確認をする。
優しい。
窓を開けたらスーツ姿の青年がいた。
見間違いかと思って目を瞬かせる。
白い羽根を背にはやした青年は笑う。
「君はラッキーだな。24時間以内に天国へ行ける」ととんでもないことを囁く。
「それって死ぬってことですか?」ビックリして尋ねる。
「ありたいていに言えば、そうだな」青年は言う。
僕は力強く、両手のひらを握る。
するとそんな僕に君は微笑む。
手を重ねて「こんなに握りこんだら痛いでしょ」と穏やかに言う。
「寒いんだ」僕は言った。
「そう?なら手を繋いで帰りましょうか?」君は提案する。
魅力的なお誘いに僕は首を横に振る。
『寒いんだ』
君との距離がつかめなくて。
動物を飼うのは向いていない方だ。
それが猫を飼うという現実がある。
捨て猫を拾ってしまったのだ。
弱り果てて一晩持たないと思っていた。
それがミャーと弱々しい声で鳴いていた。
動物病院に向かうこととなった。
猫を捨てた人物を許せない。
手を握りしめる。
これから不器用の飼い主と一緒だ。
君は恥ずかしそうに、両手を触れ合わせる。
頬を染めて「大きな手だね」と君は言った。
「君を守る手だからね」僕は言った。そっと手が離れる。
「貴方はこんなに大きくなったんだね」君は笑う。
僕はポケットから小箱を取り出す。
「左手の薬指にはめてくれないか?」僕は言った。
記念日が増える。
試験を合格した祝いにみんなで飲み会になった。
昨今の事情を踏まえると、そうそう飲み会はできない。
難しい試験を突破した、という口実が必要だった。
時間通り解散となった。
どんなことが起きるか分からないから、女子は駅まで送ることになった。
「ふたりっきりでいたかった」と彼女は言う。
試験を合格した祝いにみんなで飲み会になった。
昨今の事情を踏まえると、そうそう飲み会はできない。
難しい試験を突破した、という口実が必要だった。
時間通り解散となった。
どんなことが起きるか分からないから、女子は駅まで送ることになった。
「ふたりっきりでいたかった」と彼女は言う。
課題で透明な結晶を作ることになった。
何故か、分からないけれども一部が曇る。
隣の席の級友は曇りひとつない結晶を作っているのに。
悔しさを感じるが、そのコツを尋ねた。
「普通にやってるだけだよ」級友は言った。
そういえば級友は天才肌だった。
簡単な課題なんだろう。
思わず脱力する。
「大好き―!」声のかぎりに言う。
「はいはい、ありがとうございます」僕の態度が冷淡だって。
当たり前だ。
彼女はべろんべろんに酔っぱらっている。
正気に戻ったら覚えていないだろう。
「信じてないでしょ」彼女は目を三角にする。
「信じていますよ」無理矢理、自分の手のひらをぎゅっと握る。
夜景の綺麗なスポットで、何故か彼は落ち着きがなかった。
誘ったのは彼の方なのに。
何かあるのだろうか。その時がくれば自然に言ってくれるだろう。
私は夜景を眺めていた。
彼が「一生分の君が欲しい」とリングケースを差し出した。
もしかしなくてもプロポーズだ。
彼にしては満点な雰囲気だ。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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