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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「私のことをどう思っている?」君は不安で揺れた瞳で尋ねてきた。
「二文字以内で答えを聞かせて」君は言った。
答えは一つしかない。
僕は苦笑する。
「二文字なんかでは表せないよ」僕は秘密話をするように、君の耳元で囁く。
「好きだし、大好きだし、愛している」僕の言葉で耳まで赤くなった。
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文章を打っては消し、迷いながら言葉を紡いでいく。
失礼さがないように、それでいて親しみがあるように。
頭を悩ませながら打ったメールを送信した。
届いたようだけれども、読んでくれるだろうか。
返信があるだろうか。
携帯電話の液晶画面を見つめたまま。
大丈夫と誰かに言って欲しかった。
運命は枝のように様々な選択肢があった。
誰よりも朝早く起き、今日は少し涼しいから上着を羽織る。
外の新聞受けから朝刊をダイニングテーブルに置く。
グリルで魚を焼きながら、お味噌汁を作る。
賑やかな音を立てて、ご飯が炊ける。
誰かのために忙しい朝を選んだのは、自分だ。
後悔はない。
肌寒さを感じて、カーディガンを羽織った。
部屋の温度は快適なもののはずなのに。
震える少女に、青年は遠慮がちに、両手に触れる。
やはり青年の手も冷たかった。
「熱があるみたいだな。体温計を持ってくるからお茶であたたまっていてくれ」
青年は指示を出すと、隣室に向かって行ってしまった。
高い壁の前に集合させられた。
新米の魔法使いたちは身長の何倍もある壁を見つめる。
「実践訓練を始めます」年嵩の魔法使いが言った。
「課題はこの壁を乗り越えること。手段は問いません」指導役の魔法使いは言う。
一瞬、ざわつく。
箒を持ってきて良かった。
これぐらいの高さなら、越えられる。
愛しい愛しい方。
決して結ばれてはいけない方。
仮面で顔を隠してもその香りでわかる。
その声でわかる。
「レディ。ラストダンスの機会をお与えくださりますか?」
優しい物腰で差し出された手に、手を重ねる。
今、禁忌の果実をもぎとる。
交わる視線に、握られた手の熱に、蕩けそうだ。
「これ以上勉強の邪魔をするなら」少女は枯れ枝を拾って線を描く。
「こっち側には入ってこないでね」勝気な少女は言った。
引かれた境界線に少年は、そろりとなぞる。
枯れ枝を置くと少女は読書を再開した。
少年は線を乗り越える。
こんな小さな約束事を守る気はなかった。
境界線なんていらない。
今回テスト勉強に身が入らなかった。
ぼんやりと考え事をしてしまった。
今回のテストの成績は無残なものだろう。
少女は決意をして、順位を張り出された廊下に向かう。
白金色の頭髪の少年は氷のように冷たい目がまるで溶けるように少女を見た。
「調子が悪いの?」少年の問いに対抗心が芽生えた。
君は僕と一緒なのに遠い目をする。
それが僕の胸を刺す。
今まで付き合ってきた恋人たちと重ねられているのだろうか。
僕はこれ以上ないくらい君が好きだけれども、過去の恋人たちもそうだろう。
臆病な僕は物思いにふけるキミに質問することができない。
それなのに知りたい。
見事な堂々巡りだ。
僕には君はふさわしくない。
本当は夜景のレストランでワインを楽しみながら談話する。
そんな光景が似合う君。
チェーン店のラーメン屋で味噌ラーメンを食べる僕とミスマッチだ。
でもせめて、隣に立つことだけは許されたい。
気持ちは一生、伝えるつもりはないから。
君の笑顔をずっと見たいんだ。
初めてばかりだから途惑うことばかり。
それなのに大人の男性は、そんな自分を器用にエスコートしてくれた。
今までも、私の知らない誰かとこうして食事をしたのだろうか。
今は私が『恋人』だ。
過去は過去だ。
やがて未来に、今を思うことがあるかもしれないけれども。
限りある今を大切にしたい。
積み重なったDVDを手にしたのは偶然だった。
君が好きで、二人で繰り返し観た映画だった。
僕は飲み物を用意して再生した。
内容をすっかり覚えてしまっている。
君とふたりで観た頃を追憶してしまう。
どこにでもある恋愛映画と君が重なる。
元気だろうか。
君が隣にいないけど映画は最後まで観た。
酔いが回った頃に罰ゲームをしようと変なテンションで盛り上がった。
定番の王様ゲーム。
僕は7番目。
君は2番目。
「7番の人が2番にキスをすること」王様が命令した。
僕はためらわず君の唇を塞いだ。
飲み慣れない甘いカクテルの味がした。
君は怒り顔で、僕の指に爪を立てる。
僕は離れた。
報われないのはわかってたけど、もう少しチャンスがあっても良かったと思う。
僕は結局、君に気持ちを伝えられなかった。
君は僕以外の男と手を握り、その仲睦まじい姿を見て「良かったですね」と僕は微笑む。
仮面は亀裂だらけ。
どうして手を繋ぐのは自分ではないのか。
そんな思いに囚われる。
「これからお祭り?」浴衣姿でお隣さんの玄関で言われた。
「母さんは黙っていてよ」これまた浴衣姿の幼馴染が言った。
「何かあったら息子を盾に使ってちょうだい」おばさんは笑った。
「そうやって髪を上げると大人っぽいわね。もう兄妹には見えないわよ」
おばさんは息子の背中を景気良く叩く。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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