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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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今日はデートなんだから、これぐらいしてもいいよね。と少女は無理矢理、少年の腕にしがみつく。
急にしがみつかれた少年は動揺した。心拍数が上がり、耳までに真っ赤になった。
今まで手すら握ったことなかったのだから当然だった。だからといって腕を振り払うことはできなかった。
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深紅のドレスに身にまとった同胞と十字路でかち合った。神剣・神楽は家だった。
どうやって少女を無事に家に帰そうかと、青年は迷った。
深紅のドレスの同胞は細身の刀で斬りかかってきた。青年は少女を庇って、斬撃を受けた。
それを見た少女が涙を流す。「神剣・神楽を持ってきて」
iotuは、愚かだなと自分を笑いながら最後の嘘をつきました。
それはたぶん最低の嘘でした。
「すべて夢でも構わない」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。

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僕は、愚かだなと自分を笑いながら最後の嘘をついた。それはたぶん最低の嘘だった。
君の柔らかな肌に貼りつくように近づいて「すべてが夢でも構わない」と言った。
これが最後の逢瀬だろう。この先に待っているのは悪夢だ。君は無口に頷いた。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。
あなたは力強く、両手を両手で包む。ごつごつとした大きな手にすっぽりと覆い隠されてしまう。
「何ですか?こんな真昼間から。はしたないですよ」と私はいつものように笑いながら言う。
「泣いているように見えて、つい。すまなかった」とあなたは謝ったが手を離す気はないようだ。
僕は我が儘を言って君とデートをした。クライマックスはシンデレラ城をバッグにした花火だった。
君の瞳がキラキラとしていた。それを横目で見て、僕は緊張する。帰りは終電ギリギリだ。
余韻に浸る間もなく、君は出口に向かおうとした。「一生分の幸せを」と僕は君の手をつかんだ。
帰り道のコンビニでアイスを買おうという話になった。まだ蒸し暑いし、体は水分を欲していた。
「あんたはいつものでしょ?」幼なじみが言ってきた。
「たまには違うのも試してみたいような気がして、自分でも分からなくなる」と答えた。
「早く、買って帰ろうよ」と頬を膨らませる。
猫背になっていた僕。君は音もなく背後に回りこみ、背筋をなぞる。
それにビックリした僕は声にならない声を上げる。
「ほら、背筋ぐらいぴんと伸ばしなさいよ」君はもっともなことを言う。
その声に笑い声が含まれていなければ。どうせ面白そうと思ってやったに違いない。僕は睨む。
iotuは、さりげなさを装って最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」、と。
もう、覚悟は決めたんだ。

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僕は、さりげなさを装って最後の嘘をついた。それは最初で最後の嘘だった。
生れて初めて、君に嘘をつく。「欲しい物は手に入れたから、もういいんだ」と君の瞳を見る。
君からもらった恋心は胸の奥に。もう、覚悟は決めたんだ。
たとえこの恋の終着地点が破滅だとしてもかまわない。
ささやかなことだった。それが口論になり、喧嘩になった。
こうなったら、どっちも譲らないことを知っている。しばらく顔を合わせない方がいいだろう。
「コンビニに行ってくる」と俺は言う。君は恥ずかしそうに、俺の両手にしがみつく。
そして「行っちゃ嫌だ」と子供のように言う。
和やかな昼下がり。君は髪をブラシで梳いていた。黒く長い髪を丁寧に何度でも。
やがては邪魔にならないように結ぶことを僕は知っていた。「僕も髪を梳いてみたい」と提案した。
君は目を瞬かせた後、「どうぞ」とッブラシを差し出した。僕は髪を梳いていく。「なんだか照れるわね」
ストローの先から生まれるシャボン玉。小さくて、儚くて、屋根の上まで届かない。
そんな時、君はタブレットを見せてきた。そこには大きなシャボン玉の作り方が動画として載っていた。
「試してみない?」君は言った。とても面白そうなことに一にも二にも僕は頷いた。成功させたい。
平日の昼の電車はガラガラに空いていた。二人は並んで座席に座った。
片手に持った乗車券は、行ったこともない終点駅だった。
「大丈夫だよね」と小さく君は零した。上目遣いで、僕の指先を触れ合わせる。
「大丈夫だよ」と僕は君の指先を握り締める。それで安堵したのか笑顔がなる。
父が再婚してから、家の様子が変わった。なんでも継母のいうことが一番に優先された。
確かに継母は父と不釣り合いなぐらい美しかった。男だったら、一度は夢見るような風貌をしていた。
そんな継母から寮付きの学校を紹介された。そこで私は望んでいなかった幸せを手に入れる。
メールのやりとりをしていたら、いつの間にか暁にの時間になっていた。
今日はいつもよりも早く出勤しなければならない。
学生のお前とは違うんだ。と俺は歯噛みする。
メールのやりとりをしていたのは自分自身の意思だ。責任転嫁をしてはいけない。
「お休み」と一言だけメールする。
同胞から執拗な訪れに、青年は一つの決意をした。それは単純で、簡単なことだった。
神剣・神楽をまつわる一連の悲劇を乗り越えて、少女と共に穏やかな生活を過ごす。
そのために同胞と戦う。自分の生命を大切にする。少女との時間を抱きしめる。
少女を独りぼっちにしないよう願う。
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プロフィール
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iotu(そら)
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性別:
非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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