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「 140文字の物語 」
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 今日のラッキーカラーは薔薇色。
 小さな薔薇がついた女の子しているネックレスをして街に買い物。
 欠けちゃったマグカップの代わりを買いに、いつもだったら避けちゃうような可愛い雑貨屋さんに入って、目に止まったマグカップもかわいい薔薇色。
 これで美味しいココアが飲めるかな?
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 雨が降ったら水たまりができるように、恋をしたらその人専用のスペースが胸の中に出来る。
 何かあるたびに水は減ったり、増えたりして、晴れて乾燥するまで続く。
 干からびて乾燥した凸凹は恋の証。
 人生のあちらこちらにそんな水たまりがある。
 ときたま溢れかえちゃって、立ち往生。
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 携帯電話握り締めて、貴方の番号を入力しないのは、意地?
 好きって耳元で囁いて、そうしたら貴方に抱きしめられているような気分になれるから。
 逢えない時間の分だけ貴方が結晶化するの。
 悪いところが見えないように片目をつぶって、やっぱり携帯電話のキーをプッシュ。
 暁の光を浴びてぬいぐるみが立っていた。
 窓辺に座らせておいたくまのセディ。
 「僕たちの国がピンチなのです、助けてください」
 「助けるって具体的にはどうすればいいの?」尋ねるとセディは
 「僕たちを今まで以上に愛してください」と言った。
 「うん、わかった」
 私も真剣にうなずいた
 曇天に向かって狼は牙を向きました。
 「まだまだだ」とも言いました。
 行商人から奪った豆は天まで届く、というふれこみだったのだ。
 豆はにょきにょきと伸びて、狼よりも大きくなっていきました。
 幹が狼を飲み込むほど大きくなって、狼は身動きが取れなくなってしまいました。
 一瞬きの間だったそれが私の内側に宿ったのは。
 私の体に宿った“僕”という偽りの人格が私に取って代わるのも、数瞬の出来事だった。
 私は私の体の隅のほうに追いやられて“僕”がすることを眺めていることしかできなかった。
 皆“僕”に違和感がないようで、日常は滞りなく過ぎていく
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 ある日、僕の小指の先に赤い毛糸が結ばれていることに気がついた。
 もしかして今までも合ったのかも知れないけれども、気がついたのはさっきだった。
 赤い毛糸は足元でうねうねと溜まった後、どこかへ続いていくようだった。

 僕は気になって毛糸を手繰り始めた。
 くるくる毛糸は毛糸玉、真ん丸になっていく。
 それでも終わりが見えそうになかった。
 どこまで続くのだろうか。
 それとも途中で、途切れてしまうのだろうか。
 わからないから、面白かった。

 赤い毛糸玉が真円になって抱えきれなくなりそうになった頃。
 十年以上、経った頃。
 同じように赤い毛糸玉を持っている女性がいた。
 「「初めまして」」「僕は――」「私は――」
 こうして運命の人に出会った。
 ピーピー「金星からの通信です。受け取りますか?」
 「もちろん」と答えたところで、そんな通信が届くわけがない白昼夢だと気がついた。
 金星に一人で旅立った彼女はこちらを振り向きもしなかったのだから、連絡をよこしてくるはずなんてない。
 都合の良い空耳に、僕は苦笑した。
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 今日も誰かの心の奥の琴が鳴るように文章を重ねていく。
 一人じゃないよ、と言って欲しいのは自分自身かも知れないけれど、声にならない声で連ねていく。
 君も一人じゃないよ。
 君の心を動かしたんだ。って、思う僕がここにいるよ。
 だから、言葉を重ねていくよ。
 独りでに琴が鳴る。
 故郷から手紙と共に謂れのありそうな古の鏡が届いた。
 金属を磨いただけの鏡からするりと精霊が出てきた。
 「私の願い事をきいてくれたらそなたの願いも一つ叶えよう。あなたならどうする?」と言ってきた。
 叶えたい願いをパッと思いつけないと正直に話すと、鏡の精霊は陽気に笑った。
 トランペットさんは声が大きいのがトラウマでした。
 フルートさんのように優しい音が出せないのが悲しかったのです。
 真新しいマウスピースでようやく音を出す練習を始めてみたけれども、やっぱり大きな音しか出せません。
 指揮者さんが「君はそれが良いんだよ」と言いました。
 トランペットさんは安心して、思う存分、声を出しました。
 それはとても大きかったけれども優しい音でした。
 「ここで終わり」だよと選択肢の手前で彼女は言った。
 ここから先起きることは全部、自分ひとりの責任になる。
 二人を繋いでいた糸の色はこんなに真っ赤なのに、二人の道はバラバラ。
 彼女は糸に鋏を入れようとする。
 僕はそれを止め、彼女の体を抱き上げた。
 そして一つきりの道へ進む。
 血塗られた廊下。非日常だ。僕は震えながら眼鏡を拭く。日常的なことをして落ち着こうとしたんだろう。
 「すんでのところだったわね!」
 大きな鎌を持った少女が僕の前に現れた。
 救世主が可憐な少女だということが不釣合いだったけれども、僕はどうにか助かることができそうだった。
 昔むかし、あるところに血気盛んな若者がおりました。
 山奥に娘が一人で住んでいることを聞きつけ、さらってやろうとその家に向かいました。
 雲間から月が出て夜道は明るく、若者は目的を見事に果たし、娘を背負い自分の里へと向かいました。
 娘はもう逢えない家を思ってしくしく泣き出しました。
 風邪気味が続いてる。
 いつか見ようとドラマを録画しているけれど、消化できそうにない。
 風邪薬が塩梅に効いた頭でリモコンのボタンを押す。
 のろのろとTVのところまで這っていくと、綺麗なボタンの花が咲いていた。
 もうこんな季節なのか、と思いながら、録画したドラマを再生した。
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