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「 140文字の物語 」
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紅葉で埋められた道を歩く。
 誰かに呼ばれる感覚がして「何故なの?」と思わず呟いていた。
 胸を打つ鼓動は早くなっていくばかり。
 私は不安に駆られながら、足を進める。
 最初は早歩き、次第に走り出していた。
 いったい誰が呼んでいるのだろうか?
 辿り着いた先で私を待っていたのは……
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彼はいつでも優しくしくれる。
 でも誰に対して優しいのだ。
 博愛主義なのは結構だけど、そんなに毎回親切にされちゃうと好きになっちゃう。
 友情が境界線を越えて恋情になってしまう。
 だから、これ以上私に優しくしないで。
 でも彼は優しく微笑んでくれるんだろうな
バレンタインデーに書いた手紙。
 いまだ渡せないでいるのは私が嫌われている人間だからだ。
 挨拶してもそっけない。
 そんな相手に渡す度胸はない。
 それは私の思い込みだと親友に言われて初めて渡してみる気になった。
 手紙を渡すと彼は微笑んで「ありがとう。告白先こされちゃったね」と
昔むかし、あるところに一人の音楽家がおりました。
いつも沈んだ顔をしているので、一人の娘が声をかけました。
なんでも胸に響く最終章が書けないと困っていたそうです。
娘は神様に音楽家が最終章を書けるようにお祈りしました。
その夜「私に続け」と音楽家の夢に神様が現れました。
涙川の真ん中に立ちすくんで濡れた足で何を始めれば良いのか分からなかった。
 流されないようにするので精いっぱいで、涙のかさは増していく。
 次の恋が特効薬だよ、って言われても頷くことなんて出来ないよ。
「おはよう」
 友達が心配そうに声をかけてくる。
 変わらずに朝はやってきた。
打ち捨てられた螺旋階段を駆け上る。
 錆びついた金属製の階段は一段ごとに不安定な音を立てて俺の鼓膜を逆なでする。
 限りなく空に近い階段は俺の努力をあざ笑うかのように先が見えない。
 それでも俺は登りきった。
 その先にいた小柄の人物はニヤリと笑う。
「残念だったね。時間切れだ」
海の底の方へ行進していく人々がいる。
 待っているのは死だと分かっていながらその行進は粛々と続く。
 助けることなどできない。
「もういないよ」私の脳内に何者かが囁く。
 確かに行進していった見知った顔たちは、滄い海原に飲み込まれてしまった。
「次は君の番だ」
 何者かが言った。

 昔むかし、捨てられたテディベアがおりました。
 ぬいぐるみ症候群という病気が国中に蔓延したからです。
 ぬいぐるみに耳を澄ますと「愛してください」とつぶやいて人を虜にしてしまうからです。
 最後のテディベアが燃やされようとしていました。
 テディベアは言いました「愛しています」

-
泣きたいときは泣いても良いんだよ。
 そんな風に我慢する必要はないんだよ。
 君が泣き虫なのは良く知っているから、私の前で辛そうな顔をしなくていいんだよ。
 思いっきり泣いてくれた方がこちらも対処しやすい。
 もちろん笑顔でいてくれるのが一番なんだけれどね。
 ほら、いつも通りに。
-
やっぱり君の笑顔は悲しいね。
 目がうるんでいることに気がついているかい?
 そんな悲しそうな微笑みを浮かべないでくれ。
 そんな君を見たくて会っているわけじゃないんだから。
 昔のように無邪気に笑って欲しいんだ。
 君がいるだけで、私は救われた気持ちになれるんだ。
 だから昔のように
-
君は本当に泣き虫だな。
 私のために泣かなくても良いのに、泣くんだから。
 大丈夫、また明日は来るよ。
 それぐらいはわかる。
 自業自得の私のために泣かないで欲しい。
 こうなることは分かっていたんだ。
 君の涙は計算外だったけど、分かっていたんだ。
 だから泣かないで。
 君の笑顔が見たい
晴れ渡る空、舞い散る花びらが美しい桜並木。舞台は揃った。
 あと必要なのは勇気だけ。
 三年間一緒だったクラスメイトを携帯電話で呼び出す。
 2コール目で出た彼に場所を告げる。
 しばらくして姿を現した彼に
「第二ボタンをください」遠回しの告白。
「俺は彼女が欲しい。等価交換な」
-
 幸せはいつも向こう側にある。
 どれだけ手を伸ばしても届かない場所にある。
 優しく温かいものの傍らに入たいと思うのに、どうしてそれができないのだろうと自問自答をくりかえす。
 幸せはいつだって手に入らない向こう側にある。
 一人で幸せではない場所に立っている。
 仮想現実における模倣実験。
 偽りの空間で覚えるゲームみたいなもの。
 僕は一本の木を植える。
 クリスマスが近かったからモミの木を植えた。
 それが経験値になる。
 何の木を植えたのかも後々で関わってくる。
 数日後、一本の木は僕の家を傾けるほど大きくなった。
 「こないで」僕は拒否の言葉を口にした
-
 生きている。
 息してる。
 興味のないようなビードロのような瞳で作り物の空を見上げる。
 星を数えて、飽きて、それまで積み上げてきたものを放り投げて、星の数どこまで数えたか忘れる。
 また初めからやり直しだ。
 息が止まってしまえば煩わされることなんてなくなるのに、生きている。
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