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「 140文字の物語 」
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大きな入道雲がゆっくりと空を流れていく。
 向日葵もうつむいている。
 長くなっていく影を踏みながら、誰も別れの言葉を口にしたくなくって、時間だけが通り過ぎていく。
 「もういいかい?」
 「もういいよー」
 どこか遠くからの声。
 僕は時間が許す限り、幼なじみと遊んだ。
 今は哀しい記憶
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携帯電話をいじっていると、幸福な記憶のフラッシュバックに出会う。
 連続した記憶のつながりは多幸感を僕にもたらす。
 初めて彼女に会った日。
 告白をOKしてもらった日。
 緊張した初めてのデート。
 頭が彼女との想い出でいっぱいになって、僕ははにかむ。
 携帯電話をいじる手も早くなる
最果ての寺院に讃美歌を閉じ込めて、ステンドグラスを仰ぐ。
 いつかこんな場所出ていってやる、そう思いながら、何年になるのか。
 すっかり寺院の景色に溶け込んでいる僕がいる。
 僕がいなきゃ歌う奴がいなくなる。
 それだけの理由で閉じ込められる。
 通算23目の脱走に僕は取りかかった
ざわめく観衆の前に立たされた。
 心臓が早鐘を打つ。
 弓を持つ手も震えて止まらない。
 上手く弾けるだろうか。
 頭の中には不安がいっぱいだった。
 震えを止めようとすると、より大きな震えとして返ってくる。
 深呼吸をくりかえす。
 大丈夫。
 私は光の中に立って、ヴァイオリンをかまえた。
心が痛む。
 彼女が微笑むたびに、こんな場所で生活しているのは似合わない。と思ってしまう。
 僕の身勝手に付き合わせてしまった。
 彼女はもっと幸せな暮らしをしているはずだった。
 傷だらけの両手を見るたびに、慣れない苦労を掛けていると思う。
 その根源たる自分に嫌気がさす。
僕の膝の上でまるまる猫は眠そうな顔をしている。
 僕はその背を撫で続ける。
 拾ってきたばかりは細々とした体も今はふっくらしている。
 懐かしいなぁ、と思った。
 こんなに懐かれるとは思わなかった。
 黄金に染まった縁側で追憶する。
 凍えるほど寒かった雨の日に段ボールにいたこの子こと
池の中には星で満ちていた。
 残念ながら、まだ彗星が入っていない。
 夜空の星をすべて閉じ込めてしまいたい。
 そんなねじれた遊びを始めたのはいつのことだったか。
 記憶から薄れる昔からの遊びだったのははっきりしている。
 今宵も星空から星を拝借。
 曇り空だから地上からは気づかれまい
保護色の服に身を包み、銃弾を込める。
 さいわい敵にはまだ気づかれてはいないようだった。
 ごくりと唾を嚥下する。
 先に銃弾を当てたほうが勝ち、という単純なルールだ。
 ターゲットを発見。
 僕は銃を構えて、撃つ。
 銃弾は敵に直撃した。
 僕のグループの勝利だ。
 これで夏休みを確保できた
日が長くなったなぁと夕方空の中、家に向かって歩いていく。
 ふとマナーモードの携帯電話が震える。
 なんだろうと思い携帯電話を開く。
 そこにはかつての恋人の名前が着信履歴に残っていた。
 幻覚だと分かりながら、電話に出る。
 何故なら恋人は半年前に交通事故で死んだはずだからだ。
満員電車に揺られていたら、突然のフラッシュバック。
 他人の視線が突き刺さるのが分かる。
 つり革を掴む手が震える。
 鞄をどうにか漁って薬をペットボトルのお茶で流し込む。
 しばらくすると呼吸も自然に戻り、何事もなかったかのよう電車の景色へと変わる。
 私は世界を変えたのだ。
背筋が凍る程の絶対感。
 破滅しか待っていないのが、チリチリと肌で感じられた。
 僕は彼を殴る。
 が、サッとかわされてしまう。
 どうすればいいのか分からず焦燥感だけが募っていく。
「忘れないで、貴方は一人じゃない」
 背後から優しい声がかけられる。
 振り返ると、仲間たちが頷いた。
人一倍鈍感な私が引っかかった。
 予感めいたものがそこにはあった。
 風雨にさらされ良い具合にさびれた古本屋がぽつんと建っていた。
 毎日、歩いた道なのに、不思議と今日初めて見たかのようだった。
 私は本の林を歩き、一冊の古書に出会った。
 私はその本をカウンターに持って行った。
「今日は満月だ」
 と僕は言った。
 Webで調べたから間違いはない。
 隣を歩く彼女が
「じゃあ、月見をしようよ」
 と言った。
 コンビニで各々飲み物を買い、近所の空き地に向かう。
 昇りかけの満月が僕らを迎えてくれた。
「マナーモードに設定しましょうか」
 と彼女は笑った。
 僕も異論はない
「何故なの?」
 何をやっても上手くいかない。
 思わず呟いた言葉だった。
「占ってあげようか?」
 親友が言った。
 私は素直に頷いた。
 華やかな絵柄のタロットがシャッフルされる。
「今は辛いけど、未来は開けてる。
 大丈夫、頑張りが報われる日が来るって」
 と親友は占い結果を告げる。
ひとひらの花びらが落ちてきた。
 まるで今日の気持ちを代弁するかのように、花びらがひらりひらりと落ちてくる。
 私は墓前で会釈した。
「遅くなりましたが、無事に合格しました。ありがとうございました」
 滲ませるつもりはないのに、声は自然と涙まじりになる。
 今はいない人に感謝する
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