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「 140文字の物語 」
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冬にねこを拾った。
 しんしん雪が降る日に、動物病院に駆け込んで、注射をいっぱい打ってもらった。
「ちょっと難しいかな」
 とお医者さんが言った。
 拾ったばかりの仔だったけど、もう自分のねこの気分だったから病院で声を上げて泣いてしまった。
 にゃーん。
 おねだりの声で夢から覚めた
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連日の猛暑で扇風機が壊れた。
 エアコンがあるものの、電気代を考えると扇風機には活躍していただきたい。
 近くの電気屋に行ったが妻が欲しがっていた羽なしの扇風機は売ってなかった。
 ネットで通販することとなった。
 組み立ては簡単ですぐに我が家の景色に溶け込んだ。
 こだわるわけだ
「この辺りは空気が澄んでるって本当だね!」
 美玖は言った。
「そんなに押すなよ」
 俺は密着した体を軽く突き放す。
「だって、ほら夏の大三角形だよ!」
 と美玖はまた俺の二の腕辺りを押してくる。
 柔らかな感触にドギマギして瞬く星に集中出来やしない。
「耳元で怒鳴るなよ」
 と突き放す
佐奈は朝から気分が乗らなかったので、洗濯機を回すことにした。
 今日は憂鬱な城こと学校の登校日だ。
 読書感想文の提出日でもある。
 自分の机に座って溜息を一つ。
 隣の席の女子が「読書感想文何読んだ?」訊く。
「推薦図書だったの人間失格」
「へー、難しそう」
「そうだね」
 と軽く流す
黄色のドレスを身に纏って、一人リンクの上を踊る少女は白鳥のように美しかった。
 牛乳瓶の底のような眼鏡をかけて、大人しく授業を受けている姿とは、天と地の差だと思った。
 2分40秒があっという間に過ぎていった。
 少女の滑った形跡はリンクに削り取られている。
 それは美しかった
胡散臭い話だった。
 伝説何てどれもこれも同じような物。
 俺は見晴らしの良い丘で寝ることした。
 お目当てな物は見つからないだから仕方がない。
 下草を踏む音で目を覚ます。
 乙女がいた。
「ご機嫌よう」
 と剣呑な武器を構えていた。
「侵入者は退散していただくことになっていますの」
夏祭りの日は、異常に暑い日だった。
 当初の予定していた浴衣は諦めた。
 キャミソールと短パンで、屋台歩きをすることにした。
「帰りにカリカリ買ってきて」
 と母に頼まれる。
「えー、花火まで見るつもりだったのに」
「じゃあお願いね」
 ねこの餌を抱えて花火見物をすることになりそうだ
誰も私を解ってくれない。
 今日もダイニングキッチンのテーブルの上に、置手紙と数枚の紙幣が置いてあった。
 今日も両親ともにいないらしい。
 家族がそろうことなんて稀なことだ。
 期待しただけ無駄だった。
 今日は誕生日だから、と思った。
 紙幣を財布にしまうと、コンビニに向かった。
家に帰るとバターと砂糖がとろける匂いがした。
 胃が鳴った。
「クッキーできたけど食べる?」
 と姉が玄関先までやってきた。
「ダイエット中なんだけど」
 食欲という欲望を抑えながら私は言った。
「そう残念ね」
 姉は台所まで戻っていった。
 食欲に抵抗するのは難しそうだった。
これは最初の物語。
 少女が本当の自分を見つけるまでの小さな物語。
 昼の世界に存在した少女は、空から堕ちてきた箱を受け止めてから物語は動き出す。
 抱えるほどのサイズの箱には、昼の世界に足りてない物が詰まっていた。
 少女は飛び出して行った物を探す旅に出ることになった。
止めておけ、碌なことにならないぞ、と友人にフルボッコされたけれど俺は研究を続けた。
 そうしてようやく薬は完成した。
 フラスコの中で、熟成している。
 成功すれば筋肉が倍増して、ひ弱な体とはおさらばだ。
 俺は薬を飲んだ。
 自己暗示じゃなくて、腹の中から力が湧いてくる。
昔むかし、あるところに娘がおりました。
 その娘は体が弱く、ある純銀の雪が舞う日に儚くなってしまいました。
 葬列はいつまでも続き、娘を恋しいと想っていた男の元まで長々と続きました。
 男は棺桶に縋りつき、涙を流しました。
 けれども娘は生き返りません。
 静かな沈黙が答えでした。
異常気温が続く中でも、テーマパークは平常営業している。
 着ぐるみがにこやかな笑顔で出迎えてくれる。
 水を使ったパレードが涼しさをもたらしてくれる。
 派手に濡れてたまたま隣合わせた見知らぬ人と顔を合わせてしまった。
 お互いに笑顔になる。
 テーマパークは日常を忘れさせてくれる
早朝5時。バラ園に足を運ぶ。
 甘い香りを纏った花たちが、出迎えてくれる。
 花びらは零れるように咲いて、その様は圧巻だった。
 流石、花たちの女王を名乗るだけはある。
 だが、バラ園の主人の顔は不満だった。
 新しい品種を造ろうと試行錯誤をしているのだが、なかなか上手くいかない。
最近、一人でいることが寂しくなった。
 友達連中と遊んでいても、何か物足りなさを感じていた。
 心の欠片が失われたかのようだった。
 穴埋めを探すことにした。
 ちょうど独り身の男子がいた。
 気になっていたから、ちょうどいい。
 彼の心を盗む準備に取り掛かることにした。
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