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「 140文字の物語 」
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夏休みの太陽は光が強すぎて幻覚を起こしそうになる。
 風鈴の音が一斉に鳴って夢へと誘う。
 横たわっているだけで汗がにじむ。
 扇風機の風が気持ちが良い。
 眠りに落ちていこうとしていたところをゆすられた。
 目を開けたら親友の姿があった。
「今日は川に行こう」
 と日に焼けた笑顔が言う
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目元をはらした貴婦人が小箱をテーブルの上に置いた。
「よろしいですか?」
 とマニュアル通りに訊ねる。
「お願いします」
 貴婦人はハンカチで目元をぬぐう。
「わかりました」
 僕は想い出が詰まった小箱を手にする。
 貴婦人を見送りながら、記憶埋葬屋は難しい仕事だと思った。
パンと軽い音がした。
 左頬から痛みを感じる。
 叩かれたことに引っかかる。
 普段から温和な彼女が泣きだす。
 頬の痛みよりも、涙の方が痛手だった。
「死ぬとか簡単に言わないでよ」
 涙混じりに彼女は言った。
 自殺した兄と俺を重ね合わせたのだろう。
 気丈な彼女が泣いた理由がわかった。
正直、学院に通うのはダルい。
 悪魔だ、妖怪だ、精霊だとかが通う学院に、俺が通う羽目になったのは適性があったからだ。
 蜘蛛型の亜人の級友が糸を絡めてくる。
 それを俺は見えない剣で切り裂く。
「おはよう!今日も絶好調だな」
 と声を掛けられる。
「別に、フツーだけど」
 と答える。
資格の合格通知に、にまにましてしまう。
 学生時代とは違って、時間を取るのが難しい年齢だ。
 合否判定の封書が期待半分、不安半分だった。
 これで一歩、夢に近づいた。
 それが嬉しい。合格したことを彼氏にメールする。
 これからデートだ。
 人肌が恋しくなっていたからちょうどいい。
実家の部屋を片づけていたら、黒歴史と呼んでもいいようなノートが出てきた。
 絶え間無い幻想というか妄想が書き込まれていて笑い転げる。
 息もできないぐらい笑って苦しい。
 ちょうど十年前のノートは見事なまでに中二病にかかっていた。
 一生懸命に手書きで書かれた日々が懐かしかった
「これ、可愛いな」
 通販のカタログを見ていたら
「あと3キロ痩せればね」
 と姉が言ってきた。
「実際に着てみたら、太って見えるよ」
 といじわるなことを言う。
「ダイエットするもん」
 と私は言った。
「それよりもこっちの方が似合うよ」
 と違うページのシックな感じのワンピースを指さす
ここ数日、インスタントのカップラーメンが昼飯だ。
 ドラッグストアで安売りしていた物で、味は悪くない。
 が、毎日続くと飽きてくる。
 これと言うものの心盗まれた万年筆のせいだ。
 試し書きをしてから欲しくて仕方なかった。
 盗むわけにもいかず、今は節約生活を続けるばかりだ。
松明の炎で墓標を確認する。
 名前に間違いはない。
 墓荒らしに来たわけではないが、傍から見れば立派な墓荒らしだろう。
 男は穴を掘り続けた。
 やがて棺が見えた。中を開けると剣が一本入っていただけだ。
 戦で数々の武功を上げた英雄の遺体はなかった。
 消えた主人公は今、どこにいる。
七夕祭りは盛況で屋台が並んでいる。
 最近は肉を売りにしている屋台も増えた。
 缶ビール片手に屋台巡りも楽しいものだった。
 被保護者がいなければ。
 今日は歳の離れた妹つきだ。
 金魚すくいのところにいた。
 そうかと思うとかき氷屋の前にいる。
 移動速度が根本的に違う。
 子どもは元気だ。
あるところに笑い上戸の男がおりました。
 男にとって酒は凶器でした。
 愉快になりすぎて川に飛び込み溺れることもありました。
 男の周りにはそんな楽しげな見物を見られなくなるのは残念だという人ばかりでした。
 男は神様にお祈りしました。
 ‐‐
「お婆ちゃん続きは?男はどうしたの?」
秋になって急に気温が下がった。
 この分だと今年も厳冬になりそうだった。
 年々、秋が短くなっていってるような気がする。魔術の本を縁側で広げながら、移り行く季節に思いを馳せる。
 私の隣ではねこが気持ち良さそうに眠っている。
「この魔術って効くのかな?」
 とねこ相手に会話をする
美容室で髪を切ってもらった。
 厚めの前髪で、今風のデザインだ。
 私は期待して学校に行った。
 それなのに誰も私の髪型に触れてくれなかった。
 似合わないのだろうか。
 一番の友人も髪型について何も言ってくれなかった。
 解って欲しいのに。
 髪を切ったのは決意も含まれていたのに。
映像と言うのは、足跡である。
 とアマチュアで映画を撮っていた友人の言葉だった。
 生きざまを切り取り、フィルムの中に収める。
 映像に残っている少女は笑っていた。これから来る苦痛の日々を知らずに、楽しげに。
 過ぎ去った過去はいつでも楽しい。
 忘れられない記憶は記録として残る。
誕生日のプレゼントは動物型のロボットだった。
 人間の言葉をよく理解し、愛玩に耐えられるように、本物そっくりのロボットだった。
 生きた動物を船に乗せることはできないから、動物型のロボットは人気があった。
 僕はロボットに雪と名付けた。
 これから僕と雪の最高の物語が始まる。
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