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「 140文字の物語 」
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最近は通信状態も良くなってきた。
 地球から金星に送るメールも1秒とかからなくなってきた。
 金星に出張中の彼に今日あったことをメールする。
 太古の地球で魚の群れを見た夢の話をする。
 青い海の中で自分も泳いでいた。
 環境が破壊される前では当たり前のことだったのかもしれないけど
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墓所を目指して賑やかな葬列は続く。
 楽の音を絶やしてはいけない。
 死者が生き返るかもしれないからだ。
 葬列に加わる者は歌い騒ぐ。
 葬列はどんどん賑やかになっていく。
 それでも棺桶から「ここにいるよ」と死者の声が聞こえてくるような気がするのだ。
 声を聴かないための祭囃子だ。
都市は夏祭りで飾りたてられた。
 屋台が並び、神輿を担ぐ若者たちの喧騒で、ちょっとした非日常の空間になった。
 他所から来たのだろうか、見知らぬ人にすれ違う。
「「焼きとうもろこし一本ください」」
 声が重なった。
「どうぞ」
「そちらこそお先に」
 こういう遠慮も他人同士だからだ。
たった一つの歳の差で頼ってもらえない。
 身長が伸び、彼女を追い越しても、彼女は彼を弟扱いする。
 年下に生まれて損ばかりしているような気がする。
 彼女が涙を流したとき、優しく抱き寄せることもできない。
 やんわりと拒否されるのだ。
 埋まらない歳の差に唇を引き結ぶ。
ランタン片手に、廃墟となった寺院を仰ぐ。
 夜の闇はランタンごときでは払いきれない。
 不気味なシルエットを投げかけていた。
 昔は信仰篤い信者の手で綺麗に整えられていたんだろうと思うと、やりきれない。
 この辺りに人はもう住んでいないのだ。
 自分のような旅人が通り過ぎるだけだ。
時は群雄割拠。
 名も残らない星達でドラマが生まれてきた時代。
 冷酷な脇役として彼は書に記される。
 夏、五月。
 彼は宮殿の池の畔に呼び出される。
 主君である国王暗殺を依頼されたのだ。
 見返りは本人及び家族の安全と金銀財宝。
 逆に彼が断われば家族の死を意味していた。
 彼は引き受けた
今日は贅沢に泡風呂にした。
 お湯が見えないくらい泡でたくさんになった。
 疲れた体を静かに沈める。
 足を伸ばすと解放感に包まれる。
 シャボン玉の塊を掴む。
 泡はすぐさま弾けてしまったが、赤、黄色、緑、青、紫と目まぐるしい色合いを残した。
 面白くなって、泡の塊を宙に向かって吹く
キスなんて恋愛の通過儀礼の一つでしかないのに、上手くいかない。
 肩に手を回しただけで牙を向いてくる。
 足を掬って、壁際まで追い込む。
 壁に手をつき、逃げ場をなくす。
 動けないことに気がついたのか、睨んでくる。
「離して」
「嫌だよ」
 顎に手を掛ける。
 震える唇にそれを重ねる。
通勤路が茜色に染まっていた。
 風が汗を拭ってくれて気持ち良い。
 太陽が金色に溶けていこうとしていた。
「美しい夕方ですね」
 と声を掛けられた。
 見知らぬ人だった。
 だが、不思議と警戒心は湧かなかった。
 逆に懐かしい感じがした。
 ジリリーン。
 目覚まし時計の音がした。
 夢だったようだ
「付き合ってる人いる?」
 と言われて首を横に振った。
「じゃあ、俺と付き合わない?」
 と言われて首を縦に振った。
 生まれて初めて彼氏が出来た。
 考えなしだった。
 付き合っているうちに恋になると思っていた。
 特別好きになって、誰よりも大切な人になると思っていた。
 そうならなかった
月光を浴びながら、僕は手ごろな枝を探す。
 魔法に使うための大事な枝だから、真剣になる。
 わざわざ満月の夜を選んだのだから、今日こそ見つけたい。
 ふと銀色に輝く枝が目に入った。
「やっと見つけた」
 僕の心の声が囁きになって漏れ出た。
 ナイフを取り出すと銀の枝を切り取った。
川を登る竜をイメージして構える。
 相手は棒立ちだ。
 構えすらいらないと思われたようで、走り出す。
 真っ直ぐ拳を繰り出す。
 相手はわずかに身を捻るだけで避けた。
 相手の背面を取り、回し蹴りをする。
 相手に足を取られ、空中に投げ出される。
 禁じられた流れになっていく。
アブノーマルな趣味があるわけじゃないけど、生傷が絶えない。
 新しく出来た傷に絆創膏を貼る。
 包丁を持てば、足元に落として大惨事。
 今日はふくらはぎをざっくりと切った。
 痛みに耐える。
 簡単な料理すら作れない。
 もうちょっとゆとりが欲しい。
 包丁を消毒して、包丁ケースに戻す。
上機嫌の少女--硝子が走る。
 硝子が走る度に足元が崩れ去る。
 硝子は気にせずに走る。
 地上に崩れたガラスの破片が落ちてくる。
 立ち止まった瞬間、ガラスの破片と硝子が空中から落ちてくる。
 硝子が地面に叩きつけられた。
 死なないで!
 ガラスの破片を気にせず、硝子に走り寄る。
今日は恋人同士が仲睦まじく歩く姿を街中でよく見かけた。
 夏休みに入ってから、可愛らしい恋人同士を見かけることが増えていたが、今日は異常な邂逅数だった。
 一体、何があったのだろうかと電柱を見て納得した。
 今日は花火大会がある。
 ポスターにでかでかと書いてあった。
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